【体験談】アテネ発!バスツアーで巡るミケーネ遺跡とエピダウロス劇場の1日旅行ガイド
アテネを訪れたら是非足を少し伸ばして訪れてほしいのが世界遺産にも登録されているミケーネ遺跡です。
ミケーネ遺跡があるペロポネソス半島には、ミケーネ遺跡だけでなく、エピダウロス劇場など、魅力的な観光スポットが数多く点在しているので、アテネからの1dayトリップとしてペロポネソス半島を周遊することをおすすめします。
今回の記事では、アテネ発のバスツアーでミケーネ遺跡などを訪れた筆者が、体験談やおすすめポイントをご紹介します。
ペロポネソス半島へのアクセス方法
ペロポネソス半島へのアクセス方法は以下の通りです。
- レンタカー
- アテネ市内の運転が絶望的に難しい
- バスなどの交通機関
- 運行本数が少なく、時間が適当なので1日でミケーネ遺跡や周辺を周るのはほぼ不可能
- バスツアー
- 3つのアクセス方法の中で最も確実、安心して観光できる
結論から言うと、アテネからのバスツアーに参加することをおすすめします。
筆者自身、自分のペースで観光するのが好きなので、当初はレンタカーを使ってペロポネソス半島を周遊する計画を立てていました。
しかし、ギリシャ、特にアテネ周辺での運転事情を事前に調べてみると、予想以上に厳しい状況であることが分かりました。
- ギリシャ人ドライバーの運転は荒いことが多い
- 標識を守らない場合もしばしば見受けられる
- 道が狭く複雑
- バイクやスクーターが頻繁に行き交う
夫の職場にいるギリシャ人の同僚からも、「アテネ市内を観光客が運転するのはリスクが高く、本当にお勧めできない」と忠告を受けました。
アテネ市内を出てしまえば、運転自体はそれほど難しくなさそうに見えましたが、ペロポネソス半島を観光する場合、多くの人がレンタカーをアテネで借りて、アテネに返却することになるため、避けては通れない「アテネ市内運転」という壁があります。
そして実際にアテネを訪れてみると、事前の情報や同僚の忠告が的中。
「こんな街で絶対に運転したくない…!」と思うと同時に、バスツアーを選んで本当に良かったと思いました。
アテネ市内の道路の雰囲気や交通の様子は、ヨーロッパというよりも、東南アジアに近い印象でした。
おすすめのツアー:Ammon Expressバスツアー
コリントス運河、ミケーネ遺跡、ナフプリオ、エピダウロスの劇場の順で周遊をするこちらのツアーに筆者は参加をしました。
Ammon Expressバスツアーのおすすめポイント3つ
ペロポネソス半島の魅力を効率よく堪能できる
ペロポネソス半島の有名観光地をコンパクトに巡れるのがツアーの大きな魅力です。
1日の中で効率よく観光スポットを回るようスケジュールが組まれており、短時間で多くの見どころを楽しむことができます。
個人手配でこれだけの場所を1日で回ろうとすると、移動手段や時間配分の調整が難しく、体力的にもかなり厳しいです。
しかし、ツアーならその心配は不要。バス移動中にリラックスしたり、景色を楽しんだりしながら効率的に観光を満喫できます。
観光地にはガイドが同行しない
筆者にとってこのツアーで最も良かった点は、ミケーネ遺跡などの観光地ではガイドがバス車内で待機しており、完全に自分のペースで観光できるところです。
大人数で行動し、ガイドのペースに合わせて観光するスタイルがあまり得意ではない筆者にとって、バス車内で説明を受け、現地では自由行動となるこのツアーは理想的でした。
予定通りにツアーが催行される
ツアーは予定通りに行われ、観光地での滞在時間が削られたり、到着が遅れたりすることはありませんでした。
海外でのツアーということで多少の不安がありましたが、それは全くの杞憂でした。
実際にバスツアーに参加してみた
実際の行程や、実際に参加してみてわかった感想を紹介します。
集合
集合場所は地下鉄M3のHalandri(Χαλάνδρι)駅の出口付近でした。
アテネ市内から地下鉄で約30分とアクセスが良く、迷うことなく到着できました。
定刻通り出発
バスには私たちを含めて10組程度の乗客が乗車。
座席指定はなく、ゆったりとした空間で快適に過ごすことができました。
バスの車内はエアコンやWifiが完備されており、パスワードはガイドが口頭で教えてくれました。
出発後すぐにガイドの方が自己紹介をし、乗客一組ずつにどこから来たのか尋ねる時間があり、和やかな雰囲気でスタート。
移動中には、ギリシャの歴史やコリントス運河についての説明が英語で行われました。
ガイドの英語は非常に聞き取りやすく、事前にギリシャの歴史を大まかに学んでおいたおかげで、話の内容を概ね理解することができました。
ツアーバスで1時間
コリントス運河
コリントス運河に到着すると、ガイドの方が停車時間とバスの出発時間を明確に伝えてくれました。
英語が得意でない方でも、出発時間だけは聞き漏らさないよう注意しましょう!
