【個人手配で行くクロアチア】スプリト観光には何日必要?実際に旅したルートを公開

スプリトを訪れるなら、効率よく回りながら見どころをしっかり楽しみたいものです。
今回は、実際に訪れた際の旅行ルートと、おすすめの観光スポットを紹介します。
スプリトの魅力を感じられるよう、移動のしやすさや立ち寄る順番も考えながらプランを組みました。
これから訪れる方の参考になれば嬉しいです。
スプリトの観光に必要な日数

スプリトの観光に必要な日数は一般的に1~2日と言われています。
筆者はスプリトに1日だけ滞在しましたが、主要な観光スポットを楽しむことができました。
スケジュールを詰め込めば、1日観光でも主要な観光スポットを巡ることができるでしょう。
以上のことから、スプリト観光に必要な日数は以下の通りです。
- 1日間:スプリトの見逃せない名所を観光
スプリト観光のメインであるディオクレティアヌス宮殿を観光することができます。また、海沿いのスプリト・リヴァや街はずれにあるマルヤン森林公園(Forest Park Marjan)を散策することも可能。
やや駆け足になるかもしれませんが、効率よく観光スポットを回れば、十分にスプリトの雰囲気を堪能できるでしょう。 - 2日間~:スプリトの街をじっくり散策したり周辺の観光地を巡る
ディオクレティアヌス宮殿をゆっくり余裕をもって散策したり、地元のカフェやレストランでのんびり時間を過ごす余裕があります。
またスプリトから足を延ばして、周辺の観光地を巡ることもできます。世界遺産になっているトロギルやフヴァル島などはスプリトから気軽に訪れることができる場所として人気があります。
スプリトの観光地おすすめランキング
実際にスプリトを旅行し、おすすめの観光スポットをランキング形式でまとめました。
所要時間も記載しているので、旅行プランを立てる際の参考にしていただければ幸いです。
- おすすめ度★★★
- おすすめ度★★
- おすすめ度★
おすすめ度★★★
ディオクレティアヌス宮殿

