【個人手配で行くイタリア】フィレンツェ観光には何日必要?実際に旅したルートを公開

『花の都』とも称されるフィレンツェは、北イタリアを旅行する際に外せない観光地です。
今回の記事では、筆者が実際に訪れた経験をもとに、フィレンツェ観光におすすめの滞在日数や訪れるべきスポットを紹介します。
それぞれの観光地について、実際に訪れてわかった注意点や所要時間も詳しく記載しているので、個人で旅行の計画を立てる際の参考にしていただければ幸いです。
フィレンツェとは

14〜15世紀ごろ、イタリアの大富豪メディチ家が、その莫大な財力を背景に多くの芸術家や学者を保護したことから、フィレンツェは『ルネサンス誕生の地』と呼ばれています。
現在でもこの街では、ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ボッティチェッリ、ラファエロなど、ルネサンス期に活躍した芸術家たちの名作を、ウフィツィ美術館などで鑑賞することができます。
また、街には芸術的な建築が数多く残されており、とりわけルネサンス期にヨーロッパ文化の発展に果たした重要な役割が評価され、『フィレンツェ歴史地区』としてユネスコの世界遺産にも登録されています。
日本では『花の都』とも称されるフィレンツェ。イタリアを訪れる際には、ぜひ立ち寄りたい街の一つです。
フィレンツェの観光に必要な日数
フィレンツェ観光に必要な日数の目安は以下の通りです。
- 1~2日:フィレンツェの外せない名所を厳選して観光
ジョットの鐘楼、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)、ウフィツィ美術館、アカデミア美術館など、主要な観光スポットを短期間で回ることができます。 - 3~4日:主要スポットをじっくり堪能
ウフィツィ美術館やアカデミア美術館をじっくりと見学し、フィレンツェの街並みやレストランもゆっくり楽しめます。
さらに、ミケランジェロ広場からの絶景を楽しんだり、サンタ・クローチェ教会やピッティ宮殿などを訪れる時間の余裕も生まれます。
フィレンツェ近郊には、ピサの斜塔で有名なピサや、街並みが美しいシエナなど、日帰り旅行にぴったりの観光地もあります。
そのため、フィレンツェの滞在日数をさらに延ばし、周辺都市もあわせて観光するのもおすすめです。
私自身はフィレンツェに3日間滞在し、主要な観光地を巡ることができました。
またウフィツィ美術館やアカデミア美術館も、時間に余裕をもってじっくり楽しむことができました。
フィレンツェ観光 3日間のスケジュール
09:00 ジョットの鐘楼
10:00 サン・ジョヴァンニ洗礼堂
10:30 サンタ・クローチェ聖堂
11:30 サンタ・マリア・ノヴェッラ教会
12:30 Il Ricettarioで昼食
14:00 ウフィツィ美術館
17:30 シニョリーア広場⇒ポルチェッリーノの噴水⇒レプッブリカ広場
18:15 大聖堂付属博物館
19:30 Osteria Vecchio Cancelloで夕食
07:45 ヴェッキオ橋
08:15 ピッティ宮殿
10:15 サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
12:00 Le Cappelle Mediceeで昼食
13:30 ヴェッキオ宮殿
15:30 サン・ロレンツォ聖堂・メディチ家礼拝堂
17:00 マージ礼拝堂
19:00 Fuoco Mattoで夕食
午前中は革製品のお店を中心にショッピング
12:30 Ristorante Boutique Vetreria La Vetreriaで昼食
14:30 アカデミア美術館
17:00 ヴェネツィアへ移動
フィレンツェの観光地について
観光地おすすめランキング
フィレンツェに来たら必ず訪れたい観光地:おすすめ度★3
これらは、フィレンツェを訪れた際にぜひ訪れたい定番の観光スポットです。
フィレンツェならではの華やかな装飾や、ルネサンス期の芸術の美しさを存分に堪能できます。
3日以上の滞在におすすめの観光地:おすすめ度★2
3日ほど滞在すれば、ピッティ宮殿などにも足を運ぶことができます。
時間があれば行きたい観光地:おすすめ度★1
シニョーリア広場やポルチェッリーノの噴水は他の観光名所からも近いため、近くを訪れた際に気軽に立ち寄るのがおすすめです。
観光地マップ
フィレンツェの主な観光地をマップにまとめました。
観光地はフィレンツェ中心部に集中しており、アカデミア美術館からピッティ宮殿までも徒歩約20分で移動できます。
電車やタクシーなどを使わなくても観光できるほどコンパクトに見どころが集まっているため、とても観光しやすい街だと感じました。
フィレンツェの観光地一覧
- ジョットの鐘楼
- サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)
- ウフィツィ美術館
- アカデミア美術館
- メディチ家礼拝堂/サン・ロレンツォ聖堂
- ヴェッキオ橋
- ピッティ宮殿
- ヴェッキオ宮殿
- メディチ・リッカルディ宮殿
- サン・ジョヴァンニ洗礼堂
- サンタ・クローチェ聖堂
- サンタ・マリア・ノヴェッラ教会
- 大聖堂付属博物館
- シニョリーア広場
- ポルチェッリーノの噴水
- レプッブリカ広場
- バルジェロ美術館
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)

