ロンドン旅行がもっと楽しくなる!おすすめ本・映画ガイド
旅行先の歴史やその背景を知っていると、観光スポットを訪れる際、その魅力や感動がより深まります。
しかし、オーディオガイドやガイドツアーで説明を聞いても、事前にその観光スポットに関わる人物や出来事についてある程度の知識がないと、理解するのは難しいものです。
皆さんも、国内外を問わず観光スポットで解説パネルなどを読んだ際に、事前知識がないためにあまりピンとこなかった経験があるのではないでしょうか?
海外旅行は決して安いものではありません。
そのため、訪れる前にその国の歴史について少しでも学んでおくことをおすすめします。
特に、イギリスやフランスのように世界史で中心的な役割を果たしてきた国々には、関連する書籍や映画が数多く存在し、手軽に歴史を学ぶことができます。
今回の記事では、イギリス、特にロンドンを訪れる前に読んだり鑑賞したりしておくと良い本や映画についてご紹介します。
これらの作品を通じて、ロンドンでの旅がより豊かなものになるはずです。
イギリスについてよくわかる本 2選
『図説 イギリスの歴史』
写真が多く掲載されており、初学者でもイギリスの歴史の全体像をわかりやすく学ぶことができます。
イギリスの歴史を学ぶ際に、あまりたくさんの本を読みたくない方には、この一冊を読んでおくことをおすすめします。
これ一冊で、おおまかな知識を得ることができ、旅行を楽しむことができると思います。
訪れる予定の観光地にまつわる出来事や人物についてのページを、事前にスマホで写真を撮ったり、メモをしておけば、旅行中に見返すこともできてさらに便利です。
旅行中に本そのものを持ち歩くことは重くてかさばるため、おすすめしません。
『名画で読み解く イギリス王家12の物語 』
イギリス史の中で中心的な存在であるイギリス王家について、絵画の裏にある時代背景を踏まえながら学ぶことができます。
処刑や愛憎、不倫などのドロドロとした血なまぐさいエピソードも多く、教科書では深く触れられない当時の出来事を知ることができる本です。
王家の人々のリアルな人間模様を知りたい方におすすめです。
イギリスが舞台のおすすめマンガ3選
イギリスを舞台にした漫画はいくつもありますが、その中でも筆者が特に好きな作品をいくつかご紹介します。
『エマ』全10巻
『エマ』は、ヴィクトリア朝時代(19世紀後半)のイギリスを舞台にした物語です。
主人公であるメイドのエマと、裕福な商家の息子であるウィリアム・ジョーンズ階級差を超えた恋愛模様を描いた物語です。
森薫先生が描くマンガは、どれも緻密な時代考証や細やかな背景描写が特徴ですが、この『エマ』もその例外ではありません。
衣装や建物のディテール、当時の生活様式が細かく描かれており、ヴィクトリア朝時代のイギリスの雰囲気を存分に味わうことができます。
『セシルの女王』既刊7巻~
『あさひなぐ』の作者・こさぎ亜衣が描く、16世紀イギリス・テューダー朝の宮廷を舞台にした漫画です。後にエリザベス1世の重臣として活躍するウィリアム・セシルを主人公に、イングランドの黄金期を築いたエリザベス1世を中心とした宮廷模様を描く歴史作品です。
ロンドンを観光すると、ロンドン塔やウェストミンスター寺院など、漫画にも登場するヘンリー8世やエリザベス1世ゆかりのある場所が数多く見られます。
イギリスが舞台の映画4選
『ハリー・ポッター』シリーズ
いわずと知れた大ヒット児童書をもとにした映画で、ロンドンにはいくつかのロケ地があります。
キングス・クロス駅には、9と3/4番線にカートが入るところを表現した壁があり、人気のフォトスポットとなっています。
駅構内にはハリー・ポッターグッズを扱うお店もあり、ファンにとってはたまらない場所でしょう。
隣接するセント・パンクラス駅も、映画の中でホグワーツ特急に乗るための駅として描かれていますので、キングス・クロス駅と合わせて訪れると良いでしょう。
その他にもロンドン塔近くにあるレドンホール・マーケットはダイアゴン横丁のモデルとして知られています。
『ラブ・アクチュアリー』
2003年に公開されたイギリスのロマンティック・コメディ映画で、ほとんどのシーンがロンドンで撮影されたことで知られています。
旅行前にロンドンの雰囲気を知りたい方におすすめです。
『エリザベス』
『エリザベス』は、1998年に公開された映画で、テューダー朝最後の女王エリザベス一世が女王になるまでと彼女の治世の前半を描いた作品です。
エリザベス一世の人物像やローマ・カトリック教会とプロテスタントの関係、イギリス王室と諸外国の関係などがドラマチックに描かれています。