ディオクレティアヌス宮殿は、3世紀末から4世紀初頭にかけてローマ皇帝ディオクレティアヌスが隠居後の住まいとして建設した巨大な建造物です。
単なる宮殿というよりも、広大な要塞のような複合施設であり、皇帝の住居部分だけでなく、軍隊の駐屯地なども含まれていました。
現在では、この宮殿の跡地がクロアチアのスプリト旧市街の約半分を占めており、多くの建物や通りが宮殿の構造を基盤としています。
そのため、スプリト旧市街を歩くことは、そのままディオクレティアヌス宮殿の中を散策することに他なりません。
宮殿内の主な観光スポットは以下の通りです。
- ペリスティル (Peristyle)
宮殿の中央広場。列柱が並び、かつてはここで皇帝が公務を行っていました。 - 聖ドムニウス大聖堂
八角形の建物で、ディオクレティアヌスの霊廟として建築されましたが、後に聖ドムニウス大聖堂に改築されました。 - ユピテル神殿
ディオクレティアヌス帝によってローマ神話の神ジュピターを祀る神殿として建てられました。後にキリスト教の洗礼堂として利用されました。 - 地下宮殿 (地下貯蔵庫)
宮殿の南側の地下にある巨大な地下空間で、皇帝の胸像や机、ローマ時代の水道管などが展示されている。 - 4つの門
金の門 (北)、銀の門 (東)、銅の門 (南)、鉄の門 (西)という名前が付けられ、この門の内側が宮殿となっていました。 - 宮殿の壁と塔
現在も一部が残っており、旧市街に並ぶ建物の一部として利用されている部分もあります。
所要時間
街の大半を占めるこの宮殿の所要時間は個人差が大きいので、具体的な所要時間を提示するのが難しい観光スポットです。
地下宮殿や中央広場、聖ドムニウス大聖堂、ユピテル神殿といった見どころを周るのであれば3時間ほどあれば充分。
宮殿の城壁や4つの門など、当時の宮殿の広さを堪能し、散策したいのであれば半日程度あると良いでしょう。
注意点:チケットの種類と購入方法
ディオクレティアヌス宮殿の敷地は無料で入ることができます。
ただし、以下の施設は有料です。
- 地下宮殿
- ユピテル神殿
- 聖ドムニウス大聖堂
- 聖ドムニウス大聖堂の鐘楼
- 聖ドムニウス大聖堂の地下室
- チケットオフィス併設の宝物館
地下宮殿のチケットは、地下宮殿の入口で単体で販売されています。
そして、地下宮殿以外のチケットは宮殿の広場ペリスティルにあるチケットオフィスで購入することができます。
料金体系が少し複雑なので、筆者が訪れた際のチケット種類を記録しておきます。
- 単体チケット
- ユピテル神殿…3ユーロ
- 聖ドムニウス大聖堂…5ユーロ
- 聖ドムニウス大聖堂の鐘楼…7ユーロ
- 聖ドムニウス大聖堂の地下室…3ユーロ
- チケットオフィス併設の宝物館…5ユーロ
- コンビチケット
- ブルーチケット…9ユーロ
ユピテル神殿、聖ドムニウス大聖堂・地下室 - グリーンチケット…12ユーロ
聖ドムニウス大聖堂・鐘楼、チケットオフィス併設の宝物館 - レッドチケット…10ユーロ
ユピテル神殿、聖ドムニウス大聖堂・地下室、チケットオフィス併設の宝物館 - イエローチケット…13ユーロ
ユピテル神殿、聖ドムニウス大聖堂・鐘楼、チケットオフィス併設の宝物館 - パープルチケット…15ユーロ
ユピテル神殿、聖ドムニウス大聖堂・地下室・鐘楼、チケットオフィス併設の宝物館
- ブルーチケット…9ユーロ
筆者はブルーチケットを購入しました。
ローマ時代やディオクレティアヌスに興味のある方は色々入場できるチケットを購入すればいいと思いますが、そうでない場合はブルーチケットでも十分楽しめると思います。
ディオクレティアヌス宮殿(Dioklecijanova palača)
- 住所:21000, Grad, Split Google Mapで開く
- 営業時間:各施設ごとに異なる
- 入場料:
おすすめ度★★
マルヤン森林公園

小高い丘の上にある、スプリト市街を見渡すことのできる公園です。
展望台もあり見晴らしがいいので、時間があれば散策するのがおすすめ。
また、猫が多く住んでいる猫スポットとしても知られている場所なので、猫好きなら訪れて損はありません。
筆者が訪れたときは、日陰で涼んでいる猫たちがたくさんいました。
所要時間
所要30分~です。
広大な公園なので、展望台に行ったり奥の方まで散策するのであれば、より時間が必要です。
マルヤン森林公園(Park šuma Marjan)
- 住所:Obala Hrvatskog narodnog preporoda 25, 21000, Split Google Mapで開く
- 営業時間:24時間営業
- 入場料:無料
おすすめ度★
リヴァ

海に面した場所にあり、ディオクレティアヌス宮殿のすぐ目の前に広がる、美しい海沿いのプロムナード(遊歩道)です。
観光客値段で少し高めの値段設定ですが、カフェやレストランが立ち並び、活気があります。
筆者は特に魅力を感じませんでしたが、海の風を感じながらのんびり歩くのもいいでしょう。
所要時間
ただ歩くだけなら所要15分もあれば充分です。
カフェやレストランに入ったり、海を眺めながらのんびりする場合は、多めに所要時間を見ておきましょう。
リヴァ(Split Riva)
- 住所:21.000, 21000, Split Google Mapで開く
- 営業時間:24時間営業
- 入場料:無料
実際に観光してみた:スプリト観光 1日のスケジュール