1296年に建設が始まり、およそ150年もの歳月をかけて完成した大聖堂です。
15世紀には、ブルネレスキの設計によるクーポラ(大ドーム)が完成し、フィレンツェを象徴するランドマークの一つとなっています。
所要時間
有料のクーポラに入場する場合は約2時間、入場しない場合は約1時間。
注意点
チケットの予約
クーポラに上るには事前予約が必須です。
公式サイトでBRUNELLESCHI PASS(ブルネレスキ・パス)を購入する際に、クーポラ入場の日時を選んで予約する必要があります。
予約時間から5分以上遅れると入場できなくなる可能性があるため、確実に間に合う時間帯を選びましょう。
もし希望日時のチケットが公式サイトで売り切れていた場合でも、Get your guideなどのツアー予約サイトではチケットが販売されていることがあるので、チェックしてみましょう。
荷物の持ち込み
2024年6月1日からあらゆるサイズのリュックサックの持ち込みが禁止され、35cm×30cm×15cmを超える手提げバッグ、ショルダーバッグ、スーツケースなどの持ち込みも禁止されています。
そのため、事前にホテルに荷物を預けるか、大聖堂付属博物館近くにあるクロークを利用しましょう。
服装
短パン、ミニスカート、ノースリーブなど肌の露出が多い服装では入場できないため、気をつけましょう。
クーポラに上る場合は、463段の階段を登り降りすることになるため、歩きやすい靴で訪れるようにしましょう。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria del Fiore)
- 住所:Piazza del Duomo, 50122 Firenze Google Mapで開く
- 営業時間:10時15分~15時45分
※日曜日、クリスマスなどのキリスト教の祝日は休み
クーポラは月~金08時15分~18時45分、土08時15分~16時30分、日12時45分~16時30分 - 入場料:無料
※クーポラに入る場合はBRUNELLESCHI PASS(ブルネッレスキ・パス) 30ユーロが必要。
ジョットの鐘楼
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)の隣に建つ高さ85mの鐘楼は、ルネサンスの創始者と呼ばれるジョットによって設計されました。
414段の階段を登ると、フィレンツェの街並みを一望できます。
所要時間
塔の上から景色を楽しむだけであれば、30分〜45分ほどで十分ですが、入場までに行列ができていることもあるため、余裕を持って所要時間は1時間程度を見ておくと安心です。
注意点
荷物の持ち込み
2024年6月1日からあらゆるサイズのリュックサックの持ち込みが禁止され、35cm×30cm×15cmを超える手提げバッグ、ショルダーバッグ、スーツケースなどの持ち込みも禁止されています。
そのため、事前にホテルに荷物を預けるか、大聖堂付属博物館近くにあるクロークを利用しましょう。
服装
階段の上り下りがあるので、歩きやすい靴での訪問をおすすめします。
ジョットの鐘楼(Campanile di Giotto)
- 住所:Cathedral of Santa Maria del Fiore, Piazza del Duomo, 50122 Firenze Google Mapで開く
- 営業時間:08時15分~18時45分
- 入場料:ジョットの鐘楼に入れるコンビチケットは2種類あります。
BRUNELLESCHI PASS(ブルネッレスキ・パス) 30ユーロ
GIOTTO PASS(ジョット・パス) 20ユーロ
ウフィツィ美術館

