【貿易で繁栄した歴史を感じる街】ミデルブルフの観光地一覧と観光のポイント
先日、オランダのミデルブルフへデュッセルドルフから日帰りで観光してきました。
ミデルブルフの街は、修道院を中心に作られており、運河沿いにはオランダらしい家々が立ち並び、とてもきれいな街でした。
個人的には、アムステルダムのような大都市よりものんびりとした雰囲気がとても気に入りました。
オランダの旅行先としてはそれほど知名度があるわけではありませんが、訪れる価値は十分にあります。
この記事では、オランダのミルデブルフを実際に観光して分かった見どころや、観光のポイントをお伝えしていきます。
ミデルブルフとは
ミデルブルフは、オランダ南西部にあるゼーラント州の州都です。
ここは、17世紀にジャワや日本を含むアジアとの貿易で莫大な財産を築いたオランダ東インド会社(VOC)の拠点の一つとして栄えた街です。
街中では、東インド会社で成功した人々が川沿いに建てたカナルハウスが今でも立ち並んでおり、美しい街並みを見ることができます。
アクセス
電車
アムステルダムからVlissingen行きの電車で3時間ほどかかります。
最も近い主要都市ロッテルダムからはVlissingen行きで、1時間40分ほどかかります。
車
ミデルブルフ駅前にある、駐車場「Park and Ride」に駐車すると料金が安く抑えられるのでオススメです。
近隣の都市からの車での所要時間は以下の通りです。
- オランダのロッテルダムから1時間30分
- ベルギーのアントワープから1時間
- ドイツのデュッセルドルフから3時間
所要時間
2時間ほどあれば、十分に街を散策できます。
ゼーウス博物館やランゲ・ヤン(塔)などに入る場合は追加で1~2時間ほど見ておくといいでしょう。
また、街の主要な観光地である市役所やオースト教会などのガイドツアーに参加する場合は、追加でその分時間が必要です。
ミデルブルフの見どころ
ミデルブルフ市役所
市の中心部にある後期ゴシック様式の市庁舎は 1452年から1458年にかけて本体が建てられた後、増改築が繰り返され塔や肉市場、装飾などなどが加えられました。
外観には豪華な装飾が施されており、建物正面にはこの地域を治めていた25人の伯爵とその夫人の彫刻が飾られています。
ただ、第2次世界大戦でミルデブルグはドイツ軍から攻撃を受けており、この市庁舎も被害をうけました。
そのため市庁舎内部の装飾や家具類は、大戦後に集めたり修復されたものになっています。
市庁舎前の広場周りにはレストランやカフェがあり、ゆっくり休憩することもできます。
また、広場では様々なマーケットが開かれているので、のぞいてみるのもオススメです。
私が訪れた際は、チーズや野菜、果物などが売られていました。
所要時間
ガイドツアーに参加した場合、所要時間は1時間です。
注意点
ミデルブルフ市庁舎の内部は、ガイドツアーに参加した方のみ見学が可能です。
ツアーは4月~10月の水曜と土曜11時30分から開催で、ツアーの言語はオランダ語またはドイツ語のみとなっています。
開催時間も言語もネックですが、ミデルブルフをより詳しく知りたい場合は参加してみるといいでしょう。
ミデルブルフ市役所(Stadhuis van Middelburg)
- 住所:Lange Noordstraat 1, 4331 CB Middelburg Google Mapで開く
- 営業時間:4月~10月の水・土曜 11時30分から、ガイドツアーでのみ見学可
- 入場料:10ユーロ
クローヴェニアスドゥーレン
元々は、16世紀にミデルブルフで設立された民兵組織である『クロベニア』が射撃場として使用するため、1607年から1611年にかけて建築されました。
その後、オランダ東インド会社に売却され、さらにその後には旅館や軍病院として利用されたという歴史があります。
現在では、レストランや映画館などを備えた複合施設として、ミルデブルグの人々に愛されています。
クローヴェニアスドゥーレン(Kloveniersdoelen)
- 住所:Achter de Houttuinen 30, 4331 NJ Middelburg Google Mapで開く
ランゲ・ヤン
市の中心部にある1100年頃に建設された大修道院に付属する、高さ90.5mの塔です。
207段の階段を登ると、晴れた日にはミルデブルグの街やゼーラント州に属する海に浮かぶ島々を一望することができます。
この塔は14世紀後半に建築されましたが、その後何度か火災により焼失しています。
最近の被害は、1940年にドイツ軍による空爆によるもので、現在の塔は1955年に再建されたものです。
