【個人手配で行くイタリア】ミラノ観光には何日必要?実際に旅したルートを公開
イタリア北部に位置するミラノは、イタリアの文化やファッション、経済の中心地として知られています。
今回の記事では、実際に足を運んだ筆者がミラノ観光におすすめの滞在日数や、訪れるべきスポットを紹介します。
ミラノの観光に必要な日数
ミラノは観光地が街の中心に固まっており、そのほとんどを徒歩で周ることができます。
有名なミラノのドゥオーモやその他の教会などを回るだけであれば、1日だけでも十分に可能です。
ただし、ミラノにはブレラ絵画館に代表されるすばらしい美術館がいくつもあるので、それらを見学したり、ファッションやデザインの先端を行くミラノでショッピングをしたいという場合は、もう何日か欲しいところです。
私はミラノに1日半滞在し、美術館や博物館にはいかずに主要な観光地だけを周りましたが、あっという間にミラノ滞在が終わってしまいました。
以上のことから、ミラノ観光に必要な日数は以下の通りです。
- 1日:ミラノのドゥオーモやサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(最後の晩餐)などの主要スポットのみ観光できればOKの場合
- 2~3日:主要スポットに加え、ブレラ絵画館やスフォルツェスコ城博物館などミラノの有名な美術館や博物館を観光したい
- 3~4日:上記に加えてじっくりショッピングも楽しみたい
ミラノ観光 2日間のスケジュール
予約ができなかったため『最後の晩餐』を見ることができるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会には、行きませんでした。
そのため以下の旅程には入っていません。
『最後の晩餐』を見たい場合は、必ず予約していくことをオススメします!
1日目
08:30 ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア
09:00 スカラ座⇒メルカンティ広場を散策
09:30 サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会
10:00 ミラノのドゥオーモ
All‘Antico Vinaioで腹ごしらえです。
ここは、対面注文で美味しいサンドウィッチが食べられます。
ボリュームもあり、地元の人々にも人気の様で、近くのベンチに座って食べている人が多数いました。
13:00 サンマウリツィオ教会
14:30 サンタンブロージョ教会
その後、ミラノの街を散策しました。
Maccheroni ~ La Vera Cucina di Casa Italianaで夕食。
2日目
EATALYでティラミスなどを購入し、店内のイートインスペースで食べました。
もう一度、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアを散策しつつ、ショッピング。
オーリオ・アル・セーリオ空港から午後一の便で帰国しました。
ミラノの観光地一覧
- ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア
- サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会
- ミラノのドゥオーモ
- サンマウリツィオ教会
- サンタンブロージョ教会
- サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
- 近代美術館
- スフォルツェスコ城
ロンダニーニのピエタ美術館 - ブレラ絵画館
- レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館
- ポルディ・ペッツォーリ美術館
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアは、ミラノの中心部にあるドゥオーモのすぐ近くに位置している有名なアーケードです。
アーケードは美しいガラス製の天井で覆われており、4階建ての建物には高級ブランドの店舗やレストラン、カフェ、書店などが並んでいます。
中心部にある牡牛のモザイクの股間にかかとを乗せてクルクルと回ると幸福が訪れるというおまじないがあります。
是非、やってみてください。
ミラノのドゥオーモからスカラ座までをつなぐように建てられたこのアーケードは、ミラノ観光に欠かせない建築の一つです。
所要時間
ただ歩くだけであれば、所要時間は30分もかかりません。
ただし、アーケード街でショッピングをしたり、カフェに立ち寄ったりする場合はもっと時間が必要です。
注意点
店が開店し始める9時以降になると人も増えるため、写真をゆっくり取りたい場合はそれよりも前に訪れましょう。
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア(Galleria Vittorio Emanuele II)
住所:P.za del Duomo, 20123 Milano MI
営業時間:24時間
入場料:無料
サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会
サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会は、ミラノの中心部に位置する教会です。
この教会の最大の特徴は、ルネッサンス期のミラノを代表するドナート・ブラマンテによる壁画です。
上記の写真を見ると奥行きのある大きな教会に見えますが、実際には壁面に描かれた絵のだまし絵効果によって実際よりも大きく見えるように計算されて作られています。
ルネッサンスの巨匠が手掛けた、だまし絵を体感しに是非立ち寄ってみて下さい。
所要時間
所要時間は30分です。
注意点
昼間は教会が開いていないため、営業時間に注意しましょう。
サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会(Chiesa di Santa Maria presso San Satiro)
住所:Via Torino, 20123 Milano MI
営業時間:
月~金曜 7時30分~12時00分、15時00分~18時30分
土曜 15時30分~19時00分
日曜 9時30分~12時00分、15時30分~19時00分
入場料:無料
ミラノのドゥオーモ
ミラノのドゥオーモはミラノの中心部に位置し、その美しいゴシック様式の建築で知られています。
このドゥオーモは14世紀後半から建設が始まり、19世紀にミラノ公国を征服したナポレオン・ボナパルトが自身の戴冠式に間に合うよう命令し完成をさせました。
また、正面にある5枚のブロンズ扉は20世紀に追加で作成されたもので、ミラノ勅令やミラノの中世の歴史についての出来事が刻まれています。
ドゥオーモの外観は特に印象的で、135本もの尖塔が伸び、細かい彫刻が施された様はゴシック建築の傑作といえます。
また、聖堂内部の美しいステンドグラスや、巨大な柱は訪れる人々を圧倒します。
所要時間
所要時間は1時間30分です。
屋上のテラスも行く場合は、プラスで30分~1時間ほどあるといいでしょう。
注意点
・チケット
チケットはいくつかの種類があり、一番安いチケットは10ユーロで以下の場所に入ることができます。
- ドォーモ
- ドォーモ博物館
- Chiesa di San Gottardo in Corteという小さな教会
上記に加えて屋上テラスに行きたい場合は、20ユーロ(階段)もしくは25ユーロ(エレベーター)のコンビチケットを買う必要があります。
エレベーターは小さく、一度に入れる人数が限られているので階段を使った方が早く屋上にいくことができますが、階段は165段あるので体力に相談をして決めましょう。
これ以外にも他の教会などとのコンビチケットも販売されているので、ご自身の観光したい所に応じてチケットを選択しましょう。
・服装
教会なのでミニスカートやノースリーブでは入場を断られる可能性があります。
ミラノのドゥオーモ(Duomo di Milano)
住所:P.za del Duomo, 20122 Milano MI
営業時間:9時00分~19時00分
※宝物庫、屋上テラスなどはドゥオーモと営業時間が微妙に異なるので、公式サイトから営業時間を確認することを勧めます。
入場料:10ユーロ~(ドゥオーモと大聖堂博物館+サンゴッタルト教会を含む)
サンマウリツィオ教会
16世紀に建てられたサンマウリツィオ教会は、ルネサンス期に活躍した有名な芸術家たちによって描かれたフレスコ画が見どころです。
特にレオナルド・ダヴィンチに影響を受けたベルナルディーノ・ルイーニの作品が多く見られます。
これらのフレスコ画は、教会の内部の壁や天井に所狭しと描かれており、宗教的なテーマや聖書の物語を描いています。
教会内のどこを見ても美しいフレスコ画ばかりなので、ミラノに来たら訪れておきたい教会の一つです。
所要時間
所要時間は30分~1時間です。
サンマウリツィオ教会(Chiesa di San Maurizio al Monastero Maggiore)
住所:Corso Magenta, 15, 20123 Milano MI
営業時間:火~日曜 10時00分~17時30分、月曜定休
入場料:無料
サンタンブロージョ教会
サンタンブロージョ教会は、ミラノの守護聖人である聖アンブロージョに捧げられた教会です。
この教会はもともとは386年に建設され、現在の建物は9~11世紀に再建されました。
ロンバルディア・ロマネスク様式の傑作と言われるこの教会の外観はシンプルで重厚な石造りが目を引きます。
教会の内部は、金細工や宝石が施された祭壇や、キリストと聖アンブロシウスの伝説を描いた絵を見ることができます。
また、聖アンブロージョの遺骨が保管されている聖堂もあり、他の教会より一層神聖な雰囲気が感じられる教会です。
所要時間
所要時間は30分です。
サンタンブロージョ教会(Basilica di Sant’Ambrogio)
住所:Piazza Sant’Ambrogio, 15, 20123 Milano MI
営業時間:
月~土曜 9時30分~12時30分、14時30分~18時00分
日曜 15時00分~17時00分
※キリスト教の祝日や祭礼が行われる日は見学ができないため、公式サイトで確認してください。
入場料:無料
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会は、15世紀に建てられたゴシック様式の教会です。
この教会が有名な理由は、有名な壁画『最後の晩餐』を見ることができる教会だからです。
『最後の晩餐』は、レオナルド・ダ・ヴィンチによって1495年から1498年の間に描かれた壁画で、イエス・キリストとその使徒たちが最後の晩餐を共にする様子を描いており、高く評価されている作品です。
注意点
『最後の晩餐』を見るには、予約が必要です。
しかし、公式サイトの予約はかなり早い時点で売り切れになってしまいます。
公式サイトが売り切れている場合でも、以下の方法で見ることが可能です。
- 当日にチケット売り場オープン30分ほど前に、教会に行き当日枠をゲットする
※当日に並んでいる人数にもよるので、確実に入れるわけではありません。 - Get Your Guideなどの予約サイトからチケットを購入する
上記のサイトでは比較的予約数に余裕があるので、公式サイトよりも確実にチケットを購入できます。
ミラノに滞在する日数が限られている場合は、公式予約サイトまたはGet Your Guideから予約しておきましょう。
私はチケット予約ができなくて『最後の晩餐』を見そびれたので、皆さんはちゃんと予約していくことをおすすめします!!