ルネサンス期を代表する美術作品の数々を鑑賞することができます。
筆者はこれまでヨーロッパ各地の博物館や美術館を訪れてきましたが、その中でも三本の指に入るほど素晴らしい美術館でした。
主要な必見作品は以下の通りです。
- 第2室(Sala2)…ジョットの『オンニサンティの聖母(Madonna Ognissanti)』
- 第3室…マルティーニの『受胎告知(Annunciazione tra i santi Ansano e Massima)』
- 第8室…パオロ・ウッチェロの『サン・ロマーノの戦い(Battaglia di San Romano)』、フィリッポ・リッピの『聖母子と二人の天使(Madonna col Bambino e due angeli)』、ピエロ・デラ・フランチェスカの『ウルビーノ公夫妻像(Ritratto di Federico da Montefeltro e Battista Sforza)』
- 第10~14室…ボッティチェッリの『ヴィーナスの誕生(La Nascita di Venere)』と『春(Primavera)』と『マニフィカートの聖母(Madonna del Magnificat)』と『受胎告知(Annunciazione)』
- 第35室…ダ・ヴィンチの『受胎告知(Annunciazione)』と『東方三博士の礼拝(Adorazione dei Magi)』
- 第41室…ミケランジェロの『聖家族(Tondo Doni)』、ラファエロの『ヒワの聖母(Madonna del cardellino)』
- 第46~55室…ベルニーニの『聖ロレンツォ像(The Martyrdom of Saint Lawrence)』
- 第65室…ブロンズィーノの『エレオノーラ・ディ・トレドと息子ジョヴァンニ(Eleonora di Toledo col figlio Giovanni)』
- 第83室…ティツィアーノの『ウルビーノのヴィーナス(Venere di Urbino)』
- 第91室…カラヴァッジョの『イサクの犠牲(Sacrificio d’Isacco)』
- 第96室…カラヴァッジョの『メデューサの首(Testa di Medusa)』
- 第97室…カラヴァッジョの『バッカス(Bacco)』
特にボッティチェリの作品は、実物と教科書で見るのとではまったく印象が違い、実際に目の前で見たときは本当に感動しました。
所要時間
少なくとも3時間、じっくり鑑賞したい方は4時間は必要です。
注意点
当日チケットを購入する場合、長い行列に並ぶことになる可能性があるので、公式サイトやGet your Guideなどのツアー予約サイトで、日時指定のチケットを事前に購入しておくのがおすすめです。
事前にチケットを購入しておけば、行列に並ばずに入場できます。
ただし、公式サイトで事前にチケットを購入する場合は、チケット料金に加えて4ユーロの手数料がかかります。
また、ウフィツィ美術館のほかにピッティ宮殿やボーボリ庭園も訪れる予定がある場合は、『PassePartout 5 Days』という5日間有効の共通チケットを公式サイトから事前購入するのがオススメです。
この共通チケット(38ユーロ)には、ウフィツィ美術館の日時指定入場券に加えて、ピッティ宮殿、ボーボリ庭園、フィレンツェ国立考古学博物館、貴石博物館への入場が含まれています。
一点注意が必要なのは、この共通チケットは最初にウフィツィ美術館を訪れる必要があるという点です。
ウフィツィ美術館を訪れた日から5日間、有効となります。
ウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi)
- 住所:Piazzale degli Uffizi, 6, 50122 Firenze Google Mapで開く
- 営業時間:08時15分~18時30分
月曜、1/1、12/25休み
2024年3月26日から12月17日までは火曜は08時15分~22時00分まで開館 - 入場料:日時指定チケット 29ユーロ、現地で購入する場合 25ユーロ
PassePartout 5 Days(ピッティ宮殿などとの共通チケット) 38ユーロ
アカデミア美術館

ミケランジェロの作品を多く所蔵する美術館です。
代表作である『ダビデ像(David)』や『4体の未完成の像』(「奴隷像」または「囚人像」とも呼ばれます
)が特に有名です。
ミケランジェロ以外の作品も展示されており、たとえばボッティチェリの『海の聖母(Madonna del Mare)』なども鑑賞できます。
所要時間
少なくとも1時間、じっくり鑑賞したい場合は2時間は必要です。
注意点
事前に公式サイトやGet Your Guideなどのツアー予約サイトで日時指定のチケットを購入しておけば、行列をスキップできるのでおすすめです。
なお、公式サイトでチケットを購入する場合は、チケット料金に加えて4ユーロの追加料金がかかります。
アカデミア美術館(Galleria dell’Accademia)
- 住所:Via Ricasoli, 58/60, 50129 Firenze FI Google Mapで開く
- 営業時間:08時15分~18時50分
月曜、1/1、12/25休み - 入場料:日時指定チケット 20ユーロ、現地で購入する場合 16ユーロ
サン・ロレンツォ聖堂/メディチ家礼拝堂

