【個人手配で行くモロッコ】マラケシュ観光には何日必要?実際に旅したルートを公開
先日、個人手配でモロッコに行ってきました。
映画の世界に迷い込んだようなマラケシュやフェズの旧市街やサハラ砂漠の美しい景色を楽しむことができました。
その一方で、世界3大ウザイ国の一つに数えられる国でもあります…
モロッコは、今まで行った国とは全く違う不思議な国でした。
その中でも、マラケシュは人情味のある不思議な魅力にあふれた街でした。
実際に旅行してみた体験を踏まえて、個人手配で行ったマラケシュの観光ルートをご紹介します!
マラケシュ観光に必要な日数
マラケシュ観光には最低でも1日半は必要です。
主要な観光スポットを巡るのには2~2日半あるといいでしょう。
実際に私は、丸2日間マラケシュで観光しましたが、大体の観光地を巡ることはできました。
しかし、もう少し滞在したかったのが正直なところです。
旧市街の街歩きをしたり新市街まで行く場合は1~2日プラスするといいと思います!
マラケシュはフェズに比べると、うっとうしい客引きや偽ガイドが少ないので、長めの滞在がおすすめです。
マラケシュ2日間のスケジュール
私はマラケシュに丸2日滞在したので、その際の旅行スケジュールをご紹介します。
1日目
地元人向けのクスクス屋さんに行きました。
メニューはなかったので、ドキドキしましたが美味しかったです。
注文を聞かれることはなく、アイコンタクトをして座っているだけでクスクスとお茶が運ばれてきました。
値段もリーズナブルだったので、多分観光客むけに割高にされているようなことはないと思います。
狭い道路をバイクやスクーターが結構なスピードで走って来るので、ひやひやしつつピンク色の街を散策。
カタツムリの煮物とスパイシーな紅茶とケーキ、ジュースを食べました。
特にこのスパーシーな紅茶はLonely planetで勧められていたので、飲んでみたのですが、ホテルやレストランで出されてきた一般的なモロッコティーとはまた違う味で、とても美味しかったのでオススメです。
客引きがしつこかったので食事が終わり次第、早々に退散しました。
2日目
完全に観光客向けのレストランですが、味は美味しかったです。
タジンやらベルベル風オムレツなどを注文しました。
メディナは、歩くたびに新しい発見があって楽しいです。
モロッコの人々に交じって美味しいアボカドジュースを飲んだりしました。
屋台フナ広場から少し離れた路地にあった屋台で食べ歩き。
価格も味も雰囲気もこちらの方がオススメ。
マラケシュの観光地
マジョレル庭園
1920年代にフランス人のマジョレルによって建てられた庭園です。
マジョレルの死後、庭園は放置されていました。
それを1980年代にイヴ・サンローランが購入し修復や保護を行い、現在に至ります。
イヴ・サンローランにとって、この庭園は特別な場所でした。
それを示すように彼の死後、パートナーのピエールによって庭園内にサンローランの遺灰が撒かれたそうです。
また、庭園の奥にはイヴ・サンローランを偲ぶ記念碑が建てられています。
庭園の建物は「マジョレル・ブルー」と呼ばれるマジョレルが考案したオリジナルの色でペイントされています。
目が覚めるような美しいブルーに塗られたアールデコ調の建物が特徴的です。
また、庭園内には、ベルベル・ミュージアムがあります。
ミュージアム自体は広くないですが、ベルベル人の民族衣装や民芸品が好きな方にとっては最適の場所です。
所要時間
所要時間は1時間30分ほど。
写真を撮ることが好きな方はもっと時間をかけてもいいかもしれません。
また、マジョレル庭園内にあるベルベル・ミュージアム(Musée Pierre Bergé des arts berbères Jardin Majorelle)に行く場合は、追加で30分ほど必要です。
庭園自体はそれほど大きくなく、ゆっくり歩いて30分で歩ける程度の広さです。
しかし観光客が多いため、写真を撮るにも景色を見るのにも少し待つ必要があります。
注意点
マジョレル庭園の入場券は、2023年1月23日よりオンライン販売のみとなっています。
現地に行ってもチケットブースは開いておらず、チケット購入サイトのQRコードが記載された看板が立っているのみになります。
支払いは、VISA・Master・Maestroのクレジットカードのみです。
日本で発行されたカードは決済ができないことがあるので、その場合はGet Your Guideなどのサイト経由でチケットを購入しましょう。
マジョレル庭園(Jardin Majorelle)
- 営業時間:8時30分~18時00分
- 入場料:165DH、ベルベル・ミュージアムとのコンビチケットは220DH
