【ドイツの洗車事情】ガソリンスタンドで洗車する方法【自宅で洗車NG】

当ページのリンクには広告が含まれています。
car-wash-in germany

ドイツでは日本とは違い自宅の駐車場や自宅の前で洗車してしまうと、罰金を払う羽目になります。
一方でドイツで走っている車は、比較的きれいな車が多いです。

・ドイツで洗車すると違法って本当?
・ドイツではどうやって洗車するの?
・ドイツのガソリンスタンドでの洗車方法が知りたい

この記事では、上記の疑問をお持ちの方に向けてドイツの洗車についてご紹介します。

目次

ドイツの洗車事情

車-イラスト

ドイツは家で洗車ができない


一般的な道路やガレージ、駐車場で洗車してしまうと、油やガソリン、洗剤などが流れ出て土にしみ込んでしまいます。

ドイツでは、井戸水(地下水?)を飲料水として利用している地域が多いため、飲料水が汚染されることや、環境にへの悪影響を避けるため法律により、自宅や道路などでの車の洗車が禁止されています。

そのため、専用の洗車場に行って車を洗車するのが一般的です。

地域によっては日曜日に洗車場が閉まる

洗車場で洗車しようとしても、地域によっては日曜日に洗車場が営業していません。
これは環境汚染の問題ではなく、日曜日は安息日であるというキリスト教の教えと密接にかかわっています。
そのため、ドイツでは洗車場が日曜日には営業していない地域があります。

対象地域

連邦制のため、ドイツは州ごとに法律を決めることができます。
日曜日に洗車場が営業できない地域は、以下の通りです。

  • バーデン=ヴュルテンベルク州
  • ベルリン
  • ブレーメン
  • ニーダーザクセン州
  • ノルトライン=ヴェストファーレン州
  • ラインラント=プファルツ州
  • ザールランド州

法律に従わない場合は、最大 10 万ユーロの罰金が科される場合があります。

ちなみに、その他の州では洗車場などの決められた場所であれば日曜日の洗車は許可されていますが、制限がある地域もあります。
たとえば、ハンブルクでは車を洗うことができるのは午後だけ、ヘッセン州では洗車は朝か夕方のいずれか1時間など日曜日の洗車できる時間が制限されています。

ドイツの洗車の種類

ドライブスルーのゲート型洗車機(ガントリー洗車機)

ドライブスルーのゲート型洗車機(ガントリー洗車機)は、ガソリンスタンドなどでよく見かけるタイプです。
ドイツにはこのタイプの洗車場が約 14,000 か所あるそうで、最も一般的な洗車方法と言えるでしょう。
車を洗車機の指定された位置まで移動し、スタートボタンを押すと、車の洗浄からすすぎや乾燥まで自動で洗車してくれるので大変便利です。

セルフサービス洗車場

セルフサービス洗車場は、ドイツにある約2,400ヶ所あります。
自分自身の手で愛車をしっかり洗いたい人は、ここで洗車する必要があります。

専用の洗車場には高圧洗浄機などが設置してあり、利用者はコインを入れて使用します。
1コインで5分間稼働、という様に時間制限があるので、車全体を洗うにはコインを何枚か使用する必要があります。
短い時間で上手に洗車できれば、ゲート型洗車機(ガントリー洗車機)よりも安く済みますが、時間内に洗車を終える難しさもあり、そこまで節約にはならないでしょう。

コンベヤートンネルシステム

ドイツには約1,900ものコンベヤートンネルシステムがあります。

コンベヤートンネルシステムは、車がベルトコンベヤに乗ったまま、トンネルのような洗車機内を進みます。
途中で、高圧洗浄や下部洗浄、乾燥など、工程ごとにベルトコンベヤが動いて車を洗浄します。
車に乗ったまま洗車される様子を見ることができ、中々楽しい体験ができます。

デュッセルドルフ近郊でいうと、「Mr.Wash」という洗車場がこれに当たります。

実際に洗車してみた

今回は、Aralというドイツでよく見かけるガソリンスタンドで全自動洗車をしてみました。
その際の手順などをご紹介します。

Aralについて

Aralは、ドイツとルクセンブルグにあるガソリンスタンドです。
2002年にイギリスのBPグループに買収されましたが、ドイツの最大手石油会社の1つで、ガソリンスタンドや燃料関連のサービスを提供しています。

Aralは24時間営業(※洗車は除く)の店舗も多いので、車で遠出する際は良くお世話になるガソリンスタンドの一つです。

洗車の種類

洗車にもいろいろ種類があります。
Aralの場合は、以下の通りです。

  • Hochglanz-Wäsche Exklusiv bei Aral 
  • Schnell
  • Basis(基本)
  • Rundum
  • Glanz
  • Cabrio Glanz

それぞれ、3回丁寧に洗車するものや、ボディの光沢を保つようにするものなど様々な効果があります。
迷ったらBasis(基本)にしておけば、きちんと車を洗車することができます。

詳しく洗車内容を知りたい場合は、公式サイトでご確認ください。

値段

ホームページに料金表が乗っていないので、店舗ごとに値段が異なるようです。
2024年3月に洗車してみたところ、Basisは11ユーロでした。

洗車手順

STEP
レジで精算

洗車は先払いのため、レジで精算をします。
洗車がしたい事と、Basisなど洗車の種類を伝えましょう。
精算が終わると、洗車カードまたは番号が書かれたレシートをもらえるので、これを持って洗車場に車を移動します。

STEP
洗車準備

アンテナやルーフキャリアーなど洗車の邪魔になるものは外しておきましょう。

STEP
洗車場に車を入れる

洗車場に車を入れます。
停車線まで進むと〈STOP〉ボタンが赤く点灯するので、エンジンを停止し、サイドブレーキを引きます。
窓やドアをしっかり閉め、サイドミラーを忘れずに畳み、洗車場の外に出ます。
※誰も洗車していないのに洗車場のゲートが閉まっており、中に入れない場合、洗車カードまたはレシートに書かれた番号を入力するとゲートが開きます。

STEP
洗車開始

レジで受け取った洗車カードを入れた後、スタートボタンを押します。
洗車が始まるので、5分ほど待ちます。
※洗車カードの代わりに、レシートに書かれた番号を入力する場合もあります。

STEP
洗車完了

洗車が終了すると洗車場のゲートが開くので、車に乗って洗車場から出ます。

おわりに

以上がドイツの洗車についてでした。
定期的に洗車をして、気持ちよくドライブしましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次