個人手配で行く!迷宮都市フェズ2日間のスケジュール【観光地の所要時間あり】
色々あったモロッコ旅行ですが、中でもフェズは癖が強く、良くも悪くも印象深い都市でした。
私はフェズに2日間滞在し、そのほとんどを旧市街で過ごしたのですが、現地人に悪意を持って絡まれることが非常に面倒くさく、観光を予定していたネジャーリン木工芸博物館などは行く気力が湧かず…断念してしまいました。
そんなフェズに個人手配で行った2日間の旅程をご紹介します!
フェズ2日間のスケジュール
以下が、私が実際にフェズの街を観光した際のスケジュールです。
前日の夕方にフェズ・サイス空港に到着しリヤドに泊まり、1日目の朝から観光を始めています。
フェズ1日目
タンネリの見学は面白かったのですが、その後の皮製品買え買え!!攻撃を振り切るのに骨が折れ、1日分のやる気をここで使い切ってしまいました。
その後はブー・ジュルード門などを見たり、フェズの街をふらふら散策。
ジュナン・スビル庭園は旧市街の外にあります。
フェズの街にあまりに疲れてしまい、声をかけてくる面倒くさい人がいなそうな場所を探してたどり着きました…フェズの中で数少ない落ち着く場所でした。
ブリーチなど日本のアニメが好きなおしゃべり好きの店員さんがいました。
フェズで食べた料理の中で一番美味しかったレストラン。
フェズ2日目
新市街に移動し、マクドナルドへ!
値段は日本と変わらない感じですが、味も美味しく量が多くて良かったです。
店員さんが優しくて、注文も問題なくできました。
ショッピングセンターの地下にあるスーパーマーケット、Carrefourで買い出し。
店内は綺麗で規模も大きく、日用品から生鮮食品などなんでもそろっている感じでした。
フェズの観光地
チョウアラ皮なめし工場(タンネリ)
フェズと言えば、タンネリ(皮なめし工場)です。
工場がツアーを開催しているわけではなく、革製品ショップの屋上のテラスから皮なめしを行っている工程を眺めるという感じになっています。
個人で行く場合は、タンネリ付近に行けばショップの人が呼び込みをしているので、それについていきます。
ただし、もちろんタダではなく、タンネリを見学後はそのショップの皮製品を購入するか、チップを払う必要があります。
私が行ったショップは、タンネリの見学は楽しかったのですが、かなり押し売りが強く店から出るのに一苦労しました。
宿泊したリヤドの人に、「タンネリに行くならツアーで行くのが楽だよ」と言われていたのですが、まさにその通り…フェズでの一番印象深い思い出になりました。
タンネリを見学した際の詳しい内容は、以下の記事に書いているので読んでみて下さい。
所要時間
タンネリの見学をするだけ、屋上のテラスから皮なめしの説明を聞くだけの時間は30分あれば十分です。
しかし、見学後の皮製品購入押し売りに引っかかった場合、断るのに結構時間がかかる場合もあります。
私の場合は、見学を始めてから店を出るまでに1時間30分もかかりました。
チップについて
皮製品を購入しない場合、10~50DHくらいをチップで支払います。
私たちは2人で20DHを渡しました。
その他注意点
もしタンネリのショップで革製品を購入しようと考えている場合は、街中のガイドについていかずに自力でタンネリに向かいましょう。
ガイドに付いて行ってしまうと、革製品の購入価格にガイドの手数料が上乗せされ、個人で行った場合よりも高い金額を支払うことになってしまうそうです。
チョウアラ皮なめし工場(タンネリ、Chaouwara Tanneries)
住所:21 Rue chouara, Fes, Morocco
営業時間:9時00分~19時00分
- 住所の近辺はほぼ全て革製品ショップになっており、そのショップのテラスで皮なめしを見学することができます。
フェズ旧市街
フェズ旧市街は、迷路のように道が複雑に交差しています。
盆地になっているので、ルシフ広場が一番低くそこから上り坂を上っていくとフェズ旧市街を囲む城壁にたどり着く…という構造になっているとのこと。
また、一応看板が出ているのでそれを頼りに散策しましょう。
たくさんの時間を使って、気の向くままに歩くのが一番楽しいと思います!
