【苦節7ヶ月】ドイツ滞在許可証を取得するまでの道のり

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こんにちは、きぬたです。

ドイツに長期滞在する場合、必要になってくるのが「滞在許可証」です。
これを取得するには、ドイツに到着後申請を行います。
これが、なかなか大変なのです…

私は申請から3ヶ月で滞在許可証を取得できましたが…
夫は取得に7ヶ月かかりました!

ドイツのビザってどんな手順で取得するの?
どれくらいの期間で発行されるの?
ビザ取得で大変なことって何?

上記の疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
では、滞在許可証の取得について、私たちの実体験とともにご紹介します。

  • この記事の内容は、2023年にデュッセルドルフ近郊の市で滞在許可証を取得した際の体験を記載しています。
  • 今回ご紹介する滞在許可証の取得は、夫が就業可能な滞在許可証・妻(私)は帯同家族用滞在許可証についての記載になります。
  • ドイツの役所関係の人は担当者によって言うことがまちまちです。
    しかし、担当者のいうことは絶対なので、滞在許可証を申請する際の1例としてこの記事を参考にしていただけると幸いです。
目次

滞在許可証とは

ドイツはシェンゲン協定加盟国です。
そのため日本人の場合、90日以内の滞在の場合はビザを取得する必要がありません。
しかし、留学や海外赴任などで90日より長期で滞在する場合は、「滞在許可証」いわゆるビザを取得しなくてはいけません。
ちなみに滞在許可証のことは、ドイツ語で「Aufenthaltstitel」といいます。
ドイツの滞在許可証については、ドイツ大使館のサイトも併せてみていただくといいと思います。

滞在許可証を取得する手順

日本で準備すること3つ

  • 証明写真を撮る
  • 卒業証明書を取得する(駐在員)
  • 戸籍謄本を取得しドイツ語に翻訳・アポスティーユを取得(帯同する家族のみ)

証明写真を撮る

申請時に提出する写真は、かなり細かく規定があるので、可能であれば日本の証明写真専門店で撮っていくと安心です。

卒業証明書を取得する(駐在員)

英語で記載されているものが必要です。
大学から郵送する場合は、意外と時間がかかるので余裕をもって取得しましょう。

戸籍謄本を取得しドイツ語に翻訳・アポスティーユを取得(帯同妻)

ドイツで住民登録をする際に必要です。
戸籍謄本を取得後、外務省で戸籍謄本が正式な公文書であるという証明書「アポスティーユ」を取得し、さらに認証翻訳を添付しないとドイツで効力を持ちません。
翻訳は、だれでもできるものではないので、専門の方に依頼します。
取得するまでに全部とんとん拍子に行っても取得までに2~3週間かかります

アポスティーユと翻訳の詳しい情報については、下記ドイツ領事館のサイトを参考にしてください。

ドイツ入国後

住民登録

ドイツ入国後、14日以内に居住区にある登録所で住民登録を行います。
コロナ以降事前予約が必須になっているところが多く、現在も変わりありません。
早めに予約をしておかないと、1ヶ月先まで予約が埋まっている…ということも珍しくありません。
必要書類は、以下の通りです。

  • パスポート
  • 住民登録用紙
  • 住居証明書
  • 必要に応じて用意するもの
    :賃貸契約書
    :婚姻証明書

外国人局に滞在許可申請書を提出

住民登録ができたら、いよいよ滞在許可証の申請に入ります。
発行は外国人局が行っているので、各地域担当の外国人局の担当者とやり取りします。

申請書の提出方法は、書類を郵送する方法とオンラインで申請する方法があります。
今回私たちが申請した感覚でいうと、郵送よりもオンライン申請の方が対応が早かったです。
住民登録を提出した地域によって、申請する地区が分かれるので、きちんと調べましょう。

面接日の決定

外国人局の担当者と電話かメールでやり取りをして、面接日を決めます。
合わせて必要書類のデータを送ったり、当日必要な書類を聞いておきます。

参考までに、今回の滞在許可証申請で、私たちが必要と言われた書類は以下の通りです。

面接時の必要書類(参考)
  • パスポート
  • 証明写真
  • 外国人局からのメール(面接日時の記載があるもの)
  • ECカードまたはクレジットカード
    ※滞在許可証発行料を支払う際に、現金での支払いが不可のため

