【個人手配で行くポルトガル】リスボン観光には何日必要?実際に旅したルートを公開
ポルトガルの首都リスボンは、ジェローニモス修道院やベレンの塔といった世界遺産に代表されるように、大航海時代の栄華を今に伝える歴史あふれる街です。
また西ヨーロッパ諸国の中でも比較的物価が安く、円高の今でも気軽に訪れやすい点も魅力的です。
この記事では、リスボン旅行を計画するにあたり、
リスボンに何日間滞在すればいいの?
おすすめの観光ルートは?
このような疑問をお持ちの方に向けて、実際にリスボンを旅行した筆者が、おすすめの滞在日数や旅程ルートをご紹介します。
リスボンの観光に必要な日数
リスボンはポルトガルの首都ですが、一般的には最適な滞在日数は2~3日と言われています。
さらに、リスボンから日帰りでシントラをはじめとする周辺都市を観光する場合は、追加で1~2日あると良いでしょう。
筆者は今回の旅行ではリスボンに3日間滞在しましたが、予定を詰め込みすぎず、かなりゆったりと観光を楽しむことができました。
逆に、ポルトガルでの滞在日数が限られている方は、思い切ってリスボンの滞在を2日間に短縮し、シントラ観光に1日を充てるという選択肢も十分にアリでしょう。
以上のことから、リスボン観光に必要な日数は以下の通りです。
- 2日間:リスボンの見逃せない名所を駆け足で観光
サン・ジョルジェ城やカルモ修道院、ベレン地区のジェロニモス修道院、ベレンの塔を訪れることができる日程です。
訪れる観光スポットを厳選すれば、トラムE28番に乗って景色を楽しんだり、大通りを散策する時間を取ることもできます。 - 3日間:リスボンの街をじっくり散策する
3日間あれば、リスボン中心部から少し離れた国立アズレージュ美術館などの美術館を巡ったり、世界的に有名なリスボン海洋水族館を訪れたりすることができます。
また、ファドハウスでファドの演奏を楽しんだり、街中でケーブルカーに乗ったり、展望台でのんびり過ごしたり、壁に描かれたアート作品を探しながら細い路地を散策したりと、観光スポットを巡るだけでは味わえないリスボンの魅力を堪能できます。 - さらに追加で1日:リスボン近郊のシントラやカスカイスへ
もう1日追加できるのであれば、リスボンから電車やツアーで近郊の街を訪れてみましょう。
ペーナ宮殿があるシントラや、リゾート地として知られるカスカイスは、リスボンからの日帰り観光地として有名です。
リスボンの観光地おすすめランキング
実際にリスボンを旅行して、おすすめの観光スポットをランキング形式でまとめました。
所要時間も記載していますので、旅行プランを立てる際の参考にしていただければ幸いです。
- おすすめ度★★★
- おすすめ度★★
- おすすめ度★
おすすめ度★★★
カルモ修道院
1389年にポルトガル王ジョアン1世によって建設された修道院ですが、1755年の大地震により建物の大部分が崩壊し、現在でもその姿のまま残されています。
内部では、地震の爪痕を感じることができるとともに、先史時代からローマ時代、ムーア人時代の遺物も見ることができます。
屋根が崩れた修道院と、修道院で飼われている人懐こい猫が印象的でした。
所要時間
45分程度。
カルモ修道院(Museu Arqueológico do Carmo)
- 住所:Largo do Carmo, 1200-092 Lisboa Google Mapで開く
- 営業時間:
夏季(5~10月) 10時00分~19時00分
冬季(11~4月) 10時00分~18時00分
日曜、1/1、5/1、12/25は休業 - 入場料:7ユーロ
コメルシオ広場
リスボン港に面するこの広場は、かつてポルトガルと世界を結ぶ貿易の中心地として重要な役割を果たしていました。
広場の中心にはポルトガル王ジョゼ1世の騎馬像があり、北側にはアルコ・ダ・ルア・アウグスタという凱旋門がそびえ立っています。
海やクルーズ船を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすのがおすすめです。
所要時間
15~30分程度。
リスボン大聖堂
リスボン市内で最も古い教会です。
1147年、キリスト教徒がリスボンをイスラム教徒から奪還した直後に、もともとモスクがあった場所に建設されました。
所要時間
45分程度。
リスボン大聖堂(Sé de Lisboa)
- 住所:Largo da Sé 1, 1100-585 Lisboa Google Mapで開く
- 営業時間:
夏季(4~9月) 9時30分~19時00分