ガイドは親切でフレンドリーな方だったので、不明点があれば、遠慮せずに質問することをおすすめします。
約15分の停車時間中、運河を眺めたり、写真撮影を楽しむことができました。
ツアーバスで40分
道中は先ほどと同様に、次の目的地であるミケーネ遺跡の説明が英語で行われます。
ミケーネ遺跡
到着後、ガイドから次のバスの出発時間が伝えられ、その後は自由行動となりました。
約100分間、ミケーネ遺跡を自分のペースでじっくり見て回ることができ、大変満足できました。
獅子門から王宮、円形墓地などを思った以上にじっくり観光することができました。
想像していた以上に荒涼とした土地で、紀元前1600年頃からここに人が住み、文明を築いたと思うと、なんだか感動します。
また、駆け足ではありますが併設されているミケーネ考古学博物館まで見学する時間があったのは嬉しい誤算です。
ミケーネ遺跡で発見された黄金の仮面などの重要な遺物は、アテネ考古学博物館に所蔵されていますが、それ以外の出土品が飾られており、よりミケーネ文明を身近に感じられました。
もちろん、『アトレウスの宝庫』も観光することができます。
この遺跡は王宮や獅子門がある場所から少し離れた場所にあるため、バスで連れて行ってもらえました。
筆者が訪れたのは夏真っ盛りの時期だったため、この移動はとてもありがたかったです。
ツアーバスで30分
ナフプリオに向かう道中では、ガイドがナフプリオの歴史だけでなく、おすすめのレストランなども紹介してくれました。
ナフプリオ
ナフプリオは古代から歴史のある港町です。
滞在時間は約2時間と限られていたため、筆者はレストランには入らず、アイスクリームを食べたりしながら、市内をのんびり散策しました。
短い時間ながらも、街の雰囲気を楽しむことができました。
希望する人は、海に浮かぶブルジイ砦の観光もできます。
ここでツアー客の一組が集合時間になってもバスに戻らないというトラブルが発生。
5分ほど出発が遅れる事態となりましたが、ガイドが出発前に乗客数をしっかり確認しているため、大きな問題にはなりませんでした。
ツアーバスで30分
エピダウロスの劇場への道中では、劇場についての説明がガイドにより行われます。
エピダウロスの劇場
約75分間、エピダウロスの劇場とその周辺の遺跡群を自分のペースで見て回ることができました。
ギリシア神話に登場する名医アスクレピオスゆかりの地とされているこの遺跡には、古代の劇場や神殿、宿舎、温泉など、病人の癒しのための施設が整備されており、巡礼者向けのレストランや劇場、レスリング場の跡も残っています。
特に劇場の保存状態がとても良く、古代ギリシアの建築技術の高さを知ることができます。
私が観光した時は、舞台の中心で歌っている観光客がいたのですが、その歌声が座席の後方までクリアに聞こえてきたのには本当に驚きました。
ツアーバスで2時間
解散
地下鉄Halandri(Χαλάνδρι)駅近くに到着し解散。
ミケーネ遺跡はバスツアーで行こう!
今回のブログでは、ミケーネ遺跡やエピダウロス遺跡を巡るバスツアーを体験した感想を交えながら、その魅力をご紹介しました。
アテネ発でペロポネソス半島を効率よく回るためには、やはりツアーが最適です。
個人でレンタカーを手配して訪れる方法もありますが、運転のストレスや道順の計画に追われることを考えると、バスツアーの快適さは格別です。
バスでの移動中は景色を楽しむことができ、ツアーガイドの解説で歴史や背景をより深く知ることができるのも大きな魅力です。
限られた時間でペロポネソス半島にある古代ギリシャの遺跡を楽しみたいなら、ぜひバスツアーを選んでみてください。
充実した1日を過ごせること間違いなしです!
ギリシャ旅行に行くなら、まず『地球の歩き方』を読んでみましょう!
ギリシャの観光地についてザックリ把握することができてとても便利です。
情報量でいうと、世界で最も売れている旅行ガイド『Lonely Planet』の右に出るものはいません。
私も旅行の日程を決めるときは必ず『Lonely Planet』を読んで決めます。
日本語版は無いのが残念ですが、問題ありません!
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Lonely Planetについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方は読んでみて下さい。
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