- 住所:Rue Yves St Laurent, Marrakech 40090 Morocco
※2024年9月現在の情報
ベン・ユーセフ・マドラサ
14世紀に建築が始まり、1956年まで使用されていたマドラサ(神学校)です。
北アフリカの中でも規模が大きく、華麗な装飾に目を奪われます。
マドラサの回廊脇や2階部分には130もの小部屋があります。
これは、マドラサの学生たちが寝泊まりした場所で、最大で900人が収容できたそうです。
所要時間
所要時間は1時間ほどです。
立派なマドラサですが、建物の2階部分はほとんど同じような小部屋が続いており、説明も特にないので広さの割りに時間はかかりません。
ベン・ユーセフ・マドラサ(Ali Ben Youssef Medersa)
- 営業時間:9時00分~19時00分
- 入場料:50DH(現在オンラインでのチケット販売を中止しており、現地で購入する必要があります)
- 住所:Rue Assouel, Marrakech 40000 Morocco
※2024年9月現在の情報
ル・ジャルダン・セクレ
400年以上前に建てられたリヤドがもとになっていますが、最大の見どころは庭園です。
庭園には水路が張り巡らされており、その水を引くシステムを実際に見ることができます。
所要時間
所要時間は1時間~1時間30分ほどです。
庭園に水を引くための灌漑技術について書かれた解説パネルの説明を読みながら丁寧に回ると、意外と時間がかかります。
また、庭園内にはカフェが2か所あります。
日差しの強さやマラケシュの喧騒から逃れて、美しい庭園を見ながらのんびりできるので、最高の休憩場所です。
私はカフェでのんびり休憩したので、結局2時間ほど滞在しました。
ル・ジャルダン・セクレ(Le Jardin Secret)
- 営業時間:(3~9月)9時30分~19時30分、(11~1月)9時30分~18時00分、(2月・10月)9時30分~18時30分
- 入場料:100DH
- 住所:121 Rue Mouassine, Marrakesh 40030 Morocco
※2024年9月現在の情報
ジャマ・エル・フナ広場
ジェマ・エル・フナは11世紀にムラービト朝によってマラケシュの街が築かれた頃に誕生したと言われています。
かつてはマラケシュの人々の市場として栄えましたが、現在ではそのほとんどが観光客向けの出し物や屋台で埋め尽くされています。
所要時間
所要時間は人それぞれです。
フナ広場では客引きがかなり強引ですが、それに負けじと探索したり、ごはんを食べるテンションがあれば、飽きることなく長い時間滞在できると思います。
私たちは客引きに辟易したので、1時間ほどで退散しました。
客引きに行く道をはばまれまくったため、中央付近の屋台は全く見れずじまいでした。
スパイシーな紅茶とそれと一緒に出されるケーキがとても美味しかったので、訪れた際は是非食べてみて下さい。
エスカルゴは普通でした。
広場には猿使いや蛇使いもいますが、見物しているだけでお金を要求されるので、興味のない方はガン無視しましょう。
ジャマ・エル・フナ広場(Jemaa el-Fnaa)
- 営業時間:24時間
- 住所:Marrakesh 40000
クトゥビーヤ・モスク
クトゥビーヤ・モスクのミナレット(塔)は12世紀にムワッヒド朝が建てたものです。
ジャマ・エル・フナ広場からも見ることができ、マラケシュのランドマークとして知られています。
所要時間
イスラム教徒以外はモスクの内部に入ることができないため、外からミナレット(塔)を見るだけになります。
そのため、所要時間は15分もあれば十分です。
クトゥビーヤ・モスク(Koutoubia)
- 営業時間:イスラム教徒以外は入場不可
- 住所:Marrakesh 40000
アグノウ門
12世紀のムワッヒド朝時代に建築されました。
スルタンが宮殿に向かう際に使用されましたが、この門で罪人の首をさらすこともしていたそうです。
所要時間
外観を眺めるだけなので、所要時間は10分もあれば十分です。
アグノウ門(Bab Agnaou)
- 営業時間:24時間営業
- 住所:Marrakesh 40000
営業時間:イスラム教徒以外は入場不可
サアード朝の墳墓
16~17世紀に栄えたサアード朝の歴代のスルタンとその王族が眠る墓です。
後にアラウィー朝のスルタンによって周りを高い城壁で囲まれてしまい、1917年に航空写真で発見されるまで人々に忘れ去られていたそうです。
所要時間
所要時間は1時間ほどです。
サアード朝の墳墓(Tombeaux Saadiens)
- 営業時間:9時00分~17時00分
- 入場料:100DHまたは10€
- 住所:Rue de La Kasbah, Marrakesh 40000 Morocco
