【個人手配で行くモロッコ】必要な費用はいくら？旅行費用の詳細とリーズナブルに楽しむ方法

モロッコは、広大なサハラ砂漠やアトラス山脈をはじめとした雄大な自然や、マラケシュやフェズに代表される歴史ある都市など魅力の多い国です。

モロッコを旅行するにはツアーに参加する方法もありますが、パッケージツアーは高額になりがちだったり、自由に観光できないなどのデメリットがあるため、個人手配での旅行を考える人も多いのではないかと思います。
そんな個人旅行をお考えの方に向けて、筆者が実際にモロッコに行った際にかかった費用についての記録を残しておきたいと思います。

この記事では、私自身の実体験をもとに、モロッコ旅行を個人手配でリーズナブルに楽しむためのポイントや、具体的にかかった費用について詳しくお伝えするので、ご自身の旅行の参考にしてみてください。

モロッコ旅行で実際にかかった費用を計算してみた

前提

1日ごとの詳しい費用を公開

旅費合計

2人でモロッコを9日間旅した旅費の合計は、以下のようになりました。

内容	EURO支払い	モロッコ・ディルハム支払い	合計(日本円換算)
航空券	€655.06		¥102,864
宿泊費	€453.19		¥71,164
移動		MAD 978	¥14,289
観光	€40	MAD 2653.15	¥45,044
食費		MAD 1083	¥15,823
合計	€1,148.25	MAD 4,724.15	¥249,184

上記の表の旅費は2人分の合計になっているので、1人当たり124,592円となりました。

さらに、航空券は時期や出発地によって金額がかなり異なるため差し引いて考えると、現地でかかった費用は1人当たり73,160円です。
モロッコは観光地の入場料や、移動費が安いので、1日1万円以下で収まる計算になります。
個人的にモロッコ旅行はかなり満足感のある旅行だったので、9日間一人当たり7万5千円以下という金額はかなりお得感があります。

では、それぞれの項目について雑感を述べていきます。

航空券（参考）

航空券の費用については、筆者はドイツからモロッコに行っているので金額としては参考程度にしてください。

日本からモロッコに行く場合の1人当たりの値段は、経由便で往復20万円～になります(2024年現在、日本からモロッコへの直行便はありません)。
ただし、お盆や年末年始などの長期休暇の時期は値段も高くなりますし、日本の長期連休と重ならない時期であれば上記の金額よりも安く行くことも可能です。

宿泊費

宿泊は、2人部屋のホテルに宿泊しました。
虫や窃盗に関する口コミがなく、治安や交通の便がある程度良い場所にあるホテルを選択しており、最安クラスのホテルというわけではありません。

モロッコはヨーロッパやアメリカに比べるとホテルの費用がかなり安く抑えることができます。
特にフェズやマラケシュの旧市街に多いリヤド(昔の邸宅を宿泊施設に改装した建物)は、安価で泊まれる場合が多いです。

移動

筆者は今回の旅行で、長距離バスを使ってフェズからメルズーガ、メルズーガからマラケシュへと移動しました。
いずれも乗車時間は10時間前後になりますが、それでも一人3,500円ほどで移動できてしまいます。

また、モロッコはタクシーの料金も安いので、大きな荷物を持っている方は利用してみるのもアリでしょう。

移動にお金がかからないというのは、節約志向の旅行者にとってはとてもありがたいです。

観光

モロッコはヨーロッパの観光地に比べると、観光地の入場料が格段に安いです。
さらに、日本とは異なる文化・雰囲気があふれた国なので、ただ街中や砂漠を散策しているだけでもかなり楽しめます。

食事

観光客向けのレストランやカフェは金額が高く設定されていますが、現地の人が行くようなお店や屋台はお手軽な値段で、美味しい食べ物が多いのもうれしいところです。

さらに、ホテル(リヤド)に宿泊すると、ほとんどの場合豪華な朝食がついてきます。
筆者は今回の旅行で、昼食を抜くことが多かったのですが、それはホテルの朝食のおかげです。
※あと筆者にとってモロッコ料理は毎食しっかりお金を出して食べるほど、凄く美味しいわけでもないことも理由の一つでした。

いずれにせよ自分の財布事情に合わせてレストランから屋台まで様々な選択肢があるので、旅行者にはうれしい限りです。

モロッコ旅行を安く楽しむためのポイント4選

観光客に人気の時期は避けるのがベストだが…

当然ですが、観光客が多く訪れる時期はホテルや航空券、現地ツアーなどの値段が跳ね上がります。

モロッコは10月～4月の間は北米やヨーロッパの観光客が訪れ、7～8月は夏季休暇にあわせて国内の旅行者が多い時期になります。
しかし、他の国と比べると旅行するのに明らかなオフシーズンが無いというのが特徴です。
しいて言うなら9月が気候も良く価格も抑えてモロッコを旅行するのに最もお手軽な時期と言われています。

現地ツアーを賢く利用して、満足感のある旅行にしよう！

モロッコでは、現地発のツアーに参加するのが人気で、他国のツアーに比べて、値段も手ごろなものが多いのが特徴です。
色々と個人で手配する手間や、バスの時間等を考えると現地発ツアーに参加してしまうのもアリだと思います。

例えば、モロッコと言えばマラケシュ発のサハラ砂漠ツアーなどが有名ですが、このツアーは個人手配するよりも安くサハラ砂漠へ行くことができます。
筆者は個人手配の2泊3日で3万円ほどかかりましたが、ツアーであればなんと半額の1万6千円ほどで行くことができ、さらに道中の渓谷などの観光スポットにも寄ることができるのです。

筆者の場合は砂漠に長時間滞在したかったので、個人で移動やホテルを手配しましたが、お手軽に安く行きたいのであれば、サハラ砂漠のツアーはオススメです。

その他、フェズ発のツアーは青い街シャウエン日帰りツアーなども人気です。
個人で行く場合は、バスの予約や時間が難しいところですが、ツアーであれば確実に日帰りで訪れることができますよ。

ホテルはAgodaやBooking.comで比較して見つける

ホテルを探す際は、様々なホテル比較サイトを見つつ、自分の条件に合ったホテルを探していきましょう。
ホテル探しで有名なサイトと言えば、AgodaやBooking.comですね。

また、相部屋やトイレ・シャワーが共用を許容できる場合はゲストハウスに宿泊したり、民泊で良い場合はAirbnbで宿泊先を探すとより安く滞在できる可能性があります。

また、日本でいうアパホテルのような立ち位置のホテルブランド『ibis(イビス)』は世界中に展開しており、安価で便利な場所にあることが多いので一度チェックしてみましょう。
今回のモロッコ旅行では利用しませんでしたが、Ibisの中でも特にIbis Budgetブランドのホテルは比較的安いことが多く、筆者も海外旅行の際はしばしば利用しています。

航空券の費用を抑える

海外旅行にかかる費用の中で、航空券の費用は大きな割合を占めます。
航空券の値段は予約時期やタイミングによってもかなり変わるので、航空券比較サイトを利用して安い航空券を見つけましょう！

代表的なサイトはSkyscanner、Google Flightsなどです。
Skyscannerでは航空券の値段の変動を通知してくれる『プライスアラート』という機能があります。
このような機能を使用して、最安値のフライトを探しましょう。

おわりに

以上がモロッコ旅行にかかった費用についてでした。
モロッコに旅行する際の参考になれば幸いです。