サヴォア邸完全ガイド!行き方・見どころ・所要時間を解説

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バルセロナでサグラダ・ファミリアをはじめとするガウディ建築を訪れて以来、私は建築に興味を持つようになりました。
今ではガウディだけでなく安藤忠雄の建築にも惹かれ、旅先で名建築があれば積極的に足を運んでいます。

以前の記事では、近代建築の巨匠ル・コルビジェが手がけたロンシャンの礼拝堂を紹介しました。

今回は、パリから日帰りでも訪れることができるル・コルビジェの代表作「サヴォア邸」を紹介します。

曲線を多用した有機的なデザインが特徴のロンシャンの礼拝堂に対し、サヴォア邸は白い箱を思わせる直線的でシンプルなデザインが特徴です。
現在の住宅にも通じるデザインが随所に見られ、「現代建築の原点」とされる理由を実際に見学して強く実感しました。

一見すると現代の住宅と似ているため、派手さは感じられないかもしれません。
しかし、建物の中を歩いてみると、光の取り込み方や動線、居住性まで細かく考え抜かれており、「ここに住んでみたい」と思うほど実用性に優れた住宅でした。

この記事では、実際にサヴォア邸を訪れた筆者が、アクセス方法や見どころ、現地で感じた魅力を詳しく紹介します

目次

サヴォア邸とは

サヴォア邸は、1931年にル・コルビュジエによって設計された邸宅です。

コルビュジエは家を「住むための機械」と表現し、住宅を工業製品のように捉えました。
そのため、余計な装飾を徹底的に排除し、機能性を追求したデザインを採用しています。

また、それまで住宅で主流だった石やレンガではなく、当時はまだ一般的ではなかった鉄筋コンクリートを積極的に採用しました。
これにより、柱だけで建物を支えることが可能となり、自由度の高い間取りや大きな窓を実現しています。

現在では、鉄筋コンクリート造で直線的なデザインの住宅は珍しくありません。
しかし、約100年前にその考え方を実現したサヴォア邸は、まさに現代建築の原点ともいえる存在です。

実際に見学すると、今では当たり前となった住宅デザインや設計思想の多くが、この一軒から始まったことを実感できました。

詳細情報

サヴォア邸(Villa Savoye)

  • 住所:82 Rue de Villiers, 78300 Poissy Google Mapで開く
  • 営業時間:10時00分~18時00分 冬季は10時00分~17時00分 月曜休み
  • 入場料:9ユーロ
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サヴォア邸へのアクセス

電車

パリからは電車で約1時間です。
まずはポワシー駅まで行き、駅からは徒歩、またはバスを利用してサヴォア邸へ向かいます。

パリから車で約1時間です。
サヴォア邸には専用駐車場がないため、車で訪れる場合は近隣のパーキングなどを利用する必要があります。

所要時間

1時間程度です。
パリからアクセスが良いので、日帰りでも気軽に訪れることができます。

サヴォア邸の見どころ

まずは外観。

建物は、大部分が複数の柱によって支えられた「ピロティ」構造となっており、まるで宙に浮いているかのような印象を受けます。

1階の円弧を描く壁面と柱の間は車寄せとして設計されており、当時の自動車の車幅や回転半径に合わせてカーブが設計されているそうです。
一見すると、ピロティ構造によって1階部分は建物ではない空間が多く、少しもったいないようにも感じます。
しかし、その分2階は壁に縛られない広々とした空間を実現できるというメリットがあります。

また、2階の外周をぐるりと囲む窓もサヴォア邸を象徴する特徴の一つです。
室内にたっぷりと自然光を取り込み、どの部屋からも周囲の景色を楽しめるよう工夫されています。

1階には受付や事務所があり、見学できるスペースはそれほど多くありません。
2階へは、緩やかなスロープまたは螺旋階段を利用して上がります。

続いて、2階にあるメインの居間です。
室内は非常に広々としており、開放感があります。

外観でも印象的だった建物の外周をぐるりと囲む連続窓に加え、テラスへとつながる大きな開口部も設けられています。
そのため、室内にはたっぷりと自然光が差し込み、とても明るい空間となっています。

このような大胆な開口部は、比較的穏やかな気候のフランスだからこそ実現できた設計だと感じました。
日本では夏の暑さや湿気を考えると、これほど大きな窓を設けるのは現実的ではないだろうと思います。

こちらは、室内から見たテラスの様子です。
植栽を楽しめるスペースが設けられており、建物の中にいながら緑を身近に感じられる空間となっています。

こちらがテラスです。
ベンチも設置されており、ゆったりと過ごせる空間になっています。
天気の良い日には、敷物を広げて日光浴を楽しみたくなるような場所でした。

テラスからは、緩やかなスロープを上って屋上へ行くことができます。
屋上には、四角い開口部と備え付けの机があるスペースがあります。
ここにチェアを置けば、緑を眺めながら読書や書き物を楽しめそうです。

こちらがキッチンです。
開放感があり、作業スペースもゆったりと確保されています。

こちらがバスルームです。

入浴後にゆったりとくつろげるチェアが備え付けられているのが特徴です。
また、浴室は扉や壁で完全には仕切られておらず、開放的な設計になっています。

ただ、実際に住むことを考えると、ここまで開放的だと落ち着かないと思いました。
また、浴室の湿気が室内全体に広がってしまわないかという点も気になりました。
入浴中や入浴後は窓を開けて十分に換気する必要がありそうです。

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