【個人手配で行くオーストリア】ウィーン観光には何日必要?実際に旅したルートを公開
オーストリアの首都ウィーンは、中世から近代にかけて中央ヨーロッパを支配していたハプスブルク家のもとで、ウィーン帝国の首都として栄えました。
このため、ウィーンにはハプスブルク家が残した数多くの歴史的遺産が残されており、世界中の観光客を惹きつけています。
そんなウィーンを個人手配で訪れるには、何日間滞在すればいいのか迷う方も多いはず。
この記事では、ウィーン観光に必要な日数やおすすめルートを、実際に私が旅した体験をもとにご紹介します。
ウィーンの観光に必要な日数
シェーンブルン宮殿やシュテファン大聖堂、美術史美術館などのウィーンの主な観光スポットを巡る場合は3日間が目安です。
美術史美術館や自然史博物館をじっくり鑑賞したり、オペラやクラシックコンサートを楽しみたい場合は、4〜5日間が必要と言われています。
私は今回の旅行で4日間かけてウィーンを観光しましたが、移動の関係で観光に費やしたのは正味3日。
それでも、少し駆け足ではあったものの、興味のあった主な観光地を一通り巡ることができ、満足感のある旅行になりました。
滞在日数が限られている方でも、3日間あれば十分にウィーンを楽しむことができるでしょう。
ウィーンで行くべき観光スポット12選
- ホーフブルグ宮殿
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- ハプスブルク皇帝の居城。
ハプスブルク家の歴史と威光を知ることができる博物館となっている。 - シシィチケットが利用可能
- ハプスブルク皇帝の居城。
- シェーンブルン宮殿
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- ハプスブルク家の歴代君主が夏の離宮として愛用した宮殿
- シシィチケットが利用可能
- シュテファン大聖堂
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- 鷲が描かれた屋根が印象的なウィーンを代表する教会
- ベルヴェデーレ宮殿
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- クリムトの『接吻』などオーストリアの有名絵画を見ることができる美術館
- 予約推奨
- 美術史美術館
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- ハプスブルク家が所有していたコレクションをもとにオープンした美術館
- 自然史美術館
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- 恐竜の化石や隕石、鉱物、動物標本など、自然史に関する広範なコレクションが展示
- プラーター公園
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- 1897年に建設された世界最古の大観覧車がある遊園地
- ウィーン国立劇場
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- 世界的に有名な歌劇場のひとつで、オペラやバレエを観劇するだけでなく、ガイドツアーに参加して歴史ある歌劇場の内部を見学できる
- カプツィーナー霊廟
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- カプツィーナー教会の地下にある、12人の皇帝と19人の皇后を含む149人のハプスブルク家の人たちが眠っている納骨堂
- アウグスティーナ教会
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- 多くのハプスブルク家の皇族が結婚式を挙げた由緒ある教会
- カールス教会
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- 神聖ローマ皇帝カール6世がペストの流行が収まったことに感謝し建てられた教会
- フンデルトヴァッサーハウス
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- オーストリアの画家であり建築家でもあるフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーが設計した独特な集合住宅
ウィーンの観光スポットをより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみて下さい。
おすすめ順にランキングした観光スポット情報に加え実際に訪れて感じた観光のポイントも記載しています!
