クロアチアのハイライト!プリトヴィツェ湖群国立公園|アクセスから散策ルート、所要時間まで徹底解説

プリトヴィツェ湖群国立公園は、クロアチアでも特に人気のある観光スポットで、毎年100万人以上が訪れます。
広大な園内には、大小16の湖と90以上の滝が点在しており、どこを切り取っても美しい大自然を感じることができます。
特に、エメラルドグリーンに透き通る湖と、その湖面に映る緑豊かな木々の景色は必見です。
今回の記事では、実際にプリトヴィツェ公園を訪れた筆者が、その魅力やアクセス方法、おすすめのハイキングコース、所要時間などをご紹介します。
これから旅行を計画されている方の参考になれば嬉しいです。
プリトヴィツェ湖群国立公園とは

石灰岩などで形成された地形が、長い年月をかけて川や雨水によって浸食されたことで生まれた、大小16の湖と90以上の滝が織りなす美しい風景を楽しめる、クロアチアを代表する観光スポットです。
湖は非常に透明度が高く、ミネラルや有機物の量、日照の角度などによって色が変化し、エメラルドグリーンや青、灰色など、さまざまな表情を見せてくれます。
1979年にはユネスコの世界自然遺産に登録され、現在では世界中から観光客が訪れる人気の場所となっています。
公園内は非常に広大ですが、木製の遊歩道が整備されており、体力や時間に応じて周遊コースを自由に選べるため、気軽に楽しむことができます。
アクセス

大きく分けてプリトヴィツェ公園への行き方はバス、ツアー、レンタカーの3種類があります。
バス
ヨーロッパを中心に運行する格安長距離バスのFlixbusなどで、ザグレブやスプリトからプリトヴィツェ公園へ一日に数本のバスが運行されています。
所要時間は、スプリト発で約3時間半〜4時間半、ザグレブ発で約1時間45分〜2時間半程度です。
バスのメリットは、比較的安価に移動できること。
一方のデメリットは、公園の開園時間前に到着するのが難しい点です。
プリトヴィツェ公園は人気の観光地のため、開園と同時に入場すれば人の少ないハイキングトレイルを歩くことができますが、遅れると混雑に巻き込まれる可能性があります。
バスを利用する場合は、前日の夜にプリトヴィツェ公園に到着する便を利用し、公園近くのホテルに一泊して、翌朝から観光を始めるのがおすすめです。
ツアー
ザグレブ発のツアーに参加してプリトヴィツェ公園を訪れることも可能です。
ツアーのメリットは、バスのチケットを手配したり、自分でバス停の場所を調べたりする必要がなく、公園までの往復がスムーズにできる点です。
また、英語にはなりますが、公園内でガイドの説明を聞けるのも魅力のひとつでしょう。
一方でデメリットとしては、開園時間前に到着するのが難しく、混雑に巻き込まれる可能性があること、さらに団体行動となるため、自分のペースで公園内を見て回るのが難しい点などが挙げられます。
ザグレブ発のプリトヴィツェ湖群国立公園ツアーなら、以下のようなものがあります。
少人数制なので、快適に観光を楽しめるでしょう。
スプリトからプリトヴィツェ湖群国立公園を訪れたい方には、以下のツアーも良いでしょう。
最終目的地はザグレブなので、クロアチアを周遊したい方にぴったりのプランです。
レンタカー
レンタカーを利用すれば、スケジュールの自由度がぐっと高まり、出発時間や公園への到着時間、公園での滞在時間などを自由に調整することができます。
また、大きな荷物があっても車のトランクに入れておけるため、持ち運びの負担が大幅に軽減されます。
クロアチアの道路はよく整備されており、道幅も十分にあるため、日本で普段から車を運転している方であれば、特に問題なく運転できるでしょう。
ただし、クロアチアは右側通行・左ハンドルなので、その点には十分注意が必要です。
標識の読み方や制限速度についても、事前に確認しておくことをおすすめします。
また、万が一に備えて保険には必ず加入しておきましょう。
駐車場は、エントランス1とエントランス2のそれぞれ近くに1か所ずつ設けられています
料金は後払い制で、駐車時間に応じて金額が変動します。
クレジットカードでの支払いにも対応しています。
詳しくは公式ホームページのアクセス項目を確認しましょう。
チケット
公式サイトから事前にチケットを購入しておくことをおすすめします。
特に夏はハイシーズンのため、事前にチケットを購入しないと売り切れる可能性が高いです。
チケット購入時には、入場時間を選択する必要があります。
混雑を避けるため、できるだけ朝一番のチケットを購入することをおすすめします。
チケットの料金は時期や時間帯によって大きく異なります。
夏季(6~9月)は最も料金が高く、冬季(11月~3月)はチケット代が安くなります。
公式サイトで料金を確認しておきましょう。
営業時間
公園の営業時間は時期によって大きく異なります。
公式サイトでは現時点の営業時間が示されていますが、年間の月ごとの営業時間は記載されていないため、訪れる時期が決まったら公式サイトで営業時間を確認するようにしましょう。
一般的に夏季は7時から20時頃まで営業し、冬季は8時頃から16時頃まで営業することが多いようです。
散策ルートと所要時間