所要時間
迷宮都市と言われるだけあって、フェズの街は1日や2日滞在しただけでは把握しきれません。
迷おうと思えば何時間でも散策することができます…
フェズ旧市街(Fez Medina)
ジュナン・スビル庭園
ブー・ジュルード門とメッラハ(ユダヤ人街)の間に位置する、フェズ旧市街の喧騒から離れるのに最適な場所です。
無料で散策することができます。
庭園内には鳥小屋があったり、野良猫もいるので特に猫好きの人にとっては、かなり時間をつぶすことができる場所です。
所要時間
公園自体はそれほど大きくはなく、徒歩15分あれば端から端まで歩くことができます。
※私が訪れた2023年11月時点では、公園の一部が封鎖されており奥まで行くことはできませんでした。
しかし、フェズの喧騒から離れてのんびりとした雰囲気の庭園は、休憩するのにちょうどよいので、1時間以上いても苦ではありません。
おそらくフェズ旧市街に行った後にこの庭園に来ると、想像以上に長居をしてしまうと思います。
私は結局、1時間以上滞在していました。
ジュナン・スビル庭園(Jnan Sbil)
住所:3256+RMG, Fes, Morocco
営業時間:8時30分~17時30分、月曜定休
ブー・イナニヤ・マドラサ(Medersa Bou Inania)
マリーン朝のスルタンブー・イナニアによって14世紀にたてられたイスラム神学校。
真鍮の門を通って内部に入ると、モロッコの伝統的な釉薬を使用したタイルと繊細な彫刻が施された漆喰に目を奪われます。
マドラサにしては珍しくモスクが併設されているので、礼拝の時間は入場を断られてしまうので、時間には注意してください。
内部にトイレはありますが、古いイスラム式のトイレになっています。
所要時間
所要時間は1時間ほど、人によっては30分もあれば十分に見て回ることができます。
見学できる場所が入ってすぐの大広間といくつかの小部屋だけで、2階に上がったりすることはできないので、さほど見る場所もありません。
ブー・イナニヤ・マドラサ(Medersa Bou Inania)
住所:3268+VW6, Rue Talaa Sghira, Fes, Morroco
営業時間:9時00分~17時00分
王宮(The Royal Palace in Fez)
13~15世紀にはマリーン朝のスルタンの居城として使用され、スルタンの兵士たちの駐屯地としても利用されていました。
現在ではモロッコ国王がフェズに滞在する際に使用されています。
宮殿内部は一般公開されておらず、正門のみ見ることができます。
所要時間
王宮は中に入ることはできません。そのため、門を見て写真を撮るだけになります。
10分から最大でも30分あれば、見終わるでしょう。
王宮(The Royal Palace in Fez)
住所:n1 boulakhsissat, Fès 33110,Morocco
営業時間:24時間営業
アベンダナン・シナゴーク(Aben Danan Synagogue)
17世紀にたてられ、現在でも使用されているシナゴークです。
一定のお客さんがシナゴークに入ると、受付の方が英語でシナゴーク内のガイドをしてくれます。
地下にある儀式用の水源や聖典の巻物を見せてくれたりして興味深いので、タイミングが合えば聞いてみて下さい。特にチップは要求されませんでした。
その他に、女性専用のお祈りの場所・屋上のテラスから景色を見学することができました。
所要時間
所要時間は30分~1時間あれば十分です。
シナゴーク自体はコンパクトで、あっという間に見学できてしまいます。
アベンダナン・シナゴーク(Aben Danan Synagogue)
住所:3235+38G, Fes, Morocco
営業時間:9時30分~18時00分
ハマム体験(Spa Laaroussa)
夜行バスの前にお風呂に入りたかったことと、フェズの喧騒から離れたい一心で、Spa Laaroussaでハマムを体験しました。
Spa Laaroussaは、リヤド・ラルーサに併設されている予約制のハマムです。
一度に施術できるのは2人までで、カップルで一緒に施術を受けることもできるのが特徴。
かなりリラックスできたので、オススメです!
