【個人手配で行くオランダ】ロッテルダム観光には何日必要?実際に旅したルートを公開
オランダの第2の都市ロッテルダムは、近代的な建物がたくさんあることで知られています。
この記事では、ロッテルダムに実際に行ってみて感じた観光のポイントや注意点、実際に旅したルートなどについて解説していきます。
ロッテルダムとは
ロッテルダムはオランダ国内ではアムステルダムに次ぐ2番目に大きな都市です。
古くからの港町であり、ヨーロッパの中心的な港、貿易拠点として栄えています。
また、第二次世界大戦で甚大な被害を受けたため、ロッテルダムの景観は他のヨーロッパの都市に比べても近代的でおしゃれな建物が多くあります。
中でも有名なのはマルクトハルやキューブハウスといったユニークな建物たちです。
ロッテルダムの観光には何日必要?
ロッテルダムは、主要な観光地を全て周ろうとすると2日は必要です。
街中には近代的な建築が多くあり、散策しているだけでも楽しいので、ゆっくり時間をとって観光した方が、ロッテルダムの良さを感じられると思います。
さらに近郊には、風車で有名な世界遺産のキンデルダイクもあるので、それらも含めて観光すると合計3日は欲しいところです。
ロッテルダムの2日間の観光スケジュール
1日目
ファン・レネ工場に行く前に、ガイドツアーのチケット料金に含まれているシャボー美術館を見学します。
ファン・レネ工場を設計した建築事務所で働いていた人が建設に携わっているので、建物自体も見どころの一つです。
2日目
ロッテルダムの観光地一覧
キューブハウス
キューブハウスは、オランダの建築家ピート・ブロムによって設計された非常に特徴的な見た目の建物です。
たくさんあるキューブハウスの部屋のうち、1軒が一般に公開されており、内部を見学することができます。
キューブハウスは、傾斜した屋根を持ち、高さが約12メートルの立方体で構成されています。
内部は3階建てで、キッチンやベッドルーム、書斎などもありますが、外観から分かるように壁や天井が傾斜しており、建物の内部を行き来するには急な階段を登る必要があります。
非常に住みずらそうで、快適ではないように思える住宅ですが、40年にもわたって人々が実際に居住しており、ロッテルダムの中心地にある観光名所として人気があります。
所要時間
所要時間は45分ほどです。
ゾンネフェルト邸
ゾンネフェルト邸は、世界遺産に登録されているファン・レネ工場を設計したことで知られるブリンクマン&ファン・デル・フルーフトが設計し、1929年~1933年に建築されました。
この家には、ファン・レネ工場に勤めた重役が住んでいました。
この家は、近代建築の基礎となる「機能主義(デザインを統一しつつ、機能を最優先に設計する)」という考えをもとに建築されており、20世紀に建築された機能主義の家として保存状態が非常に良いことで知られています。
内装だけでなく、家具や照明器具などもこの邸宅特注で作られており、統一されたデザインを堪能することができます。
所要時間
所要時間は、1時間~1時間30分です。
注意点
ゾンネフェルト邸は、内部の保護のため土足禁止です。
館内では靴の上にかぶせる袋を貸しだしており、それを靴の上から履いて見学します。
そのため、ヒールのある靴だと歩きにくいので注意してください。
また、ゾンネフェルト邸にはトイレが無いので注意してください。
もしトイレに行きたい場合は、ソネフェルト邸近くにある博物館「Nieuwe Instituut」内部のトイレを使用することができます(無料)。
ゾンネフェルト邸(Huis Sonneveld)
住所:Jongkindstraat 12, 3015 CG Rotterdam
営業時間:火~日曜 10時00分~17時00分、月曜定休
その他定休日 1月1日/4月27日(国王の日)/12月25日
入場料:10ユーロ
ファン・レネ工場
ファン・レネ工場は、ロッテルダムの中心部から少し離れた場所にある、ブリンクマン&ファン・デル・フルーフトが設計したモダニズム建築を象徴する建物で、2014年には世界遺産に登録されました。
1925 年から 1931 年にかけて建設された工場は、20 世紀の産業建築の象徴であり、
ガラスと鉄骨を多く使用していることから『ガラスの宮殿』と呼ばれるこの建物は、世界三大建築家の一人であるル・コルビジェもその美しさを絶賛したそうです。
この工場は1990 年代まではコーヒー、紅茶、タバコの工場として稼働し、現在でも企業のオフィスとして利用されています。
この工場は一般公開されていませんが、土日に行われるガイドツアーに参加することで見学できます。
所要時間
