【個人手配で行くロンドン】ロンドン観光には何日必要?実際に旅したルートを公開
イギリスの首都ロンドンは『大英帝国』の歴史を感じることができる建造物や、大英博物館をはじめとする有名な博物館や美術館が数多く存在しており、世界的に人気の観光都市です。
筆者個人としては、イギリス料理が美味しくないという評判から、訪れる前はあまりポジティブな印象を持っていませんでした。
しかし、実際に行ってみると、店員さんは皆優しく、ちゃんと選べば美味しい食事を楽しむことができ(もちろんスペインやイタリア、トルコ料理には及びませんが…)、印象はがらりと変わりました。
そして何よりも、観光地がとても素晴らしかったです。
やはり、長い歴史を持ち、世界的に大きな影響を与えてきた国は、文化的遺産の完成度が他とは一線を画していると実感しました。
今回の記事では、筆者が実際に訪れた経験をもとに、ロンドン観光に最適な滞在日数や、各観光スポットの概要をご紹介します。
ロンドン観光に必要な日数
ロンドンには数多くの観光名所があるため、旅行の目的によって必要な日数は変わってきます。
また大英博物館を筆頭に、1日ではとても回りきれないスポットもあります。
正直なところ、ロンドンには1週間以上滞在しても飽きることはないと思いますが、一般的には初めてロンドンを訪れる旅行者に最適な滞在日数は3〜5日と言われています。
3日あればロンドンの主要な観光名所を駆け足で回ることができ、5日あればそれらをゆっくり観光できるイメージです。
私は今回の旅行で4日間ロンドンを観光しましたが、ビック・ベンやタワー・ブリッジなどは外観のみの観光にしました。
充実したロンドン旅行でしたが、4日間ではやり残したことも多かったです。
以上のことから、ロンドン観光に必要な日数は以下の通りです。
- 3日間:ロンドンの見逃せない名所を駆け足で観光
ウエストミンスター寺院、セントポール大聖堂、ロンドン塔、大英博物館、ロンドン・ブリッジなどの主要な観光地を駆け足で観光することができる日程。
ただし、大英博物館やロンドン塔では見どころだけをさらっと見ることになるため、じっくり観光したい場合は物足りなく感じるかもしれません。 - 4~5日間:主要な観光スポットをゆっくり楽しむ+ミュージカルやショッピングも!
大英博物館に丸一日滞在したり、ミュージカルを鑑賞したり、ショッピングの時間を確保したりと、ロンドンをじっくり観光できる日程です。
また、ケンジントン宮殿など、少し郊外にある観光地にも訪れることができます。
ロンドンの観光地おすすめランキング
実際にロンドンを旅行して、おすすめの観光スポットをランキング形式でまとめました。
所要時間も記載していますので、旅行プランを立てる際の参考にしていただければ幸いです。
- おすすめ度★★★
- おすすめ度★★
- おすすめ度★
また、各観光スポットの営業時間などの詳細情報や、実際に訪れて分かった注意点などのお役立ち情報は、以下の記事からご覧ください。
おすすめ度★★★
ウェストミンスター寺院
イングランド国教会の教会であるウェストミンスター寺院は、1066年からエドワード5世とエドワード8世を除くすべての英国王が戴冠した歴史的な場所であり、その意義から世界遺産に登録されています。
豪華な装飾、偉人たちの墓などからイギリスの何世紀にもわたる歴史の重みや圧倒的な国力を肌で感じられます。
特に最上階にある「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリーズ」と名付けられた博物館から見下ろした景色は必見です。
所要時間
所要時間は2時間です。
大英博物館
大英博物館は、数多くの遺物や美術品を展示しており、エジプトのミイラやパルテノン神殿の彫刻、古代メソポタミアの遺物など、膨大な展示数を誇ります。
イギリスが世界中から集めた数々の収蔵品は圧巻です。
筆者は古代エジプトが好きなので、ロゼッタストーンをはじめとした展示をとても楽しみました。
歴史や文化が好きな人にとってはたまらない場所です。
所要時間
一つの展示品に10秒を費やしたとしても、全て見るには約222時間かかる計算になります。
旅行中に展示品を全て見ることはほぼ不可能なので、ご自身の興味に合わせて滞在時間を決めることをオススメします。
ちなみに、筆者は丸一日見学しました。
ロンドン塔
1066年末にウィリアム征服王によって建設されたこのロンドン塔は、約1000年にわたってイングランドの歴史において重要な役割を果たしてきました。