4世紀に建てられた教会が、メディチ家の指示のもとで改修され、現在のサン・ロレンツォ聖堂の姿となりました。
特にブルネレスキによって設計された旧聖具室は必見です。
サン・ロレンツォ聖堂のすぐ隣にあるメディチ家礼拝堂は、16〜17世紀にかけてメディチ家によって建てられた礼拝堂で、歴代のトスカーナ大公を務めたメディチ家の人々の墓所でもあります。
中でも新聖具室は、ミケランジェロによる4体の彫像で飾られていることで有名です。
ロレンツォ像の下には男性像『夕暮れ』、女性像『夜明け』、ジュリアーノ像の下には男性像『昼』、女性像『夜』が配置されています。
所要時間
2つ合わせて1時間半ほど必要です。
注意点
服装
短パン、ミニスカート、ノースリーブなど、肌の露出が多い服装では入場できないので気をつけましょう。
チケットの購入
メディチ家礼拝堂のチケットは、公式サイトから3ユーロの追加料金で事前購入することも可能ですが、特に長い行列になることもないので、現地で購入しても問題ないでしょう。
実際、私が訪れた際も、待ち時間なしで入場することができました。
サン・ロレンツォ聖堂(Basilica di San Lorenzo)
- 住所:Piazza di San Lorenzo, 9, 50123 Firenze Google Mapで開く
- 営業時間:10時00分~17時30分、日曜定休、1/1・1/6・8/10休み
- 入場料:9ユーロ
メディチ家礼拝堂(Cappelle Medicee)
- 住所:Piazza di Madonna degli Aldobrandini, 6, 50123 Firenze Google Mapで開く
- 営業時間:08時15分~18時50分、火曜定休、12/25休み
- 入場料:9ユーロ
ヴェッキオ橋

現在のヴェッキオ橋は1345年に再建されたもので、第二次世界大戦の戦火を免れたフィレンツェで唯一の橋です。
もともとは橋の上に肉屋などが軒を連ね、悪臭を放っていましたが、16世紀にメディチ家のフェルディナンド1世の命により肉屋は撤去され、代わりに宮殿周辺にふさわしい宝石店が立ち並ぶようになりました。
所要時間
ヴェッキオ橋をただ渡るだけであれば、所要時間は15分程度です。
橋の上で写真を撮ったり、お店をのぞいたりする場合は、もう少し時間に余裕を持って訪れるとよいでしょう。
ヴェッキオ橋(Ponte Vecchio)
- 住所:Ponte Vecchio, 50125 Firenze Google Mapで開く
- 営業時間:24時間
- 入場料:無料
ピッティ宮殿