本でイギリス王室について学ぶことももちろんおすすめですが、映像作品を見ることで歴史上の人物に対する愛着が深まり、イメージがつかみやすくなるので、ぜひご覧いただきたい作品です。
続編の『エリザベス:ゴールデン・エイジ』も併せて鑑賞しましょう。
『エリザベス:ゴールデン・エイジ』
前作に引き続き、女王エリザベス一世の治世の後半を描いています。
この続編では、フェリペ2世のスペインとの対立、特にアルマダ海戦のシーンが必見です。
『英国王のスピーチ』
2022年に崩御したエリザベス2世の父、ジョージ6世が言語療法士ライオネル・ローグと共に吃音を克服していく過程を中心に、第二次世界大戦へと突入していく時代の過渡期が描かれています。
第二次世界大戦直前の時代模様や、ジョージ6世の人となりを身近に感じたい方におすすめです。
『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』
ゲイリー・オールドマンが特殊メイクを施して演じるウィンストン・チャーチルが、イギリスの首相として就任し、ナチス・ドイツとの戦争に立ち向かう姿を描いています。
この映画に登場する財務庁舎の地下に設けられた戦時閣僚会議が行われた部屋や、アメリカのルーズベルト大統領とのホットラインがあった電話室、掃除用具室を改造したチャーチルの執務室などは、ロンドンにあるチャーチル博物館・内閣戦時執務室で実際に見学できます。
こちらを訪れる方は、ぜひ事前に鑑賞しておくことをおすすめします。
第二次世界大戦中、フランスのダンケルクでナチス・ドイツ軍に包囲された連合軍兵士たちが、攻撃を受けながらも海岸からイギリス本国に撤退する様子が、陸上、海上、空中の3つの視点から描かれています。
『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』では、戦時内閣がダンケルクから軍を民間船舶で撤退させるダイナモ作戦を立案する様子が描かれていますが、こちらの映画では実際に撤退をする戦地での苛烈な状況がダイナミックに表現されています。
『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』と併せて鑑賞することで、内閣と戦地の両方の視点から当時の様子を伺い知ることができます。
イギリスが題材のおすすめドラマ2選
『SHERLOCK』
舞台を21世紀のイギリスに設定を変え、シャーロック・ホームズ役をベネディクト・カンバーバッチ、ワトソン役をマーティン・フリーマンが演じたことで放映開始前から話題になった作品です。
現代のロンドンでシャーロック・ホームズがネットなどを駆使しつつ、数々の事件を解決していくドラマ。
全4シーズンで合計12話と特別編1話で話数も少なく、展開が気になるので、あっという間に見ることができるのも嬉しいところ。
『ザ・クラウン』
『ザ・クラウン』は、Netflixで配信されているエリザベス2世の生涯を描いたドラマシリーズです。
実際に起こった出来事や当時の社会情勢に触れつつ、王室内の人間関係、王室と政治家や諸外国との関係などが描かれています。
今でもUK国民に深く愛されているエリザベス女王について知りたい方、イギリスの近代史について知りたい方に特におすすめの作品です。
イギリス旅行に持って行こう!おすすめの旅行ガイドブック2選
『地球の歩き方 イギリス』
イギリス旅行に行くなら、まず『地球の歩き方』を読んでみましょう!
イギリスの観光地についてザックリ把握することができてとても便利です。
『Lonely Planet Great Britain』
情報量でいうと、世界で最も売れている旅行ガイド『Lonely Planet』の右に出るものはいません。
私も旅行の日程を決めるときは必ず『Lonely Planet』を読んで決めます。
日本語版は無いのが残念ですが、問題ありません!
KIndle版を購入するか、Kindle Unlimitedに入会しアプリで読むと翻訳機能が使うことができます。
Kindle Unlimitedは初回30日間無料なので、気軽にお試しできるのがうれしいところ。
Lonely Planetについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方は読んでみて下さい。
おわりに
ぜひ、今回ご紹介した作品の中から気になるものを読んだり鑑賞したりして、知識を深めながら素敵な旅を楽しんでください。
皆さんのロンドン旅行が、忘れられない思い出になることを願っています!
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