このやり取りはドイツ語で行うことになるので、ドイツ語ができる人に任せるのが一番です。
海外赴任の場合は社内の担当者が行ってくれるところが多いです。

面接

面接とはいっても、事前に書類の審査は済んでいるので、10分ほどで終わります
内容は、パスポートなどの書類を確認と、誕生日や身長・目の色といった、滞在許可証に記載する事項を質問されるので、それに答えていくだけです。
最後に滞在許可証の受取方法を教えてもらい、終了です。

ちなみに、滞在許可証の発行には1人100€必要でした。
支払いはこのタイミングで行いました。

受取可能日の通知

電話または手紙で受け取り可能日の通知が来ます。
面接日から3~4週間後でした。

滞在許可証の受取

受取窓口が開いている日時に窓口に取りに行きます。
受領サインをして終了です。
待っている人が少なければ、10分ほどで終わります。

【実体験:妻(きぬた)】滞在許可証取得まで

私は、入国後2ヶ月で滞在許可証を取得することができました。
スケジュールは以下の通りです。

入国翌日:住民登録を行う
入国2日目:外国人局への申請書をネットで提出
入国3日目:面接の依頼をメールでする
入国1ヶ月:面接日決定
入国2ヶ月:面接
入国3ヶ月:滞在許可証の受取

夫が先に申請を行っており、それを反面教師にしつつかなりテンポよく行動しました。
申請や面接の際に必要な書類も、夫経由であらかじめわかっていたので、準備も早かったというのもあります。
また、役所のミスもなく、無事に滞在許可証がもらえました。

【実体験:夫】滞在許可証取得まで

夫は取得までに7ヶ月かかりました。
滞在許可証申請中は、仮滞在許可証という紙が1枚発行されるので、特に問題なくドイツに滞在することはできますが、なんだか心もとなかったです。
取得に7ヶ月も時間がかかった理由は大きく3つあります。

  • 滞在許可証を申請する地域を間違えた
    住民登録をした際の担当者Aに、会社でよく申請する州都デュッセルドルフの外国人局で申請していいか聞いたところ「問題ない」と言われたが、実際に面接に行ったところ面接担当者Bに「担当地域に居住していないので、受付できない」と言われ門前払いされました。
    ダメなら、メールでやり取りしているときに教えてほしい…
    担当者によって違うことを言われてしまい、1ヶ月くらい時間をロスしました…
  • 出来上がった滞在許可証のパスポート番号が間違っていた
    これは、完全に外国人局のミスですね…
    正しいパスポート番号で作り直すことになったので、追加で1ヶ月かかりました。
  • 申請時期がクリスマス・年末年始休暇の時期と重なった
    12月半ばから1月の半ばまで、外国人局の担当者が休みを取り、連絡が滞り面接の日程が中々決まりませんでした。

というわけで、夫の滞在許可証取得までのスケジュールは以下の通りです。

入国後1週目:住民登録
滞在許可証の申請先はデュッセルドルフの外国人局で問題ないことを確認

入国後2週目:外国人局に申請書を提出(デュッセルドルフ)
デュッセルドルフの外国人局に申請書を提出、担当者と書類の確認や必要書類を聞く

入国後1ヶ月:面接日の決定(デュッセルドルフ)

入国後1ヶ月半:面接(デュッセルドルフ)
面接時間に行ってみると、デュッセルドルフの外国人局では対応できないことを伝えられる。
別地域の外国人局を案内される。

入国後1ヶ月半:別地域の外国人局担当者と連絡を取る
デュッセルドルフの外国人局としたやり取りとほぼ同じことを行う。
この間に、クリスマス・年末年始休暇が挟まり連絡が途絶える。

入国後4ヶ月:面接日の決定

入国後5か月:面接

入国後6ヶ月:滞在許可証の受取(1回目)
受け取った滞在許可証を確認したところ、パスポート番号が間違っていることが発覚。

入国後6ヶ月:再度申請
外国人局の担当者に連絡し、再度作り直すことになる。
新しい滞在許可証ができるまでに、1ヶ月かかると言われる。

入国後7ヶ月:滞在許可証の受取(2回目)
言われた通り、ちょうど1ヶ月後に滞在許可証ができ、受け取る。

まとめ

夫のように滞在許可証の取得までに7ヶ月かかったのは、かなりイレギュラーかと思います。
しかし、日本のように言葉も通じず、慣れない国でのビザ申請はこういったイレギュラーが起こる可能性もゼロではない、ということです。

外国人局に勤めている方も、みんながみんな英語ができるわけでもなく、ドイツ語でゴリ押してくる場合もあり、滞在許可証を受け取るときも無事に受け取れるかドキドキしていました。

こんなこともあるんだなぁ…と皆さんの参考になれば幸いです。

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