フィレンツェの銀行家ルカ・ピッティが1458年にこの宮殿の建設を始めましたが、その後、ピッティ家の財政悪化によりメディチ家に売却されました。
以降、イタリアがヴィットーリオ・エマヌエーレ2世によって統一されるまで、トスカーナ大公国の宮廷として使用されていました。
宮殿内部には、いくつかの博物館や美術館があります。
- パラティーナ美術館
フィリッポ・リッピ、ラファエロ、ボッティチェリ、ティツィアーノなどの作品が展示されています。 - 銀器博物館
メディチ家が所有していた琥珀やティアラ、宝石などが展示されています。 - 近代美術館
19世紀後半の作品が中心に展示されています。 - 衣類博物館
ピッティ宮殿の裏手には、16世紀半ばにメディチ家のために造られた広大なボーボリ庭園があります。
所要時間
ピッテイ宮殿のハイライトであるパラティーナ美術館とボーボリ庭園を観光する場合、所要時間は3時間です。
ピッティ宮殿のハイライトであるパラティーナ美術館とボーボリ庭園を観光する場合、所要時間はおよそ3時間です。
注意点
ピッティ宮殿に加えてウフィツィ美術館にも訪れる予定がある場合は、『PassePartout 5 Days』という5日間有効の共通チケットを公式サイトから事前購入するのがオススメです。
この共通チケット(38ユーロ)には、ウフィツィ美術館の日時指定入場券に加えて、ピッティ宮殿、ボーボリ庭園、フィレンツェ国立考古学博物館、貴石博物館への入場が含まれています。
一点注意が必要なのは、この共通チケットは最初にウフィツィ美術館を訪れる必要があるという点です。
ウフィツィ美術館を訪れた日から5日間、有効となります。
そのため、この共通チケットを利用する場合は、まずウフィツィ美術館を訪れてからピッティ宮殿を観光するようにしましょう。
ピッティ宮殿(Palazzo Pitti)
- 住所:Piazza de’ Pitti, 1, 50125 Firenze FI Google Mapで開く
- 営業時間:08時15分~18時30分、月曜定休、1/1、12/25休み
- 入場料:ピッテイ宮殿とボーボリ庭園のセットチケット 22ユーロ
PassePartout 5 Days(ウフィツィ美術館などとの共通チケット) 38ユーロ
ヴェッキオ宮殿
アルノルフォ・ディ・カンビオによって、1298年から1314年にかけて建てられたこの建物は、もともとフィレンツェ共和国の政庁舎として使用されていました。
2階にある五百人大広間では、ミケランジェロの彫刻『勝利』が展示されており、必見の見どころです。
また、ヴェッキオ宮殿には高さ94mの塔があり、チケットを購入すれば登ることができます。
所要時間
所要時間は1時間半ほどです。
注意点
雨天時には塔に登ることはできません。
ヴェッキオ宮殿(Palazzo Vecchio)
- 住所:P.za della Signoria, 50122 Firenze FI Google Mapで開く
- 営業時間:月~水・金~日曜 09時00分~19時00分、木曜 09時00分~14時00分
塔は月~水・金~日曜は09時00分~17時00分、木曜 09時00分~14時00分 - 入場料:宮殿チケット 12.50ユーロ
塔へのチケット 12.50ユーロ
宮殿と塔の共通チケット 17.50ユーロ
メディチ・リッカルディ宮殿
この宮殿は、メディチ家のコジモ2世が建築家ミケロッツォに依頼し、15世紀に建てられました。
2階の礼拝堂にある、ゴッツォーリによる壁画『東方三賢王の礼拝』や、その奥にある鏡の間は必見です。
『東方三賢王の礼拝』にはメディチ家の人々も描かれており、白馬にまたがるロレンツォ豪華王を筆頭に、その後ろに父ピエロ・ザ・ゴットーソ、さらに祖父コジモ・イル・ヴェッキオと続きます。
所要時間
所要時間は1時間です。
注意点
『東方三賢王の礼拝』がある礼拝堂には、一度に最大10人までしか入場できません。
前のグループが退出するまで待機する必要があります。
メディチ・リッカルディ宮殿(Palazzo Medici Riccardi)
- 住所:Via Camillo Cavour, 3, 50129 Firenze FI Google Mapで開く
- 営業時間:09時00分~19時00分、水曜定休、12/25休み
1/1は14時00分~19時00分 - 入場料:15ユーロ
サン・ジョヴァンニ洗礼堂

ドゥオーモ前に位置する、白と緑の大理石で造られた八角形の洗礼堂です。
特に注目すべきは、3つのブロンズ製の扉です。
北と東の扉はギベルティによるもので、南の扉はアンドレア・ピサーノの作品です。
なお、ギベルティ作の北と東の扉は現在複製が取り付けられており、オリジナルは大聖堂付属博物館に展示されています。
所要時間
所要時間はおよそ30分です。
注意点
修復作業中
2024年5月現在、洗礼堂内では修復作業が続いており、終了時期は未定です。
そのため、フィレンツェでの滞在時間が限られている場合は、外観だけの見学でも良いと思います。
荷物の持ち込み
2024年6月1日からあらゆるサイズのリュックサックの持ち込みが禁止され、35cm×30cm×15cmを超える手提げバッグ、ショルダーバッグ、スーツケースなどの持ち込みも禁止されています。
そのため、事前にホテルに荷物を預けるか、大聖堂付属博物館近くにあるクロークを利用しましょう。
服装
短パン、ミニスカート、ノースリーブなど肌の露出の多い服装では入場できないので気をつけましょう。
サン・ジョヴァンニ洗礼堂(Battistero di San Giovanni)
- 住所:Piazza San Giovanni, 50122 Firenze FI Google Mapで開く
- 営業時間:月~金曜 08時15分~10時15分、11時15分~19時30分、土曜 08時15分~18時30分、日曜 08時15分~13時30分
- 入場料:サン・ジョヴァンニ洗礼堂に入れるコンビチケットは3種類あります。
BRUNELLESCHI PASS(ブルネッレスキ・パス) 30ユーロ
GIOTTO PASS(ジョット・パス) 20ユーロ
GHIBERTI PASS(ギベルティ・パス) 15ユーロ
サンタ・クローチェ聖堂