※2024年9月現在の情報
エル・バディ宮殿
16世紀にサアード朝のスルタン・アフメッド・アル・マンスールによって建築されました。
当時は、イタリア産の大理石やスーダン産の金など豪奢な装飾が施された宮殿でした。
しかし、18世紀にアラウィー朝のスルタンによって装飾は剥がされ、宮殿は廃墟となりました。
現在では、エル・バディ宮殿の展示室にて当時の様子が再現されたVTRで絢爛豪華な宮殿の姿を知ることができるのみです。
所要時間
所要時間は1時間ほどです。
2023年11月現在では、改修作業が行われていました。
そのため、本来は見学できていたであろう部分が立ち入り禁止になっていました。
その部分の工事が終了したら、もう少し多めの見学時間が必要になると思います。
エル・バディ宮殿(Palais El Badiî)
- 営業時間:9時00分~17時00分
- 入場料:100DHまたは10€
- 住所:Ksibat Nhass, Marrakech 40000 Morocco
※2024年9月現在の情報
バヒア宮殿
19世紀の半ばにアラウィー朝の宰相シ・ムーサによって建築が始まり、息子のブー・アフメッドによって現在の姿になりました。
8000㎡もの広大な敷地の中に、寄木や漆喰細工・タイルやステンドグラスなどなど、豪華な装飾がそこかしこに施されています。
バイア宮殿は、北アフリカで初めて装飾でステンドグラスを使用した建築物なのだそうです。
所要時間
所要時間は1時間30分~2時間ほどです。
ツアー客が多い時間帯に行くと、通路が詰まったりしていて思うように観光できずに時間がかかってしまいます。
また、宮殿自体も美しく、マラケシュの観光地の中では比較的広い敷地なので、多めに観光時間をとることをオススメします。
注意点
マラケシュで訪れた観光地の中で、ダントツで混んでいたのがこのバイア宮殿です。
可能であれば、朝一か閉館近くの夕方に訪れると静かに見学できると思います。
また、朝一や閉館間際に訪れることができない場合は、正午に訪れると比較的観光客が少ないです。
私が訪れたのは12時から14時にかけてでしたが、12時30分頃になるとツアー関係の客が減ったので、お昼ご飯の時間をずらして正午ごろに観光するのも手かもしれません。
マラケシュを観光して感じたこと
モロッコで2023年9月に起こった地震の影響(2023年11月旅行時点)
23年11月に旅行した際の感想は、地震の影響はほとんど感じなかったです。
ジャマ・エル・フナ広場など地震発生直後に地元の人が避難していた場所は通常通り観光地に元通りでした。
ただし、街中を歩いていると瓦礫が積んであったり、エル・バディ宮殿で改修工事をしていたりと、地震の影響かははっきりとはわかりませんが、多分そうなのだろう…という痕跡だけがありました。
ただし、ダル・シー・サイドに関しては地震の影響により2023年11月時点でも休業していました。
今のところ復旧のめども立っていないようです。
また、地震に関連してチップを要求されたり寄付を迫られたりすることはありませんでした。
観光しやすい街
マラケシュでの観光は、とても楽しかったです。
ジャマ・エル・フナ広場以外では、強引な客引きはおらず、親切で人懐っこい人が多かった印象です。
街の構造はフェズに比べると格段にわかりやすく、散策がしやすかったです。
また、旧市街の観光地はコンパクトにまとまっているため、徒歩で観光することが可能です。
少し離れた場所にあるマジョレル庭園も、旧市街から散策ついでに徒歩で行くこともそれほど苦ではありませんでした。
おわりに
以上がマラケシュの2日間の観光ルートや所要時間についてになります。
旅行する際の参考になれば幸いです。
モロッコ旅行に行くなら、まず『地球の歩き方』を読んでみましょう!
モロッコの観光地についてザックリ把握することができてとても便利です。
情報量でいうと、世界で最も売れている旅行ガイド『Lonely Planet』の右に出るものはいません。
私も旅行の日程を決めるときは必ず『Lonely Planet』を読んで決めます。
日本語版は無いのが残念ですが、問題ありません!
Kindle版を購入するか、Kindle Unlimitedに入会しアプリで読むと翻訳機能が使うことができます。
Kindle Unlimitedは初回30日間無料なので、気軽にお試しできるのがうれしいところ。
Lonely Planetについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方は読んでみて下さい。
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