実際に観光してみた:ウィーン観光 4日間のスケジュール
ウィーン観光コース【1日目】
カフェ文化の根付くウィーンに来たら、まずはカフェで一息したいですよね。ということで早速丁度いい場所にあった、オーバーラというカフェへ。
写真はレモンタルト。軽くてさっぱりとしたくちどけが美味しい一品です。
化石や隕石だけでなく、マリア・テレジアが皇帝フランツ1世に贈った宝石の花束など宝石関連もたくさん展示されているので、見ていて飽きない博物館です。
ゆっくり見ていたらあっという間に閉館時間になっていました。
所要時間:2~4時間
夜にはウィーンの街を散策。華やかで歴史を感じる雰囲気の建築が多い感じ。近隣のドイツともまた一味違うのも面白い。
写真は市庁舎。
ウィーン観光コース【2日目】
まずはハプスブルク皇帝の居城、ホーフブルク王宮へ。旧王宮ゾーンでは当時の様子を垣間見ることができます。
また、シシィ博物館ではエリザベートの着用したドレスや装飾品などを見ることができます。
所要時間:2時間~
シェーンブルン宮殿も行く場合は、シシィチケットを購入するのがオススメです。
また、早朝はチケット購入に並ぶことがあるので、事前にチケットを購入しておくと安心。
ハプスブルク家御用達の教会です。内部は白が基調で、ステンドクラスも普通なので、それまでと言えばそれまでです。
しかし、歴史オタクからすればマリー・アントワネットの代人結婚式、やエリザベートの結婚式に使われた教会ということで、背景を知るとより楽しめる場所です。
所要時間:30分
世界的にも有名なウィーン国立歌劇場へ。オペラやバレエを観劇するだけでなく、ガイドツアーに参加して歴史ある歌劇場の内部を見学することもできます。
※ツアーに参加する場合は+40分
コンサートは公式サイトで予約可能です。
ウィーン国立劇場のすぐ隣にあるカフェ『ゲルストナー』はエリザベートが通ったカフェとしても有名。
メニューにはシシィケーキなるものもあります(味はそれなり)。店内は宮殿のように豪華でこの空間でゆっくりできることを考えるとありだなぁ、と思う場所です。
ゲルストナーは人気のカフェなので、待ち時間が発生することがあります。
筆者が訪れた際は比較的すいていましたが、それでも15分ほど待ちました。
行きたい場合は、時間に余裕を持って訪れましょう。
マリア・テレジアやエリザベートが眠る納骨堂。
豪華な棺たちが並び、骸骨の彫刻などもあり中々迫力がありました。
所要時間:約40分
ヨーロッパを代表する名画の数々を堪能。教科書やテレビで見たことのある絵画もまじかで見ると違った印象を感じるのが美術館巡りの面白いところ。
所要時間:2~4時間
チケット購入に並ぶ場合があるので、繁忙期に訪れる場合は事前にチケットを購入しましょう。
ウィーン観光コース【3日目】
ハプスブルク家の歴代君主が夏の離宮として愛用した宮殿です。
フランツ・ヨーゼフ1世や皇后エリザベート(シシィ)など、ハプスブルク家の人々が実際に使っていた部屋を見学できます。
インペリアルツアー40分
グランドツアー1時間
チケットには日本語オーディオガイドの利用料が含まれています。
各部屋の説明を聞きながら見学できるので、歴史に詳しくなくても十分楽しめます。
特にハイシーズンは混雑するため、事前に公式サイトから日時指定チケットを購入することをオススメします。
庭園内のグロリエッテ、迷路庭園、動物園などは、それぞれ別途入場料が必要です。
SACHER ECK WIENは、カフェ・ザッハー本店のすぐ近くにある姉妹店で、比較的予約が取りやすく、並ぶ時間も短いのが魅力です。
さらに、メニューにあるザッハトルテは本店と全く同じものが提供されています。
カフェ・ザッハーは観光名所として有名なため、長蛇の列ができ、入店までにかなりの時間がかかることも少なくありません。
時間が限られているけれど、カフェ・ザッハーのザッハトルテを味わいたい方にはSACHER ECK WIENがおすすめです。
12世紀に建設が始まったウィーンを象徴する教会。
鷲が描かれた特徴的な屋根や、高さ136mの南塔から望むウィーンの街並みの眺望が見どころです。
※塔にも登る場合は追加で約30分
南塔に登るにはエレベーターはなく、343段の階段を上る必要があります。
教会の入口付近は無料で見学できますが、奥まで進む場合はチケットの購入が必要です。