冬季(10~3月) 10時00分~18時00分
日曜、1/1、12/25は休業 - 入場料:5ユーロ
サン・ジョルジェ城
紀元前2世紀にローマ人がこの地に要塞を築いたことを起源とし、その後、西ゴート人やムーア人の支配下に入りました。
現在の城の原型は、11世紀半ばにムーア人がリスボンを支配していた時期に建てられたものです。その後、12世紀にポルトガル王アルフォンソ1世によって奪還され、13世紀から16世紀にかけてポルトガル王の王宮として栄えました。
1755年のリスボン大地震で被害を受けましたが、その後修復され、現在では観光地として公開されています。
ポルトガルの長い歴史を肌で感じることができるだけでなく、高台に位置しているため眺望も楽しめます。
また、敷地内ではクジャクが放し飼いされており、ゆったりと過ごしている様子を見ることができます。
所要時間
約1時間
サン・ジョルジェ城(Castelo de S. Jorge)
- 住所:R. de Santa Cruz do Castelo, 1100-129 Lisboa Google Mapで開く
- 営業時間:
夏季(3~10月) 9時00分~21時00分
冬季(11~2月) 9時00分~18時00分
日曜、1/1、5/1、12/24、12/25は休業 - 入場料:15ユーロ
国立アズレージョ美術館
1509年に創設されたかつてのマドレ・デ・デウス修道院は、1965年に数多くのアズレージョ(タイル装飾)を収蔵する美術館へと生まれ変わりました。
15世紀のムーア様式の作品から現代の作品に至るまで、数多くのアズレージョが展示されているだけでなく、壁や天井がアズレージョで飾られた美しい礼拝堂などを見学できます。
特に、1755年の大地震前のリスボンを描いた巨大な作品は必見です。
ポルトガルならではの魅力の一つがアズレージョです。
他のヨーロッパ諸国では、ここまで素晴らしい作品を見ることはなかなかできません。
ポルトガルを訪れる際は、ぜひ足を運んでほしい美術館です。
スマホアプリで無料のオーディオガイドを利用できます。(日本語は非対応)
所要時間
1時間~1時間30分程度。
国立アズレージョ美術館(Museu Nacional do Azulejo)
- 住所:R. Me. Deus 4, 1900-312 Lisboa Google Mapで開く
- 営業時間:
10時00分~18時00分
月曜休み、12月25日、1月1日などは休業 - 入場料:8ユーロ
トラム28番
リスボン市内を東西に横断するかわいらしいトラムです。
アルファマ、バイシャ、シアド、グラサ地区を通りながら、リスボンの景色を楽しむことができます。
所要時間
始発から終点まで乗る場合、45分程度。
注意点
リスボンの人気観光スポットの一つで、かなり混雑します。
乗車を待つ列ができており、何台か乗車を見送らなければならないこともしばしばあります。
対策としては、始発駅であるMartim Moniz駅またはCampo Ourique駅から乗車することで、座席を確保できます。
おすすめ度★★
サン ペドロ デ アルカンタラ展望台
サン ペドロ デ アルカンタラ展望台は、『消臭力』のCMでミゲル君が歌っていたロケ地として知られており、日本人にとっても馴染み深い展望台です。
所要時間
15~30分程度。
サン ペドロ デ アルカンタラ展望台(Miradouro de São Pedro de Alcântara)
- 住所:R. de São Pedro de Alcântara, 1200-470 Lisboa Google Mapで開く
セニョーラ・ド・モンテ展望台
セニョーラ・ド・モンテ展望台は、リスボン市内の中でも最も高い展望台の一つで、テージョ川やサン・ジョルジェ城などリスボンの主要な景観を一望できます。
所要時間
15~30分程度。
セニョーラ・ド・モンテ展望台(Miradouro da Nossa Senhora do Monte)
- 住所:Largo Monte, 1170-107 Lisboa Google Mapで開く
サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会・修道院
16世紀末に建設が始まり、17世紀初頭に完成したポルトガルの守護聖人聖ヴィセンテを祀った教会です。
ルイス1世やジョアン4世などのポルトガル王たちもここに眠っています。
修道院部分のエントランスホールや聖具室は大理石や象牙などで装飾されており、一見の価値があります
