ドイツで車検に落ちた!再検査の体験談や対策を徹底解説
ドイツで中古車を購入してから早くも2年。
とうとう車検の季節がやってきました。
普段から無理な運転はしていないし、不具合を感じたこともありません。
さらに、1年前にはしっかりと点検も済ませていたので、「問題なくパスできるだろう」と思っていました。
ところが、結果はまさかの不合格。
驚きと同時に、再度車検を受ける羽目になってしまいました。
今回の記事では、ドイツの車検費用や、不合格になった場合の流れなどを、私の実体験をもとに詳しくご紹介します。
同じような経験をしないための参考になれば幸いです。
ドイツの車検の特徴
ドイツの車検(HUまたはTÜVと呼ばれる)は、車両の安全性と環境性能をチェックするための制度です。
以下にその概要を簡単にまとめます。
車検の内容
車検(TÜV)では車両のブレーキ、タイヤ、ライト、ステアリングなどの部品が正常に機能しているかを検査します。
以前は、排気ガス検査(Abgasuntersuchung、通称AU)も別途受ける必要がありましたが、現在は上記の一般的な検査内容に含まれています。
車検の頻度
- 新車の場合:最初の車検は登録から3年後に実施。
- 2回目以降:その後は2年ごとに車検が必要。
筆者の車は中古車のため、購入してから2年で車検が必要でした。
検査の流れ
車検を実施する検査機関や、整備工場に予約します。
専門の技術者が車両を細かくチェックします。所要時間はだいたい30分〜1時間程度です。
- 合格…検査合格証明書を受け取り、車両ナンバープレートに新しい車検ステッカーが貼られます。
- 不合格…修理が必要な箇所を修理し、再検査を受ける必要があります。
ドイツの車検は、検査が終わるとすぐに結果を教えてもらえるため、所要時間は約1時間ほどです。
2~3日かかる日本の車検と比べると、そのスピードには驚かされます。
その日のうちに自分の車で家に帰ることができるのはありがたいですね。
車検に落ちた理由
今回の車検で不合格となった原因は、ブレーキパッドのすり減りとブレーキディスクの不具合でした。
中古車とはいえ、2020年製の車で、走行距離もそれほど多くありません。
それにも関わらず不合格だったのは、完全に予想外の結果でした。
車検に合格するには、まずブレーキパッドやディスクを交換し、その後再検査を受ける必要があります。
再検査
再度車検をするには以下の手順になります。
特に1回目の車検の際と手順が変わるわけではありませんが、一応記載しておきます。
車の修理工場に再度予約します。
一回目の車検で不合格になった所を修理します。
専門の技術者が車両を細かくチェックします。所要時間はだいたい30分〜1時間程度です。
合格すれば検査合格証明書を受け取り、車両ナンバープレートに新しい車検ステッカーが貼られます。
注意:再検査は1か月以内に実施すること
再検査で最も注意すべき点は、その日程です。
ドイツの車検では、不合格となった日から1か月以内であれば、低価格で再検査を受けることができます。
しかし、1か月を過ぎると、満額の車検費用を再度支払わなければなりません。
また、再検査を受ける前には車を修理する必要があるため、車検に不合格となった場合は、その場で修理と再検査の予約をすることをおすすめします。
実際に車検にかかった費用
車検費用は、検査機関や地域によって異なりますが、目安としては3.5トン以下の普通乗用車の場合、143〜155ユーロ程度です。
ただし、この金額は2024年時点のもので、2023年には10ユーロほど安く車検を受けることができました。
年々、車検費用は上昇している傾向にあります。
以下は、筆者が実際に車検に支払った費用の詳細です。
- 車検…155ユーロ
- ブレーキパッドなどの修理代…509ユーロ
- 再検査(1ヶ月以内に実施)…16ユーロ
合計で680ユーロかかりました。日本円で10万超という痛い出費です。
ただ、車検一発通過の場合の料金は155ユーロ(25,000円)と、日本に比べるととても安いのでその点はありがたいですね。
また、不合格になってから1ヶ月以内の再検査費用は16ユーロ(2500円)と非常に安い!!本当に助かりました…
車検の注意点と再検査の対策
ドイツで車検を受ける際の注意点
ドイツで車検を受ける際の注意点は以下の通りです。
- ドイツの車検は非常に厳格で、小さな不具合でも不合格になる可能性があります。
- 車検が切れた状態で運転することは法律違反となり、罰金やペナルティを科される可能性があります。
必ず車検は期限内に受けましょう。 - もし車検に不合格となった場合は、1ヶ月以内に再検査を受けると車検費用を抑えることができます。
車検に不合格にならないための対策
現地に住むドイツ人の方から聞いた話では、『車検前に修理工場で簡易検査・点検を受けてから車検に出す』ことが推奨されているとのことです。
これにより、車検に不合格になるリスクを減らし、再検査費用を避けることができます。
筆者のように再検査にならないためにも、余裕がある方は事前に簡易検査を受けることをオススメします!
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