まずは、スプリトの街の大半を占めているディオクレティアヌス宮殿へ。
筆者はペリスティル⇒聖ドムニウス大聖堂⇒ユピテル神殿という順番で周りました。
訪れた時の混雑具合に合わせて、臨機応変に観光するといいと思います。

地下宮殿の入口。

日中のペリスティル。とても人が多く、混雑していました。

聖ドムニウス大聖堂の内部。キリスト教の教会に改修されているため、ローマ時代の面影はあまり感じられません。

ユピテル神殿の内部は中央に祭壇と銅像が一体あるのみで、非常に簡素です。
2分

続いて、ディオクレティアヌス宮殿のすぐ目の前に広がるリヴァを散策します。
道が広いので歩きやすいです。
25分

リヴァを抜けてマルヤン森林公園を目指します。
坂道を登っていくと、スプリトの街が一望できる場所にたどり着きました。
人間だけでなく、猫にとっても憩いの場になっています。

公園に向かう途中の坂にも猫がいました。


日差しが強く暑い日だったので、日陰で涼む猫が多かったように思います。
人が近づいても動じません。
30分

スプリトの街中に戻り、散策をします。
途中スプリトで人気のジェラート屋さん「Sladoledarnica Emiliana」で一休み。

クロアチアではラベンダー味がどのお店にもあります。
ラベンダーの香りが強いものから、ラベンダーにレモンの風味を加えているものなど、お店によって味が少しずつ違うので、食べ比べるのも楽しいですね。

日が落ちた後のディオクレティアヌス宮殿は、昼間とはまた違った雰囲気を楽しむことができます。
人も少ないのでおすすめです。

夜でも宮殿の敷地内を歩くことができます。
雰囲気が増して、写真の撮影市街があります。

日が落ちても観光客が多いので、危険な雰囲気はありませんでした。
夜の港は水面が輝いていて綺麗です。
スプリトから1DAYトリップ
トロギル

トロギルの歴史は古く、紀元前3世紀に古代ギリシャの植民地としてその歩みを始めました。
その後、古代ローマ、ヴェネツィア共和国、そしてハプスブルク家と、支配者が幾度となく移り変わる中で、この街は歴史を育んできました。
そのため旧市街には、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロックといった多様な建築様式が今も残されており、その保存状態の良さと歴史的価値の高さから、街全体が世界遺産に登録されています。
スプリトからはバスで30分と、気軽に訪れることができます。
トロギルについての詳しい内容は、以下の記事を参考にしてください。

プリトヴィツェ湖群国立公園

プリトヴィツェ湖群国立公園は、クロアチアでも特に人気のある観光スポットで、毎年100万人以上が訪れます。
広大な園内には、大小16の湖と90以上の滝が点在しており、どこを切り取っても美しい大自然を感じることができます。
特に、エメラルドグリーンに透き通る湖と、その湖面に映る緑豊かな木々の景色は必見です。
詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
実際にプリトヴィツェ公園を訪れて感じた魅力から、アクセス方法、おすすめのハイキングコース、所要時間などの実用的な情報を掲載しています。

おわりに
以上がスプリト観光についてでした。
観光する際の参考になれば幸いです。
クロアチア旅行に行くなら、まず『地球の歩き方』を読んでみましょう!
クロアチアの観光地についてザックリ把握することができてとても便利です。

情報量でいうと、世界で最も売れている旅行ガイド『Lonely Planet』の右に出るものはいません。
私も旅行の日程を決めるときは必ず『Lonely Planet』を読んで決めます。

日本語版は無いのが残念ですが、問題ありません!
KIndle版を購入するか、Kindle Unlimitedに入会しアプリで読むと翻訳機能が使うことができます。
Kindle Unlimitedは初回30日間無料なので、気軽にお試しできるのがうれしいところ。
Lonely Planetについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方は読んでみて下さい。

コメント