また、屋上テラスは広くてとても気持ちが良く、リスボンの街の眺めを楽しむことができます。
所要時間
1時間程度。
サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会(Igreja de São Vicente de Fora)
- 住所:Largo de São Vicente, 1100-472 Lisboa Google Mapで開く
- 営業時間:10時00分~18時00分
1/1、5/1、12/24、12/25、12/31などは休業。 - 入場料:8ユーロ ※リスボアカード利用の場合6ユーロ
サンタ・エングラシア教会
サンタ・エングラシア教会は、元々教会でしたが、20世紀半ばに改修され、国立パンテオンとして生まれ変わりました。
このパンテオンには、大航海時代に活躍したヴァスコ・ダ・ガマや、『ファドの女王』と称される歌手アマリア・ロドリゲスなど、ポルトガルの国民的英雄たちが眠っています。
所要時間
45分程度。
サンタ・エングラシア教会(Panteão Nacional)
- 住所:Campo de Santa Clara, 1100-471 Lisboa Google Mapで開く
- 営業時間:
夏季(4~9月) 10時00分~18時00分
冬季(10~3月) 10時00分~17時00分
月曜、1/1、イースター中の日曜、5/1、6/13、12/25は休業 - 入場料:8ユーロ
サン・ロッケ教会
16世紀に建てられたイエズス会の教会で、1584年に日本からローマへ渡った天正遣欧使節団がリスボン滞在中にこの教会でミサを行ったことから、日本人にもゆかりのある教会です。
見どころは、イタリアの職人が手掛けたアメジストやラピスラズリなどをふんだんに使った豪華な礼拝堂です。
所要時間
30分程度。
サン・ロッケ教会(Igreja de São Roque)
- 住所:Largo Trindade Coelho, 1200-470 Lisboa Google Mapで開く
- 営業時間:
夏季(4~9月) 10時00分~19時00分
冬季(10~3月) 10時00分~18時00分
月曜は13時以降の営業、火曜~日曜は12:30前後にミサあり - 入場料:教会は無料。隣接する博物館は10ユーロ
サンタ・ジュスタのリフト
1902年に完成したエレベーターで、エッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルの弟子であるラウル・メスニエル・デ・ポンサルドが設計しました。
もともとは高低差のあるリスボンの街を移動しやすくするために市民のために作られましたが、現在ではリスボンの観光スポットとして多くの観光客が訪れる人気の場所となっています。
所要時間
リフトで登って景色を楽しむだけであれば、所要時間は15分程度です。
ただし、有名な観光スポットであり、1台に乗れる人数が限られているため、乗車までに待ち時間が発生する可能性が高いです。
注意点
上述の通り、待ち時間が発生するうえに、料金が5.3ユーロと割高なため、リフトを使わずに眺望を楽しむ方法をご紹介します。
実は、徒歩でも上階に行くことが可能です!
分かりやすいルートとしては、カルモ修道院から「Casa Portuguesa do Pastel de Bacalhau – Elevador Sta. Justa」というレストランまで歩いていく方法があります。
レストランに近づくと、上階から景色を楽しんでいる人だかりが見えてくるため、すぐに場所が分かるはずです。
筆者もカルモ修道院を観光した後、無料でリフト上階からの景色を楽しむことができました。
サンタ・ジュスタのリフト(Elevador de Santa Justa)
- 住所:R. de Santa Justa, 1150-060 Lisboa Google Mapで開く
- 営業時間:7時00分~22時45分
- 入場料:5.3ユーロ ※リスボアカードがあれば無料
ベレンの塔
ベレンの塔は、大西洋につながるテージョ川の河口に位置する16世紀建造の塔で、ポルトガル王マヌエル1世の命令により、リスボン港の入り口を守るために建設されました。
ポルトガルの大航海時代を象徴する建物として、世界遺産にも登録されています。
塔の内部では、かつて兵士たちが使用していた部屋を見学でき、塔に登ると周囲のパノラマを楽しむことができます。
所要時間
45分程度。
ベレンの塔(Torre de Belém)
- 住所:Av. Brasília, 1400-038 Lisboa Google Mapで開く