チケットは現地で現金のみで購入することができます。
2024年現在、カードでの支払いは対応していません。
のんびり散歩をしつつカールス教会へ向かいます。
ここは神聖ローマ皇帝カール6世がペストの流行が収まったことに感謝し、1716年から1739年にかけて建設された教会です。
所要時間:1時間
少し時間があったので、『世界で最も美しい図書館』ともいわれるオーストリア国立図書館へ。
本好きならわくわくする空間です。
所要時間:20~30分
「『世界で最も美しい図書館』は世界中に数多く存在するため、ここが一番だとは個人的には思いませんでしたが、時間があれば訪れてみるのも良いかもしれません。
オーストリアの画家であり建築家でもあるフンデルトヴァッサーが設計した独特な集合住宅。
建築好きならば一見の価値があります。
所要時間:20~30分
目の前にある商業施設『フンデルトヴァッサー・ヴィレッジ』で買い物をしたりする場合は、追加で30分~1時間必要です。
中心部から少し離れた場所にある遊園地、プラーター公園へ。
入場料は無料で、アトラクションごとに支払いが必要です。
日本ではあまり見ないアトラクションも多く、わくわくします。
アトラクションの一部は、11月1日から3月14日まで冬季休業です。
※大観覧車は、夏季・冬季を問わず営業しています。
ウィーン観光コース【4日目】
貴族の別荘だった宮殿を美術館として開放しており、外観だけでも見ごたえがあります。
クリムトの作品群は必見です。
所要時間:上宮+下宮で約3時間
ザッハトルテと言えばカフェ・ザッハーかデメルか、と言われるウィーンの名物。
最終日は念願のデメルへ。店内で食べるには少し並んだものの30分もせずに案内されました。
ここは伝統菓子カイザーシュマーレンも有名なのでテイクアウト。旅行を締めくくるのに最高のカフェでした。
個人的にはザッハトルテより『チョコレートケーキ』という感じのアンナトルテがお気に入り。
デメルの美味しいケーキに興味がある方は、こちらの記事もどうぞ。
ウィーン観光のポイント
ウィーンを観光する際のポイントや注意点はいくつかあります。
以下のポイントを押さえておけば、ウィーンでの観光をより快適に、そして効率よく楽しむことができるでしょう。
シシィチケットを活用する
旧王宮とシシィ博物館、シェーンブルン宮殿のグランドツアーチケット(40部屋を見学可能)、さらに王宮家具博物館の3か所を巡ることができるシシィチケットは、49ユーロで購入できます。
このチケットを利用すれば、旧王宮とシシィ博物館、シェーンブルン宮殿を個別に訪れるよりも2.5ユーロお得です。
また、シシィチケットを購入しておけば、各施設のチケット窓口で並ぶ必要がないため、時間の節約にもなります。
観光を効率よく、少しでもお得に楽しみたい方には、シシィチケットがおすすめです。
行きたいカフェは予約、並ぶ時間も考えて
ウィーンを訪れるなら、カフェ巡りは欠かせません。
有名なカフェほど観光客で賑わい、特にカフェ・ザッハーのような人気店は長蛇の列ができることも。
時間を有効活用するためには、事前予約がおすすめです。
予約が難しい場合は、姉妹店のSACHER ECK WIENなど、同じメニューを提供する穴場のカフェを選ぶのも一つの手。
滞在中にゆったりとカフェ文化を楽しむためにも、計画的に訪問することを心がけましょう。
オーストリア旅行に行くなら、まず『地球の歩き方』を読んでみましょう!
オーストリアの観光地についてザックリ把握することができてとても便利です。
情報量でいうと、世界で最も売れている旅行ガイド『Lonely Planet』の右に出るものはいません。
私も旅行の日程を決めるときは必ず『Lonely Planet』を読んで決めます。
日本語版は無いのが残念ですが、問題ありません!
KIndle版を購入するか、Kindle Unlimitedに入会しアプリで読むと翻訳機能が使うことができます。
Kindle Unlimitedは初回30日間無料なので、気軽にお試しできるのがうれしいところ。
Lonely Planetについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方は読んでみて下さい。
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