【海外生活】ドイツで必要な生活費はいくら?1ヶ月の生活費を公開!

当ページのリンクには広告が含まれています。

この記事では、ドイツで必要な1ヶ月分の生活費について紹介します。

2024年9月現在、ユーロ/円の為替相場は155円前後を推移しており、依然として円安・ユーロ高の状況が続いています。
そのような中で、ヨーロッパ圏に赴任する場合、為替リスクが非常に高いですよね…。
できれば、赴任前は最低限の両替にとどめて、現地での生活を始めたいところです。

  • 海外赴任先で、最初の給料が振り込まれるまでの生活費をユーロで用意したいけど、どのくらい両替すればいいの?
  • 海外赴任先の給料で、充実した生活が送れるの?
  • ドイツでの生活には、どのくらいのお金がかかるの?

上記の疑問をお持ちの方に向けて、ドイツで生活中の筆者が2024年9月現在の生活費についてお話しします。

目次

前提

前提として、筆者のドイツでの生活スタイルをご紹介します。
普段の生活ではあまり無駄遣いはせず、旅行の際にパーッと使ってしまうタイプです。

前提
  • ドイツのデュッセルドルフ近郊の田舎町在住、夫と二人暮らし
  • 車を1台保有し、通勤・旅行で使用
  • 食事:外食はせず、日本食を控え、お酒は普段は飲まない
  • 旅行:ほぼ毎週末、車で旅行。年に数回はまとまった休暇を取り、長期旅行。
  • 洋服や趣味のものなどは、あまり購入しない

ドイツのデュッセルドルフ近郊の田舎町在住、夫と二人暮らし

州都デュッセルドルフから離れた田舎に住んでいます。
近隣に娯楽施設がないため、平日はお金を使う機会はほとんどありません。

車を1台保有し、通勤・旅行で使用

交通の便が悪いので、車の購入は必須でした。
中古車を購入しましたが、車に関する会社からの補助はほとんどなく、2年ローンを組んで返済中です。
ローン返済額は車の価格や返済期間に大きく影響するため、今回は生活費の計算から除外しています。

食事:外食はせず、日本食を控え、お酒は普段は飲まない

ドイツに限らず、ヨーロッパでは2人で夕食を食べると、普通のレストランでも1回1万円ほど簡単にかかります。
ドイツでインビスと呼ばれるホットドックやケバブなどの軽食でもドイツでは1つ6~8ユーロほどします。
そのため、普段は外食はせず自炊しています。

田舎町に住んでいるため、日本食スーパーなどは近隣にありません。
なので地元の人が利用する普通のスーパーを利用しています。
地元のスーパーにもアジア食材として醤油や日本米は売っていますが、日本よりも高いため滅多に買いません。
また、日本食をドイツの硬水で作ると、日本で日本食を作るよりは美味しくならないらしいです。

ドイツではじゃがいもとパンが安くて美味しいので、これらを主食に洋食ばかり自炊しています。
ポトフやスープなどの煮込み料理は硬水で作ると美味しくなると言われていますが、私には違いがわかりません…。
何にせよ、結局は地産地消の精神で、その国の食材をその国の調理方法で食べるのが一番安くて美味しいと思っています。

旅行:ほぼ毎週末、車で旅行。年に数回はまとまった休暇を取り、長期旅行。

ドイツはユーロ圏なので、車があればパスポートチェックなしに簡単に国境を超えることができます。
ベルギー・オランダ・フランスが近い地域なので、車で旅行しています。
基本的には土日を利用して1~2日の旅行をし、美術館や観光地への入場料は惜しまず払います。

旅先でのごはんは、滞在先にもよりますがパンやお菓子などを家から持っていったり、B級グルメやデザートを楽しむ感じです。
例えば、ベルギーであればワッフルやポテトフライ、オランダであればクロケットやハーリングを昼食代わりに食べたりしています。
ただフランスなど食事が美味しいことで有名な観光地に行く場合はレストランに行くこともあります。