ロンドンの中でも特に人気のある観光名所の一つで、世界遺産に登録されています。
特に、クラウンジュエルの塔に展示されている106カラットの『コ・イ・ヌール』と呼ばれるダイヤモンドをセットした故エリザベス女王のプラチナクラウンや、『偉大なアフリカの星』と称される世界最大級のダイヤモンドであるカリナンⅠがはめ込まれた王笏は、見とれてしまうほど美しく、イギリスにおけるロイヤルファミリーの存在の大きさを感じさせられました。
所要時間
所要時間は3~4時間です。
セントポール大聖堂
セント・ポール大聖堂は、7世紀に建設されましたが、1666年のロンドン大火で焼失しまいます。
その後、国王チャールズ2世の勅令により、1675年から1710年にかけて再建され、完成した現在のセント・ポール大聖堂はバロック様式の傑作と称されています。
ローマのサン・ピエトロ大聖堂に次ぐ大きさを誇る聖パウロの生涯を描いたドームを筆頭に、身廊、祭壇、聖歌隊席、ステンドグラスなどは必見です。
所要時間
所要時間は2時間~2時間30分です。
バッキンガム宮殿
1703年にバッキンガム公のために建てられ、その後1731年にジョージ3世が購入したこの宮殿は、1837年にヴィクトリア女王が入居して以来、ロイヤルファミリーの住居として使用されています。
毎年7月中旬から9月にかけて、国王陛下がスコットランドで休暇を過ごされる間、宮殿にある775室のうち19室が一般に公開されます。
筆者は6月に訪れたため、外観のみ見学したのですが、エリザベス女王の生涯を描いたNetflixのオリジナルドラマ『ザ・クラウン』を視聴していたこともあって、聖地巡礼の気分で楽しむことができました。
所要時間
宮殿内の見学ツアーに参加する場合は2時間半。
衛兵の交代式は約45分かけて行われます。
おすすめ度★★
ナショナル・ギャラリー
ゴッホの『ひまわり』をはじめとした2,300点以上の作品を所蔵する、世界を代表する美術館です。
数々のヨーロッパの名画を無料で楽しめるのでお勧めです。
ただ、これまで複数回ヨーロッパを旅行してきた方にとっては、大英博物館などと比べて新鮮味が少ないかもしれません。
所要時間
3~4時間程度。
チャーチル博物館・内閣戦時執務室
第二次世界大戦中、チャーチル内閣は財務庁舎の地下であるこの場所で戦略を立案・指揮していました。
戦時閣僚会議が行われた部屋やチャーチルの執務室などが、当時の状態で保存されています。チャーチルの生涯に関する展示も見ることができます。
第二次世界大戦中の様子を肌で感じられる貴重な博物館です。
チャーチルを描いた映画や本を読んでから訪れた筆者(歴オタ)にとっては、当時の様子をより身近に感じることができ、非常に興味深い展示ばかりでした。
ただ、歴史に興味が無い方にとっては退屈かもしれません。
所要時間
所要時間は1時間30分です。
おすすめ度★
タワー・ブリッジ
テムズ川にかかるこの橋は、ロンドンのランドマークのひとつです。
橋の上を歩いて渡ったり、写真を撮ったりと、無料で楽しむこともできますが、チケットを購入すれば、塔に登って景色を楽しんだり、ガラス板の上を歩くスリリングな体験をすることができます。
滞在日数に限りがある場合は、橋を渡ったり、外観を写真に収めたりするだけでも十分に楽しめると思います。
近くに来たら是非立ち寄りましょう。
筆者は塔の内部にはあまり興味がなかったので、外観を眺めたり、橋を渡ったりするだけにしました。
所要時間
内部を見学する場合は1時間半程度。
ビック・ベン
英国議会議事堂であるウェストミンスター宮殿の北端に位置するビッグ・ベンは、ロンドン観光の定番スポットです。
この時計塔はディズニー映画『ピーターパン』にも登場しており、ロンドンと聞いて真っ先にビッグ・ベンを思い浮かべる方も少なくないのではないでしょうか。
滞在日数に限りがある場合は、外観を写真に収めたりするだけでも十分に楽しめると思います。
所要時間
外観を見るだけであれば20分程度。
中に入って鐘楼の見学ツアー(英語のみ)に参加する場合は1時間45分。
バラ・マーケット
1000年以上の歴史をもつロンドン橋の近くで開かれるマーケットです。
国際都市ロンドンらしく、世界各地の料理の数々が屋台で提供されています。
毎回レストランに行くと費用がかさむため、マーケットを訪れてみるのもおすすめです。
思いがけず美味しい料理に出会えることもあるかもしれません。
ちなみに、筆者が食べて特に美味しかったのは、まさかのイチゴ!