ガイドツアーでのみ見学可能で、ツアーの所要時間は約1時間です。
注意点
ファン・レネ工場は、現在でも企業のオフィスとして利用されたり、イベントの会場として使われています。
見学する際はシャボー美術館のチケット購入サイトから、ガイドツアーを予約していきましょう。
ツアーは、英語とオランダ語で開催されていますが、英語は毎週土曜日の午後1回のみでツアーの人数も限られているため、早めに予約することをオススメします。
ファン・レネ工場(Van Nelle Fabriek)
住所:Van Nelleweg 1, 3044 BC Rotterdam
入場料:19.5ユーロ(シャボー美術館の料金込)
シャボー美術館
建築事務所ブリンクマン&ファン・デル・フルーフトに長年勤めた、建築家 G・W・バースによって 1938 年に設計されました。
もともとは個人の家として設計された建物を、美術館として使用しています。
美術館の内部では、美術館の名前にもなっているロッテルダム出身の画家で彫刻家でもあるヘンク・シャボーの作品や同時代の作品を始めとして、様々なコレクションが展示されています。
所要時間
美術館はとても小規模なので、1時間もあれば十分です。
注意点
シャボー美術館は、ファン・レネ工場やゾンネフェルト邸との共通券を販売しています。
共通券を購入した方が安いので、ファン・レネ工場かゾンネフェルト邸も訪問する場合は、共通券を購入しましょう。
シャボー美術館(Chabot Museum Rotterdam)
住所:Museumpark 11, 3015 CB Rotterdam
営業時間:火~土曜 11時00分~17時00分、日曜 12時00分~17時00分、月曜定休
入場料:12.5ユーロ
ボイマンス・ファン・ベーニンゲン倉庫
ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館が2028年まで改装中のため、美術館の所蔵作品をボイマンス・ファン・ベーニンゲン倉庫に移動し保管しています。
この『倉庫』は、まず銀色の鉢のような建物の外観が目を引きます。
内部は『倉庫』という名前からは想像できないほど明るく、ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館の所蔵していた彫刻や絵画、デザイン家具などを保管し、その一部を見ることができます。
所要時間
所要時間は1時間30分〜2時間ほどです。
注意
オンラインにて日時指定のチケットを、事前に購入しておく必要があります。
ボイマンス・ファン・ベーニンゲン倉庫(Depot Boijmans Van Beuningen)
住所:Museumpark 24, 3015 CX Rotterdam
営業時間:火~日曜 11時00分~17時00分、月曜定休
入場料:20ユーロ
聖ローレンス教会
この教会は1449年から1525年にかけてゴシック様式で建てられ、その後、数世紀にわたってさまざまな改修や修復を経てきました。
1940年5月のロッテルダム空襲では、この教会も爆撃による大きな被害を受け、屋根や内装の大部分が破壊されました。
しかし、外壁と塔はかろうじて残り、戦後の修復作業を経て、聖ローレンス教会はロッテルダムの歴史と復興の象徴として、人々のよりどころとなっています。
所要時間
所要時間は30分~1時間です。
注意点
教会には鐘楼がありますが、毎年3月~10月の限られた時間限定で登ることができます。
またガイドツアーのみ対応で、鐘楼に上りたい場合は、当日教会のチケット売り場で申し込む必要があります。
詳細は以下の通りです。
鐘楼ガイドツアー開催日時:3~10月の水曜日14時~、土曜日12時~・13時30分~
料金:7.5ユーロ
聖ローレンス教会(Laurenskerk Rotterdam)
住所:Grotekerkplein 27, 3011 GC Rotterdam
営業時間:
夏季(3月~10月) 火~土曜 10時00分~17時00分、定休日 日曜・月曜・祝日
冬季(11月~2月) 火~土曜 11時00分~17時00分、定休日 日曜・月曜・祝日
※鐘楼は3~10月の以下の時間にガイド付きツアーで登ることが可能
水曜日14時~、土曜日12時~・13時30分~
※その他イベント開催日も休業するため、訪問の際は公式サイトを要確認
入場料:教会…3ユーロ、鐘楼…7.5ユーロ
マルクトハル
2014年に開業した弧を描いた吹き抜けの天井が印象的なマーケットです。
建物はレストランや屋台、スーパーマーケットなどの商業施設と、それを覆うように設計された225戸のガラス貼りアパートが組み合わさっており、面白い構造をしています。