モロッコのハマムについてもっと知りたい場合は、体験談やオススメのハマムをまとめた以下の記事を読んでみて下さい。
所要時間
施術の所要時間はハマムのみの場合は45分、マッサージも追加すると90分です。
私はハマムのみ体験しましたが、かなり丁寧に施術してくれたことと、私の着替えが遅かったためトータルで1時間15分ほどかかりました。
Spa Laaroussa
住所:3 derb Bechara, Rue Talaa Sghira, Fes 30000 Morocco
営業時間:11時00分~21時00分
フェズを観光して感じたこと
ガイドツアーがおすすめ
フェズ、メルズーガ、マラケシュと3都市に行きましたが、フェズの絡まれ方が一番面倒くさかったです。
偽ガイド定番のセリフ「タンネリこっち!」「ホテルはそっちじゃないよ!」「その先行き止まり!」や「中国人?」「謝々」などなどとりあえず声を掛けられます。
いままで行ったどの国よりも話かけられました。
またフェズはアジア人差別が酷く、道行く人から嘲笑されたり、暴言を吐かれたりすることもしばしばありました。
旅行中にストレスを感じたくない方や、半日や一日で効率的に観光名所を巡りたい方はガイドツアーに参加することを強くお勧めします。
フェズのホテルやリヤドでは、ほぼ必ずガイドと提携しているので頼めば手配してくれます。
私が宿泊したリヤドでも、相場通りの値段(半日25€、1日50€/2人)でフェズ旧市街ツアーを紹介してくれました。
もし、あらかじめガイドを手配したい場合や、口コミの良い会社に申し込みたい場合はGet Your Guideなどで現地発ツアーに申し込むのがおすすめです。
ガイドさんと観光すると、正規品のアルガンオイルショップなどを質の良いショップで買えるというメリットもあります。(※個人で行くと、ショップによっては偽物で質の悪いアルガンオイルを売りつけられる可能性があるので、気を付けなくてはいけません。)
フェズの旧市街では、ガイドさんと一緒に観光している人がたくさんいたのが印象的でした。
もし、もう一度フェズを訪れることがあれば絶対に私もガイドツアーに参加します。
Google Mapが意外に使える
Google Mapが上手く機能しない、使っても迷う、道が表示されない…などなど事前に聞いていました。
しかし、実際に使ってみると位置情報もルートもかなり正確で、問題なく使うことができました。
宿泊するリヤドに迷わずに着くことができたのは本当に助かりました。
ちなみに別の地図アプリ「MAPS.ME」も使ってみたのですが、私のスマホの場合はMAPS.MEの方が位置情報が不安定で使い物にならなかったです。
絡まれたくないなら、立ち止まらないこと
フェズ、メルズーガ、マラケシュと3都市に行きましたが、フェズの絡まれ方が一番面倒くさく、いままで行ったどの国よりも話かけられたことは、上記でお伝えしました。
もし街中で絡まれた場合、振り切り方は大まかに2つあります。
- とりあえず挨拶だけして他は無視
- くるっと向きを変えて全然違う方へ歩く(迷う確率が上がるので注意)
それでもついてくる場合は、日本語で文句を言えばOK。
でも今回の旅では、そこまでしつこい人には出会いませんでした。
ただ、話しかけてくる人の中には本当にただ人懐っこい良い人も混じっているので、みんな一まとめに邪険に扱うのも申し訳なかったりします…難しいですね。
おわりに
以上が、私がフェズで過ごした2日間の旅程です。
フェズに行かれる際は、参考にしてみて下さい!
モロッコ旅行に行くなら、まず『地球の歩き方』を読んでみましょう!
モロッコの観光地についてザックリ把握することができてとても便利です。
情報量でいうと、世界で最も売れている旅行ガイド『Lonely Planet』の右に出るものはいません。
私も旅行の日程を決めるときは必ず『Lonely Planet』を読んで決めます。
日本語版は無いのが残念ですが、問題ありません!
Kindle版を購入するか、Kindle Unlimitedに入会しアプリで読むと翻訳機能が使うことができます。
Kindle Unlimitedは初回30日間無料なので、気軽にお試しできるのがうれしいところ。
Lonely Planetについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方は読んでみて下さい。
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