ゴシック様式の教会であり、内部にはミケランジェロ、ダンテ、ガリレオ、マキャベリをはじめとする276の墓が収められています。
そのほかにも、ドナテッロによる『受胎告知』、ジョット礼拝堂のフレスコ画『聖フランチェスコ伝』、チマブーエの『十字架上のキリスト』、ブルネッレスキによる『パッツィ家礼拝堂』などを鑑賞することができます。
所要時間
所要時間は1時間です。
注意点
公式サイトから日時指定チケットを事前に購入することも可能ですが、その場合は1ユーロの追加料金がかかります。
ただし、ドゥオーモやウフィツィ美術館と比べるとそれほど混雑することはないため、8月のバカンスシーズンなどの繁忙期でなければ、予約なしでも問題ないでしょう。
実際、私は3月に訪れましたが、事前予約なしでもスムーズに入場できました。
短パン、ミニスカート、ノースリーブなど、肌の露出が多い服装では入場できないため、服装にはご注意ください。
サンタ・クローチェ聖堂(Basilica di Santa Croce di Firenze)
- 住所:Piazza di Santa Croce, 16, 50122 Firenze FI Google Mapで開く
- 営業時間:月~土曜 09時30分~17時30分、日曜とキリスト教の祝日 12時30分~17時45分、
1/1・6/13・10/4・12/25・12/26は閉館 - 入場料:8ユーロ
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