- 営業時間:9時30分~18時00分
1/1、イースター、5/1、6/13、12/25は休業。 - 入場料:15ユーロ
ジェローニモス修道院
この修道院は、ヴァスコ・ダ・ガマによるインド航路発見を記念して、1501年にポルトガル王マヌエル1世の命により建設され、当時の航海者たちは、この場所で航海の安全を祈願していました。
航海に関連するモチーフ(ロープや帆船、海洋生物など)が修道院全体に装飾されており、独特で華麗なデザインが特徴です。
ポルトガルの大航海時代を象徴する建築物として、世界遺産にも登録されています。
所要時間
45分程度。
注意点
上記の写真のように、入場までに長い待ち列ができることで有名です。
待ち列には日差しを遮るものがないため、夏に行く際は日傘を持参することを強くおすすめします。
筆者はポルトガルの強い日差しの下で20~30分待つことになり、かなりつらい思いをしました。
待ち時間を有効活用する方法として、近くにあるエッグタルト(パステル・デ・ナタ)で有名な「パステイシュ・デ・ベレン(Pastéis de Belém)」でエッグタルトを購入し、食べながら待つのがおすすめです。
ちなみに、ジェローニモス修道院と隣接するサンタ・マリア・デ・ベレーン教会は、入口が別々になっています。
ジェローニモス修道院を見学した後、ついでにサンタ・マリア・デ・ベレーン教会を見学する場合は、一度修道院を出てから、教会に入場するための待ち列に並ぶ必要があります。
サンタ・マリア・デ・ベレーン教会内には、ヴァスコ・ダ・ガマの墓が安置されています。
節約したい方は、現地でチケットを購入することを検討ください。
筆者がこちらを訪れた2024年9月時点では、オンラインで購入するよりも現地で購入した方が3ユーロ安かったです。
チケットオフィスは、時間帯によって混雑する可能性があるため、ジェローニモス修道院がオープンする10分前にはチケットオフィスに到着していることをおすすめします。
チケットオフィスの場所は、Google Mapsで『Mosteiro dos Jerónimos Ticket Office』と検索すると見つかります。
ジェローニモス修道院(Mosteiro dos Jerónimos)
- 住所:Praça do Império 1400-206 Lisboa Google Mapで開く
- 営業時間:9時30分~17時30分
月曜、1/1、イースターの日曜、5/1、6/13、12/25は休業。 - 入場料:18ユーロ※オンラインで購入の場合
おすすめ度★
ロシオ広場(ペドロ4世広場)
広場の正式名称はペドロ4世広場ですが、地元ではロシオ広場と呼ばれ親しまれています。
広場の中央には、初代ブラジル国王となったペドロ4世のブロンズ像があります。
所要時間
10分程度。
ロシオ広場(ペドロ4世広場)(Praça Dom Pedro IV)
- 住所:Praça Dom Pedro IV, 1100-193 Lisboa Google Mapで開く
発見のモニュメント
発見のモニュメントは、1960年にエンリケ航海王子の没後500年を記念して建てられました。
モニュメントには、エンリケ航海王子のみならず、ヴァスコ・ダ・ガマなど大航海時代に活躍した人物たちの像が彫られています。
所要時間
外観を見るだけであれば15分程度。
発見のモニュメント(Padrão dos Descobrimentos)
- 住所:Av. Brasília, 1400-038 Lisboa Google Mapで開く
- 営業時間:
夏季(3~9月) 10時00分~19時00分
冬季(10~2月) 10時00分~18時00分
1/1、5/1、12/24、12/25、12/31は休業。 - 入場料:10ユーロ
LX Factory
19世紀に建てられた工場や倉庫の跡地を利用し、現在ではおしゃれなショップや書店、カフェ、レストランなどが立ち並ぶ場所となっています。
フォトジェニックな場所が多いため、写真が好きな人におすすめです。
所要時間
1時間程度。
実際に観光してみた:リスボン観光 3日間のスケジュール
1日目:リスボンの中心地を観光①
朝一番で展望台へ向かいます。
ここは、消臭力のCMでミゲル君が熱唱していたことでおなじみの場所です。
ベンチがたくさんあるので、休憩がてら立ち寄るのも良いですね。
所要時間:15~30分
展望台へ行く際の坂道が急で、ひいひい言いながら登りました…
リスボンの坂は基本的にこんな感じです…
続いてカルモ修道院へ。