また、ホテル代も馬鹿にならないので、1泊2日の旅行であれば車の後部座席を倒して平面をつくりそこにマットレスを敷いて車中泊をして節約しています。
2泊以上の場合は、流石にちゃんとしたベッドで寝たいし、お風呂にも入りたいのでホテルに泊まっています。

洋服や趣味のものなどは、あまり購入しない

ドイツは、日本と比べると衣服や家電などの値段が高いです。
日本は良い物が安く手に入るんだなぁと痛感します。
なので、ドイツでは服や趣味のものなどはほとんど購入することはありません。

ドイツ1ヶ月の生活費を公開

貯金-イラスト
項目金額(€)
食費350
通信費45
電気代149
車の燃料代100
旅行代750
雑費10
合計1,404
ドイツ1ヶ月間の生活費(住居費・車のローン除く、6ヶ月平均)

ドイツでの生活費(6ヶ月間の平均)は以上の様になりました。
内容について詳しく見ていきましょう。

食費

食費は2人分で1ヶ月350€です。
筆者は日本にいた際は2人分で約45,000円の食費だったので、ドイツの方が食費は高くついています。
食材はスーパーで週に1回まとめ買いをします。
ちなみにお酒やジュース、お菓子や総菜などもほとんど買いません。

よく購入する食材の値段は以下の様になっています。
値段はスーパーで販売されているおおよその値段です。
肉類はBIO製品になるともっと高額だったり、パンも町中のパン屋さんで買えばもう少し高くなります。

食材値段メモ
パン1.99~2.5€ドイツでBrotといわれる大きいドイツパン1つの値段です。
1つで6食分くらいです。
パスタ0.8€500g
じゃがいも1€1kgの値段です。
日本のように小袋では売っていません。
にんじん1.39€1kgの値段です。
日本のように小袋では売っていません。
玉ねぎ0.85€1kgの値段です。
日本のように小袋では売っていません。
トマト4.5€1kgの値段です。8個で1.6€くらいです。
白菜2€1kgの値段です。
にんにく7.5€1kgの値段です。4個で1.5€くらいです。
牛乳1.25€1リットルパックの値段です。
瓶入り牛乳なんかも普通のスーパーで売っていて美味しいです。
バター4.9€~1つ400gの値段です。
パンを食べるので、消費量は日本での食生活より多くなります。
サイズも種類もたくさんあり、値段もピンキリです。
2~3€10個入りパックの値段です。
鶏肉10.98€1kgの値段です。
もも肉はあまり見かけず、胸肉が多い印象です。
豚肉14.98€1kgの値段です。
薄切りにスライスされた肉は通常のスーパーでは売っていません。
牛肉3.5€1パック250gの値段です。
部位によって値段がかなり変わります。
ソーセージ4€200g
サーモン6.5€200g
レバーペースト1.5€175g
ヨーグルト1€500g
ドイツの食材の値段

ちなみに、日本食材や調味料、お菓子などの値段は以下の通りです。

食材値段メモ
醤油6.5€キッコーマンの500mlの値段です。
3€1袋500gです。普通のスーパーで販売されている日本米の値段です。
ただし、日本で生産されたものではないので、日本で食べるものとは味が異なります。
専門店で販売している日本産のものはもっと高いです。
ちなみにタイ米やトルコ料理用、リゾット用など様々なお米が簡単に手に入ります。
ひまわり油1.4€1Lの値段です。
マヨネーズ3.3€ハインツの500mlの値段です。
ケチャップ4.7€ハインツの800mlの値段です。
トマト缶0.8€500gの値段です。
ポテトチップス1.5€
板チョコ2€
コーラ1€1本500mlです。
ミネラルウォーター0.35€~1本1.5ℓです。スーパーで使用済みのペットボトルを返却する(プファンド)と0.25€戻って来るので実質は0.1€です。
ドイツ食材の値段2

通信費

通信費は45€でした。

これは、家のインターネット契約分40€と私の個人スマホ通信費5€(1ヶ月1GB)を合わせた金額です。
夫は会社から貸与された携帯を使用しているので、通信費はかかっていません。

私が契約しているドイツの格安SIM、ja!mobilの料金プランや契約方法の詳細は、以下の記事をご覧ください。

あわせて読みたい
ja!mobilの契約方法を解説!【ドイツのプリペイドSIM】 ドイツで生活する際、現地での通信手段選びは重要です。私が利用しているのは、手軽さと使いやすさで評判の高い「ja!mobil」のプリペイドSIMカードです。 この記事では...