ランゲ・ヤン(Abdijtoren de Lange Jan)
- 住所:Onder de toren 1, Middelburg Google Mapで開く
- 営業時間:土曜(7・8月は毎日) 11時00分~15時00分
- 入場料:6.5ユーロ
ゼーウス博物館
ゼーラント博物館には30,000 点を超える所蔵品があり、ゼーラント州の歴史を知ることができます。
また、歴史的な所蔵品だけでなく、ゼーラント州にゆかりがあるアーティストや、インスピレーションを得て作成された現代の作品も展示されています。
ゼーウス博物館(Zeeuws Museum)
- 住所:Abdij 4, 4331 BK Middelburg Google Mapで開く
- 営業時間:火~日曜 11時00分~17時00分、月曜定休
- 入場料:15ユーロ
カイパースポールト
カイパースポールトは17世紀当時の雰囲気を残した通りです。
古い倉庫や修復した家が続く通りは、全長は150mほどしかありませんが、ミルデブルグの街中とは、まったく異なる雰囲気で思わず写真が撮りたくなってしまいます。
カイパースポールトは、『Kuipersgilde(樽や樽を製造する工芸品)』という言葉からきており、17世紀当時、ここでは桶や樽が作られていたそうです。
カイパースポールト(Kuiperspoort)
- 住所:Middelburg Google Mapで開く
- 営業時間:24時間
- 入場料:無料
オースト教会
オースト教会はミルデブルグの全盛期であった1646年から1667年にかけて建てられた古典バロック様式の建築物で、八角形のドーム型をしているのが特徴です。
外部は豪華な彫刻が施されており、オランダ東インド会社が権勢を誇っていた当時、アムステルダムに次いで重要視されていたミルデブルグの強さを象徴する建物でもありました。
2017年以降は教会として利用されることはなく、コンサートや展覧会などのイベントなどを行う場になっています。
そのため内部を見学する場合は、コンサートなどに参加するか、ガイドツアーに申込む必要があります。
所要時間
ガイドツアーに参加した場合、所要時間は1時間です。
注意点
教会内部を見学するには、コンサートなどのイベントに参加するか、ガイドツアーに参加する必要があります。
ガイドツアーは、5~8月の水~日曜のみ開催されており、公式サイトから予約することができます。
参加できる時期や時間が限れれているので、注意しましょう。
オースト教会(Oostkerk)
- 住所:Oostkerkplein 1, 4331 TL Middelburg Google Mapで開く
- 営業時間:5~8月の水~日曜 13時00分~17時00分、ガイドツアーのみ
- 入場料:7.5ユーロ
ミデルブルフ観光のポイント
ミデルブルフで観光したいものが明確な場合は、それが開館している時期に行くことが必須です。
例えば、ミデルブルフ市役所は4月~10月、オースト教会は5月~8月しか内部を見学できません。
さらに、開いている曜日や時間も通常の観光地と比べると制限が多いので、注意して旅程を組みましょう。
ただ、ミルデブルグの街自体の景観が良く、街歩きしているだけでも楽しめる場所なので、教会や市役所などを外から眺めながら散策するだけでも十分に楽しむことができます。
ミデルブルフからショートトリップ:フェーレ
フェーレは、ミデルブルフからバスで20分ほどの場所にある小さな街です。
レンガ造りの建物や可愛らしい街並みなどが印象的で、ミデルブルフとはまた違った、おとぎ話に出てくるような街並みが楽しめます。
ミデルブルフからのアクセスがとてもいいので、あわせて観光するのがおすすめです。
以下の記事で、フェーレ観光について詳しく書いているので、参考にしてください。
オランダ旅行に行くなら、まず『地球の歩き方』を読んでみましょう!
オランダの観光地についてザックリ把握することができてとても便利です。
情報量でいうと、世界で最も売れている旅行ガイド『Lonely Planet』の右に出るものはいません。
私も旅行の日程を決めるときは必ず『Lonely Planet』を読んで決めます。
日本語版は無いのが残念ですが、問題ありません!
KIndle版を購入するか、Kindle Unlimitedに入会しアプリで読むと翻訳機能が使うことができます。
Kindle Unlimitedは初回30日間無料なので、気軽にお試しできるのがうれしいところ。
Lonely Planetについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方は読んでみて下さい。
コメント