プリトヴィツェ公園の公式サイトには、AからK2までの8種類の散策ルートが掲載されており、基本的にはこれらのルートから選んで散策をすることになります。
時期によっては利用できないコースもあるため、事前に公式サイトで散策可能なルートを確認しておきましょう。
公園内は、エントランス2から西側に広がる上湖群と、エントランス1から奥に広がる下湖群の2つのエリアに大きく分かれています。
上湖群と下湖群それぞれに異なる魅力があるため、両方のエリアを散策することを強くおすすめします。
上湖群と下湖群の両方を散策できるルートは、エントランス1から始まるCルート、またはエントランス2から始まるHルートです。
KルートとK2ルートも同様に両湖群を巡れますが、園内のボートやシャトルバスを一切利用せず、すべて徒歩での移動となるため、距離は約17~18km、所要時間は6~8時間と長時間を要します。
体力にかなり自信がある方や時間に余裕のある方以外は、CルートかHルートを選択するのがおすすめです。
Cルート
8kmのハイキングルートで、途中で園内のボートに乗船します。
所要時間は4~5時間程度です。
エントランス1から始まるルートで、エントランス1周辺は公園内で最も混雑しやすい場所です。
そのため、開園と同時に入場できる方にはCルートがおすすめ。
朝一番に人の少ないエントランス1周辺のビュースポットを堪能してから、ハイキングを始めることができるからです。
筆者は開園とほぼ同時に入場し、Cルートを回りました。ゆっくり景色を楽しんだり、写真を撮ったりしながら、約6時間の滞在となりました。
Hルート
8.9kmのハイキングルートで、途中で園内のボートとシャトルバスを利用します。
所要時間は4~6時間程度です。
エントランス2から始まるルートで、開園と同時に入場するのが難しい場合は、Hルートでも良いでしょう。
A、B、Fルート
公園での滞在時間が限られている方や、体力に自信のない方には、下湖群を楽しめる短めのコース(A、B、またはF)を選ぶことをおすすめします。
下湖群にはダイナミックな滝や渓谷が多く、ガイドブックの写真にもよく使われる景色が広がっています。
そのため、下湖群を散策するだけでもプリトヴィツェ公園のハイライトを楽しむことができると思います。
実際に行ってみた:Cルートで巡るプリトヴィツェ公園

開園とほぼ同時に入園し、散策をスタート。
事前に日時指定のチケットを購入していたため、混雑もなくスムーズに入場できました。

まずは、下湖群を巡ります。
筆者が訪れた日は午前中こそ曇り空でしたが、透明度の高いエメラルドグリーンの湖をしっかりと楽しむことができました。

下湖群の遊歩道はきれいに整備されていて、とても歩きやすいです。

まるで絵画のように、緑が美しく映える湖。

ボート乗り場に到着すると、ほとんど待つことなくボートがやって来て、すぐに乗船できました。
移動中の景色も見逃せません。

上湖群を目指して歩いていきます。
途中、写真のように修理中の遊歩道も見かけました。
奥に進むほど人が少なくなっていき、ゆったりと散策を楽しむことができます。

迫力のある滝。

湖に沈んだ木が印象的。

遊歩道もいい感じの雰囲気。

上湖群を堪能したら、エントランス1を目指してひたすら歩きます。
歩いていると、途中にフォトスポットがあり、ガイドブックなどでよく見る景色を写真に収めることができます。
もし時間に余裕がなかったり、歩き疲れた場合は、バスを利用することもできます。
プリトヴィツェ公園を楽しむためのヒント
ベストシーズン
プリトヴィツェ公園は年中営業しており、季節ごとに異なる風景を楽しむことができます。
一般的には、混雑が比較的少なく、滝の水量も豊富な春と秋がベストシーズンと言われています。
筆者は9月に訪れましたが、気候も過ごしやすく、とても良かったです。
夏はハイシーズンのため混雑しやすく、チケット料金も高くなります。
また、夏は水量が少なく湖の水位が低くなることでも知られています。
冬は営業時間が短くなりますが、冬ならではの雪景色を楽しむことができる可能性があります。
チケット代も冬季は安く、お財布にも優しいです。
園内のボートやシャトルバスについて
園内のボートやシャトルバスは無料で利用することができます。
時刻表があるわけではなく、一定の間隔で運行しています。
筆者はCルートでボートを利用しましたが5分も待たず乗船することができました。
待ち時間についてはそれほど心配しなくてよいと思います。
レストランやカフェ
園内にはレストランやカフェがいくつかありますが、料金は高めです。
そのため、スーパーで買ったパンやチーズ、フルーツなどを持ち込んで食べるのもおすすめです。
園内に食べ物や飲み物を持ち込むことは可能ですが、ゴミは必ずゴミ箱に捨てるようにしましょう。
クロアチアへ旅行するなら、まず『地球の歩き方』を読んでみましょう!
クロアチアの観光地についてザックリ把握することができてとても便利です。

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