電気代

電気代は1ヶ月あたり149€でした。

日本と比べると、2人暮らしで149€(=約23,968円)はかなり高い印象です。

ドイツでは、毎月一定の金額を電気会社に支払い、年に一度精算をします。
清算では、支払った電気料金に対して、使用した電気が少なければ返金、使用した電気が多ければ追加料金を支払います。

そのため2人暮らしの場合では、たいていの場合電気の使用量はそれほど多くないので、1年間の合計金額は168€×12ヶ月=2016€よりは少なくなり、電気会社から返金があります。
※電気料金の精算をしたところ、2人暮らしの我が家の2023年の1年間の電気代は1300€でした。

車の燃料代

燃料代は1ヶ月あたり100€でした。

車の燃費によりますが、我が家は1ヶ月に2回ほど給油しています。
ガソリンはディーゼルを使用しているのですが、1リットルあたり1.6€ほどが相場です。
ちなみに2022年冬は、ロシア・ウクライナ情勢の影響もあったようで、1リットルあたり1.8€でした。
ガソリン代は平日は安く、土日は高くなり時間帯によっても金額が変わります
グーグルマップでも各ガソリンスタンドのガソリン代やディーゼル代を確認することができますが、私たちはリアルタイムで簡単に料金を確認できるドイツのアプリ(clerver-tanken)をチェックして安いときに給油するようにしています。

旅行代

週末の旅行では1日100€ほどを使用しています。

旅行先は、アムステルダムやユトレヒト、ブリュッセル、ナンシーなど近郊の都市が多いです。
ヨーロッパの観光地の入場料について感じるのは、全体的に日本よりも高いということです。
コロナの時期に値上げした観光地も多いです。

雑費

雑費は、ボディソープやウェットティッシュなどの日用品をドラックストアで購入しています。

ドイツにはdmという大手ドラックストアがあり、そこに買いに行きます。
dmのプライベートブランドは質もよく安いです。

補足:住居費について

賃貸の料金は、住む場所によって変わってくるので、生活費からは省いています。
補足としては、ドイツの賃貸で提示される1ヶ月の金額は多くの場合、共益費・水道代が込みになっています

実際の生活はどうなのか

スーパーでショッピング-イラスト

ドイツ赴任時に夫が両替したユーロの金額

夫が先に単身でドイツに向かった際は、300€を両替して持っていきました。
一人で1ヶ月間無駄遣いしないで自炊して生活するのであれば、ギリギリ足りるくらいです。
余裕を持ちたいとか、外食メインで生活するのであれば、1人600€ほどあるといいかと思います。

赴任してしばらくたったけど、金銭的にかなり厳しい

ドイツの労働環境は、日本に比べると法律も厳しく、かなり働きやすいです。
例えば、有休休暇は取得が必須で、1年間の間に付与された日数を消化する必要があります。
傷病休暇は別に取得できるので、日本のように熱が出て休むから有休消化するということもありません。
また、上司に「お伺い」を立てる必要もあまりなく、2週間の休みを簡単に取れるのです。
しかし、有休はあるけどユーロがないから、遠方に旅行に行けない…

ということで結局、1度日本から100万円を国際送金して、現在の生活を成り立たせている状態です。

なので、赴任して6ヶ月たった時点でこの記事を書いていますが、車のローンも返済しつつ、暇があれば旅行に躊躇なく行っています。
旅行し甲斐のあるヨーロッパ地域に赴任すると、お金が溜まらないという話はよく聞きますが、これは本当で我が家でもユーロでの貯金がほとんどできていない状態です。
海外赴任して日本に帰ってきたら「家が建てれるくらい貯金ができている」というのは、間違いなく一昔前のお話です。

でも、日本よりも休みが自由に取得でき、色々な国に旅行に行けるというのは、とても幸せだなぁ、とも思います。
これをどう考えるか人それぞれですね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次