天井を覆う壁画には、果物と野菜が印象的に描かれており、天井が高いので圧迫感なく屋台での買い物や飲食を楽しむことができます。
屋台は購入してその場で食べるタイプ(ハーリングやオイスター、アイスやワッフルなど)のものが多く、お土産になるようなものを販売しているお店は少なかったです。
所要時間
マルクトハル内部をただ見るだけであれば、所要時間は30分です。
ただし、館内で飲食する場合はその分時間がかかります。
また、観光客が多く混雑しているので、店舗を1件ずつ見たい場合はもう少し時間が必要です。
マルクトハル(Markthal)
住所:Dominee Jan Scharpstraat 298, 3011 GZ Rotterdam
営業時間:月~木曜・土曜 10時00分~20時00分、金曜 10時00分~21時00分、日曜 12時00分~18時00分
※その他イベントの日は営業時間が異なるため、公式サイトを要確認
※レストランは各店舗で営業時間が異なる場合があります
入場料:無料
エラスムス橋
1996年に建設された、市のシンボルであるこの美しい橋は『白鳥』と呼ばれるそうです。
新マース川にかかる橋は、全長 802 メートルあり、徒歩や自転車、車でも渡ることができます。
所要時間
橋を渡ったり、写真を撮るだけであれば、所要時間は30分以下です。
エラスムス橋(Erasmusbrug)
住所:Erasmusbrug, 3011 BN Rotterdam
営業時間:24時間
入場料:無料
ユーロマスト
ユーロマストは、高さ185mもある塔です。
タワーの最上部までユーロスクープというエレベータで登り、ロッテルダムの街を一望することや、天気が良ければハーグの街などを見ることができます。
また、高さ100m地点にはレストランやホテルもあり、ロッテルダムの景色を眺めながら過ごすこともできます。
所要時間
所要時間は1時間30分ほどです。
ただし、レストランに行く場合はさらに時間がかかります。
注意点
ユーロマストに行く場合は、事前にオンラインでチケットを購入しましょう。
当日券は、オンラインよりも4ユーロほど値段が高くなります。
ユーロマスト(Euromast)
住所:Parkhaven 20, 3016 GM Rotterdam
営業時間:火~日曜 10時00分~22時00分、月曜定休
入場料:
高さ112mの展望台まで…12.5ユーロ
ユーロスクープで最上階まで…18.5ユーロ
※訪問日によって料金は変動します。上記は3月の価格です。
※上記はオンラインチケットの料金です。当日券は最大4ユーロ高くなります。
ロッテルダムから1DAYトリップ
キンデルダイク
キンデルダイクは、ロッテルダムから東に約10㎞の位置にあります。
ロッテルダムからは船または電車+バスを利用し、1時間ほどで行くことができます。
この場所には、17世紀から19世紀にかけて建設された19基の風車があり、オランダの歴史における重要な場所として、1997年にユネスコ世界遺産に登録されています。
風車が19基も見ることができるのは、オランダの中でもキンデルダイクのみです。
オランダらしい風景を見に、訪れるのもオススメです。
キンデルダイク自体は4時間ほどで観光できるので、ロッテルダム観光のついでに丁度いいかも知れません。
実際に私がキンデルダイクを観光した体験談や詳細については、以下の記事を参考にしてください。
おわりに
ロッテルダムは近代的な建築物が多く、オランダ第2の都市ということもあり他の都市とは異なる雰囲気が楽しめます。
また、近郊には世界遺産のキンデルダイクもあるので、観光にオススメです。
オランダ旅行に行くなら、まず『地球の歩き方』を読んでみましょう!
オランダの観光地についてザックリ把握することができてとても便利です。
情報量でいうと、世界で最も売れている旅行ガイド『Lonely Planet』の右に出るものはいません。
私も旅行の日程を決めるときは必ず『Lonely Planet』を読んで決めます。
日本語版は無いのが残念ですが、問題ありません!
KIndle版を購入するか、Kindle Unlimitedに入会しアプリで読むと翻訳機能が使うことができます。
Kindle Unlimitedは初回30日間無料なので、気軽にお試しできるのがうれしいところ。
Lonely Planetについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方は読んでみて下さい。
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