ゴシック様式の教会であり、内部ではギルランダイオのフレスコ画『マリアとサン・ジョヴァンニの生涯』、ジョットの『十字架像』、マザッチョの『三位一体』などを鑑賞することができます。
所要時間
所要時間は1時間です。
注意点
短パン、ミニスカート、ノースリーブなど、肌の露出が多い服装では入場できないため、服装にはご注意ください。
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会(Basilica di Santa Maria Novella)
- 住所:P.za di Santa Maria Novella, 18, 50123 Firenze FI Google Mapで開く
- 営業時間:月~木・土曜 09時00分~17時30分、金曜 11時00分~17時30分
日曜とキリスト教の祝日 13時00分~17時00分
※夏季は12時30分~ - 入場料:7.5ユーロ
大聖堂付属博物館
ドゥオーモ東側に設置されている、ギベルティによる『天国の扉』は複製であり、オリジナルはこの博物館で鑑賞することができます。
そのほかにも、ミケランジェロの『ピエタ』、ドナテッロの『マグダラのマリア』や『預言者ハバクク』など、貴重な作品が展示されています。
所要時間
所要時間は1時間です。
大聖堂付属博物館(Museo dell’Opera del Duomo di Firenze)
- 住所:Piazza del Duomo, 9, 50122 Firenze FI Google Mapで開く
- 営業時間:08時30分~19時00分、毎月第1木曜日休館
- 入場料:大聖堂付属博物館に入れるコンビチケットは3種類あります。
BRUNELLESCHI PASS(ブルネッレスキ・パス) 30ユーロ
GIOTTO PASS(ジョット・パス) 20ユーロ
GHIBERTI PASS(ギベルティ・パス) 15ユーロ
シニョリーア広場
ヴェッキオ宮殿の正面に広がる広場で、13世紀以来、フィレンツェの人々が集まり、議論を交わしたりおしゃべりを楽しんだりする場所として親しまれてきました。
広場には、ネプチューンの噴水やダヴィデ像のレプリカ(※本物はアカデミア美術館に所蔵)があります。
また、チェッリーニ作『メデューサの頭を掲げるペルセウス』や、ジャンボローニャ作『サビニの女たちの略奪』など、ルネサンス期の彫刻作品も展示されており、いずれも無料で鑑賞することができます。
所要時間
所要時間は30分です。
シニョリーア広場(Piazza della Signoria)
- 住所:P.za della Signoria, 50122 Firenze FI Google Mapで開く
- 営業時間:24時間
- 入場料:なし
ポルチェッリーノの噴水
16世紀にメディチ家のコジモ1世の命により造られた市場の近くにある噴水です。
イノシシのブロンズ像は、観光客に撫でられて鼻がピカピカになっています。
所要時間
市場を横目にイノシシ像を撫でて写真を撮るだけであれば、所要時間は10分ほど。
市場もあわせて見て回る場合は、20〜30分程度を見ておくとよいでしょう。
注意点
市場では観光客向けに安価な革製品が売られていますが、イタリア産ではないことも多いため、わざわざ買う必要はないと思います。
ポルチェッリーノの噴水(Fontana del Porcellino)
- 住所:Piazza del Mercato Nuovo, 50123 Firenze FI Google Mapで開く
- 営業時間:24時間
- 入場料:なし
レプッブリカ広場
イタリア王国に統一される前、まだフィレンツェ共和国だった1880年代に整備され、完成した広場です。
整備前はユダヤ人のゲットーが存在していましたが、整備に伴いすべて取り壊され、現在ではその面影は残っていません。
わざわざ訪れるというよりは、たとえばドゥオーモからヴェッキオ橋へ向かう途中に立ち寄る、といった形で観光の合間に寄る程度で十分でしょう。
所要時間
所要時間は10分程度です。
レプッブリカ広場(Piazza della Repubblica)
- 住所:Piazza della Repubblica, 50123 Firenze FI Google Mapで開く
- 営業時間:24時間
- 入場料:なし
バルジェロ美術館
ミケランジェロの『バッカス』、『ブルータスの胸像』、『ダヴィデ=アポロン』、『聖母子』、ドナテッロの『聖ゲオルギウス』や『ダヴィデ』、アンドレアによる『少年の胸像』など、ルネサンス期の彫刻作品を鑑賞することができます。
所要時間
所要時間は2時間です。
注意点
公式サイトからチケットを事前購入することもできますが、3ユーロの追加料金がかかります。
ドゥオーモやウフィツィ美術館と比べるとそれほど混雑しないため、8月のバカンスシーズンなど繁忙期を避ければ、予約なしでも問題ないでしょう。
バルジェロ美術館(Museo Nazionale del Bargello)
- 住所:Via del Proconsolo, 4, 50122 Firenze FI Google Mapで開く
- 営業時間:日~月曜 08時15分~13時50分、土曜 08時15分~18時30分
火曜、12/25休館 - 入場料:10ユーロ
※毎月第1日曜日は無料
フィレンツェ観光のポイント:事前予約を有効活用しよう!
フィレンツェでは、イタリアの他の都市と比べてもチケットの事前予約が特に重要です。
予約をしていないと、チケットを購入したり観光地に入場したりするために、長蛇の列に並ぶ羽目になることも…。
そのため、アカデミア美術館やウフィツィ美術館を訪れる場合や、ドゥオーモのクーポラに登る予定がある場合は、公式サイトや Get Your Guide などで事前にチケットを購入しておきましょう。
2〜3日の短期間の滞在であれば、列に並ぶ時間は非常にもったいないので、あらかじめチケットを手配して、効率よく充実したフィレンツェ旅行を楽しんでください!
イタリア旅行に行くなら、まず『地球の歩き方』を読んでみましょう!
イタリアの観光地についてザックリ把握することができてとても便利です。

情報量でいうと、世界で最も売れている旅行ガイド『Lonely Planet』の右に出るものはいません。
私も旅行の日程を決めるときは必ず『Lonely Planet』を読んで決めます。

日本語版は無いのが残念ですが、問題ありません!
KIndle版を購入するか、Kindle Unlimitedに入会しアプリで読むと翻訳機能が使うことができます。
Kindle Unlimitedは初回30日間無料なので、気軽にお試しできるのがうれしいところ。
Lonely Planetについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方は読んでみて下さい。

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