18世紀の大地震で崩壊したままの姿を見ることができます。
併設されている小さな博物館も思った以上に見応えがあり、良かったです。
修道院に住み着いている猫もいるので、猫好きにはたまりません。
所要時間:約45分
修道院で出会った猫。
観光客に触られるのはあまり好きではないようで、人懐っこくはありませんが、気ままに床に寝そべっていてとてもかわいかったです。
次はカルモ修道院の裏手にあるサンタ・ジュスタのリフトへ。
訪れた日は強風のためリフトは運行していませんでしたが、乗り場のすぐ近くまで行くことはできました。
所要時間:15~30分
昼食:1時間30分
リスボン港に面した広場で、のんびりと景色を楽しむのにぴったりな場所です。
広場や凱旋門は非常に立派で、かつてポルトガルが貿易で栄えていたことを肌で感じることができます。
所要時間:15~30分
続いて、リスボンで最も古い教会を訪れます。
リスボン市内の他の教会と比べると、内部は凝った装飾がなく、シンプルな印象です。
所要時間:約45分
教会の内部はシックな石造りでした。
修道院部分のエントランスホールや聖具室は豪華で、とても綺麗でした。
屋上のテラスからはリスボンの街並みを一望できます。
観光スポットとして知られる展望台に行くよりも人が少なく、落ち着いているので、おすすめです。
所要時間:約1時間
美しい聖具室。花のモチーフで装飾された色付き大理石や象眼細工が施されています。
展望台に向かう坂道が辛かったのが一番印象に残っています…
ベンチに座って、のんびりとした時間を過ごしました。
所要時間:15~30分
2日目:リスボンの中心地を観光①
リスボンの歴史を感じられる場所の一つ。
砦の上に登ることができ、そこからリスボンの街並みがよく見えます。
所要時間:約1時間
ポルトガルの著名人たちが眠る場所です。
あまり印象に残らない場所でした。
所要時間:約45分
昼食:1時間30分
OR
あまり期待せずに訪れたこともあり、リスボンで一番印象に残っている美術館です。
館内には、かわいらしい手書きのタイルだけでなく、美しいアズレージョや金箔で彩られた教会など、さまざまなアズレージョの魅力を存分に堪能することができます。
所要時間:1時間~1時間30分
可愛らしい動物が描かれたタイル。
さまざまな種類のアズレージョがあり、見ていて飽きることがありません。
床の波模様のタイルが印象的な広場。
近くにはお店も多く、活気があります。
この場所とサン・ロッケ教会やカルモ修道院は地図上では近いように見えますが、実際にはロシオ広場が低い位置にあるため、ここからサン・ロッケ教会などに行く場合は坂や階段を登る必要があり、少し大変です。
所要時間:約10分
ロシオ広場から階段を必死に登ってたどり着いたのがこのサン・ロッケ教会。
小さな教会ながら、内部は非常に豪華で、色とりどりの石で飾られた祭壇や壁は圧巻です。
16世紀に日本から天正遣欧使節団がこの教会を訪れた際、さぞ驚いたのではないかと思いました。
所要時間:約30分
教会内部は、かなり豪華な装飾が施されています。
正面の祭壇も金を基調としており、当時のポルトガルの国力を感じることができます。
3日目:ベレン地区を観光
大航海時代を彩ったポルトガルの著名人たちが刻まれたモニュメント。
所要時間:外観のみの見学で15分
大航海時代にを象徴する場所として、世界遺産に登録されています。
中も見学することができますが、特に興味を引かれなかったので、今回は外観のみを見学しました。
所要時間:外観のみであれば10分
リスボンの観光スポットとしてトップクラスに有名な修道院。
確かに大きくてなかなか美しい見た目ですが、いかんせん入場までにめちゃくちゃ並びます…夏場は本当に辛いです。
正直、並んでいるときの辛さの方が印象に残っています。
所要時間:約45分
白い建物と芝生の緑色のコントラストが印象的な中庭。
ただ、炎天下の中で30分も並んで見るほどのものではないかな…と思います。
- ジェローニモス修道院は入場までに長い待ち列ができることで有名です。
待ち列には日差しを遮るものがないため、夏に行く際は日傘を持参することを強くおすすめします。
- 節約をしたい方は、現地でチケットを購入することを検討しましょう。
筆者がこちらを訪れた2024年9月時点では、オンラインで購入するよりも現地で購入した方が3ユーロ安かったです。- チケット売り場は入口とは離れた場所にあるので注意が必要です。
詳細な場所については、Google Mapsで『Mosteiro dos Jerónimos Ticket Office』と検索してください。