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(Santa Maria delle Grazie)
住所:Piazza di Santa Maria delle Grazie, 20123 Milano MI
営業時間:
月~土曜 9時00分~12時20分、15時00分~17時50分
日曜 15時00分~17時50分
入場料:無料
※『最後の晩餐』を見る場合は、別途チケットを購入する必要があります。
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会 公式サイト
「最後の晩餐」予約 公式サイト
近代美術館
20世紀の現代絵画や彫刻などが展示されています。
ペリッツァの代表作『第四階級』などを見ることができます。
所要時間
所要時間は2時間です。
近代美術館(Museo del Novecento)
住所:P.za del Duomo, 8, 20123 Milano MI
営業時間:火~日曜 10時00分~19時30分 ※木曜のみ22時30分まで営業
入場料:5ユーロ
スフォルツェスコ城
14世紀にヴィスコンティ家によって建てられた城を、15世紀にフランチェスコ・スフォルツァ侯爵が改築して城塞として生まれ変わりました。
その後も数世紀に渡って増改築がされ、現在では7つの美術館、博物館が敷地内にあります。
所要時間
全ての美術館や博物館を見ようとすると半日~1日必要です。
時間が限られている場合は、ロンダニーニのピエタ美術館のみに訪れることをオススメします。
ロンダニーニのピエタ美術館ではミケランジェロの生涯最後の作品『ロンダニーニのピエタ像』を見ることができます。
※というかピエタ像しか展示されていません。
城塞の見学とピエタ美術館のみであれば1時間~1時間半もあれば十分でしょう。
スフォルツェスコ城(Castello Sforzesco)
住所:Piazza Castello, 20121 Milano MI
営業時間:火~日曜 10時00分~17時30分 ※1月1日、5月1日、12月25日は休館日
入場料:無料
ロンダニーニのピエタ美術館(Museo della Pietà Rondanini)
住所:Piazza Castello, 20121 Milano MI
営業時間:火~日曜 10時00分~17時30分 ※1月1日、5月1日、12月25日は休館日
入場料:5ユーロ ※毎月第1火曜日と第3火曜日の14時以降、毎月第1日曜日は入場無料です。
ブレラ絵画館
ナポレオンのイタリアのルーブル美術館を作りたいという意向から作られた美術館で、全38室のギャラリーは13世紀から20世紀までの作品を年代順にみることができます。
特にマンテーニャの『死せるキリスト』は必見です。
所要時間
所要時間は、1時間半~2時間です。
注意点
入場前の行列を回避するため、事前に公式サイトからチケットを予約しておくことをオススメします。
また毎月第1日曜日は入場無料ですが、こちらも事前予約が条件となっています。
ブレラ美術館(Pinacoteca di Brera)
住所:Via Brera, 28, 20121 Milano MI
営業時間:火~日曜 8時30分~19時15分 ※月曜定休、12月25日は休館日
入場料:15ユーロ ※事前に公式サイトで予約をすれば、毎月第1日曜日は入場無料です。
レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館
16世紀の修道院に蒸気機関車、飛行機、ガレオン船、月の石、ダヴィンチのアトランティコ手帳を元に再現した模型など10,000点以上のアイテムが展示されています。
所要時間
最低でも2時間、じっくり展示を見る場合は半日は必要です。
注意点
入場前の行列を回避するため、事前に公式サイトからチケットを予約しておくことをオススメします。
第二次世界大戦後に作られたエンリコ・トーチ潜水艦の内部を見学するガイドツアーに参加する場合は事前に公式サイトからガイドツアー付きのチケットを購入する必要があります。
レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館(Museo Nazionale Scienza e Tecnologia Leonardo da Vinci)
住所:Via San Vittore, 21, 20123 Milano MI
営業時間:火~金曜 9時30分~17時00分 土、日 9時30分~18時30分
入場料:10ユーロ ※エンリコ・トーチ潜水艦のガイドツアーに参加する場合は計20ユーロ
ポルディ・ペッツォーリ美術館
ミラノの貴族ジャン・ジャコモ・ボルディ・ペッツォーリが収集してきたコレクションの数々を見ることができます。
ポッライオーロの『若い貴婦人の肖像』やサンドロ・ボッティチェッリの『書物の聖母』などがハイライトです。
所要時間
所要時間は2時間です。
ポルディ・ペッツォーリ美術館(Museo Poldi Pezzoli)
住所:Via Alessandro Manzoni, 12, 20121 Milano MI
営業時間:月、水~日曜 10時00分~18時00分 ※火曜定休、1/1、イースター、4/25、8/15、11/1、12/8、12/25は休み
入場料:14ユーロ
おわりに
以上がミラノの旅程プランと各観光名所の所要時間でした。
旅行する際の参考になれば幸いです。
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