甘さと酸味のバランスが絶妙で、人生史上一番美味しいイチゴでした。
皆さんもぜひ機会があれば食べてみて下さい。
トラファルガー広場
この広場は、スペイン沖でネルソン提督が指揮したイギリス海軍が、ナポレオンが派遣したフランス・スペイン連合艦隊を破ったトラファルガーの海戦(1805年)にちなんで名付けられており、広場の中央には提督を讃えるネルソン記念塔がそびえ立っています。
筆者が訪れた際は大規模な工事中だったので、観光スポット感はあまりありませんでした…
ナショナル・ギャラリーに行く際についでに訪れましょう。
所要時間
15分程度です。
実際に観光してみた:ロンドン観光4日間のスケジュール
- 10:30 チャーチル博物館・内閣戦時執務室
- 12:15 The Laughing Halibut
イギリス名物フィッシュアンドチップスをテイクアウトして食べました。 - 13:00 ウェストミンスター寺院
- 15:00 予約したアフタヌーンティーの時間まで、ビッグ・ベンやウェストミンスター宮殿を眺めつつ市内散策。
- 16:00 The Wolseleyでアフタヌーンティー。
- 18:00 バッキンガム宮殿の外観を見学。
- 19:30 アポロ・ヴィクトリア劇場 ミュージカル『ウィキッド』を鑑賞
- 10:00 大英博物館
- 12:30 Tea and Tattleでスコーンと紅茶でランチ
- 13:30 昼食後、再び大英博物館を見学しました。金曜日なので、20:30まで見学できました。
- 20:40 パンジャーブでインドカレーを食べる。
UKはインド系移民が多いので、やはり美味しいです。
- 08:30 セントポール大聖堂
- 11:30 バラ・マーケット 屋台でアジア料理や、イチゴを食べる。
- 13:00 ロンドン塔
- 17:00 タワー・ブリッジの上を歩いたり、外観を見学。
- 18:00 Halal Restaurantでインドカレーやビリヤニを食べる。
- 09:30 トラファルガー広場
- 10:00 ナショナル・ギャラリー
- 夕方の便で帰国
ロンドン観光のポイント
人気観光スポットは早朝に訪れたり、事前予約したりして混雑を避けよう
ロンドンは観光客が多いため、主要な観光地では混雑や長い待ち時間が発生することがあります。
人気の観光地を訪れる場合は、早朝や午後遅くなど、人が少なくなる時間を狙って訪れましょう。
また、事前に日時指定のチケットを購入しておくと、チケットブースに並ぶ必要がなくなります。
混雑状況など実際に訪れて分かった注意点などのお役立ち情報は、『実際に行ってわかった!ロンドンの観光スポット徹底ガイド【所要時間・注意点も解説】』に詳しく書いているので、参考にしてください。
無料の美術館や公園を活用しよう
ロンドンには、大英博物館やナショナル・ギャラリーをはじめ、無料で入館できる世界的に有名な美術館や博物館がいくつかあります。
これらの施設では、古代の遺物から名画までさまざまなコレクションを無料で鑑賞できるため、歴史やアートが好きな方にとっては外せないスポットです。
また、ロンドンには美しい公園が数多く点在しており、特にハイド・パークやリージェント・パークでは、のんびりとピクニックや、散歩を楽しむことができます。
天気が良い日には、地元の人々の憩いの場である公園でリラックスするのもおすすめです。
このように、無料で楽しめる美術館や公園をうまく活用することで、旅費を節約しながらもロンドンの魅力を十分に味わうことができます。
天気が変わりやすいロンドン
イギリスは、大西洋から暖かい空気が偏西風に乗って流れ込み、北からは冷たい空気がやってくることで、両者がぶつかり合い、雲ができやすくなるため、天気が変わりやすい地域です。
特にロンドンの天気は「一日の中に四季がある」と言われるほど、晴れ、曇り、雨が短時間で入れ替わります。
そのため、突然の雨に備えて折りたたみ傘を用意するなどの対策をしておきましょう。
おわりに
以上が、ロンドンで実際に旅した旅程と、それぞれの観光スポットについての解説でした。
各観光スポットの詳しい解説については以下の記事を参照ください。
旅行の際の参考になれば幸いです。
イギリス旅行に行くなら、まず『地球の歩き方』を読んでみましょう!
イギリスの観光地についてザックリ把握することができてとても便利です。
情報量でいうと、世界で最も売れている旅行ガイド『Lonely Planet』の右に出るものはいません。
私も旅行の日程を決めるときは必ず『Lonely Planet』を読んで決めます。
日本語版は無いのが残念ですが、問題ありません!
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Lonely Planetについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方は読んでみて下さい。
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