- チケット売り場は入口とは離れた場所にあるので注意が必要です。
ただし、チケットオフィスの営業開始時間が修道院のオープンと同じなので、現地でチケットを購入すると、修道院の入場列に長時間並ばなければならない点がマイナスポイントです…
8分
リスボン市内にある有名な現代建築の一つ、MAATに寄ってみました。
曲線が綺麗な建物です。
内部にはショップなどもありますが、疲れていたので少し座って休憩しただけで終わりました。
所要時間:15~30分
トラムで8分
19世紀に建てられた工場や倉庫の跡地を利用して作られたLX Factoryでは、服や雑貨からカフェ・レストランまでさまざまなショップが軒を連ねていました。
写真を撮るのが楽しくなる場所です。
所要時間:約1時間
LX Factoryにあるホステルや本屋は、やたらとかっこいいです。
E28番でCampo Ourique駅から終点のMartim Moniz駅まで行きました。
乗車したのは15時頃でしたが、始発駅でも15分程度並んでから乗りました。
トラムの車窓から見るリスボンの街並みは、一味違ってとても印象に残っています。
所要時間:約45分
リスボン観光のポイント
歩きやすい靴を準備する
リスボンは坂が多く、石畳の道も多いため、歩きやすい靴が必須です。
特にアルファマ地区やバイシャ地区は坂道や階段が多く、普段旅行の際に1日15km以上歩くことがよくある筆者でも、リスボンの街を歩くのはしんどかったです。
旅程を組む際には、なるべく高低差のある移動が少なくて済むよう、同じ地区の観光地をまとめて観光するのがおすすめです。
また、リスボンにはいくつもの展望台がありますが、ほとんどが高所に位置しており、行くまでの坂道がきつい場合がほとんどです。
体力に自信がない方は、全ての有名な展望台を巡るのではなく、1ヶ所、もしくは多くても2ヶ所に絞ると良いでしょう。
トラムを活用する
上記で書いたように、リスボンは坂が多く、短い距離でも歩くのが大変な道が多いです。
そんなときに活用してほしいのが、街中を走るトラムです。
有名なE28番線以外にもリスボン市内をトラムが走っているので、各路線を上手く使えば、歩く距離を抑え、体力を温存することができます。
時間をかけて街を散策する
正直、リスボンの観光名所は他のヨーロッパの有名都市のそれらと比べると、決して突出した魅力があるとは言い難いです。
そのため、リスボンではむしろ観光名所を旅程に詰め込むよりも、街中を気ままに散策したり、ゆったりと景色を楽しむ時間を多めに取ることが、真にリスボンという街を楽しむために重要だと感じました。
ポルトガルの民謡であるファドを楽しむのも良いと思います。
シントラやカスカイスへの日帰り旅行
リスボンから簡単にアクセスできるシントラやカスカイスは、歴史的な建造物や美しい景色を楽しめる日帰り旅行に最適なスポットです。
リスボン発のツアーも複数販売されており、価格もお手頃です。
気軽にリスボン近郊の観光スポットを巡りたい方は、ぜひ検討してみましょう!
筆者は日帰り旅行ではなく、1泊2日でシントラを訪れました。
シントラの観光モデルコースや観光地について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
おわりに
以上が、リスボンを実際に旅した観光ルートと、それぞれの観光スポットについての解説でした。
リスボンの他にも、ポルトガルに関する記事を書いているので、以下の記事も参考にしてみてください。
ポルトガル旅行に行くなら、まず『地球の歩き方』を読んでみましょう!
ポルトガルの観光地についてザックリ把握することができてとても便利です。
情報量でいうと、世界で最も売れている旅行ガイド『Lonely Planet』の右に出るものはいません。
私も旅行の日程を決めるときは必ず『Lonely Planet』を読んで決めます。
日本語版は無いのが残念ですが、問題ありません!
KIndle版を購入するか、Kindle Unlimitedに入会しアプリで読むと翻訳機能が使うことができます。
Kindle Unlimitedは初回30日間無料なので、気軽にお試しできるのがうれしいところ。
Lonely Planetについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方は読んでみて下さい。
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