【実体験】海外赴任の引越しスケジュールを解説!
こんにちは、きぬたです。
海外への引越は、かなりの作業量です。赴任までの時間はあっという間に来てしまいます。
何か月前にどの作業をしていればいいのか、海外赴任が初めての場合はよりわからないことも多いと思います。
- 日本から海外への引越って、いつぐらいから何から手をつければいいの?
- 船便や航空便はどのタイミングで海外に送るの?
- 海外赴任向け引越しの業者とのやりとりってどんな感じなの?
上記のような疑問をお持ちの方に、海外への引越しについて業者の選定や荷物の仕分けから、引越し当日までの流れをお伝えします!
大まかな引越しスケジュールを把握しよう
まず、大まかなスケジュールは以下の様になります。
私の体験をもとに作成しましたが、荷物の仕分けはかなり早いうちから始まり、航空便・船便など何度も荷物の搬出を行っており、日本国内の引越しよりも面倒なのがわかると思います。
では、海外赴任の引越しについて詳しく見ていきましょう!
STEP1 引越しの打合せ:海外赴任決定直後
引越し業者の選定・事前打ち合わせ
まずは、引越し業者と打ち合わせを行います。
引越しが年末や年度末になる場合は、なるべく早く引っ越し業者と連絡を取りましょう。
引越しの日程は、年末や年度末はかなり込み合っており、引越したい日が予約で埋まっている…なんてこともあります。
打合せは、メールがメインでした。書類で通関書類の確認や、取引禁止品の確認を行いつつ、わからないところや不安なところを質問するといった具合です。このやり取りの中で、荷物の下見の日時を決定します。
そして、この下見の日時までに荷物の仕分けをおおよそ行っておく必要があります!
ちなみに私の場合は会社から、引っ越し業者の指定があったので、引越し業者の選定を自分で行う必要はありませんでしたが、もし自分で行うという場合は、海外引越し専門の業者に依頼することをお勧めします。
海外への引越しの場合、日本国内の引越しとは異なり通関手続きなどがあり、そういったノウハウを持っている業者に頼んだ方がいらない手間が省けます。
荷物の仕分け
荷物の仕分けで大事になってくるのが、赴任先の住居環境です。
例えば、赴任先の住居が決まっていたり、家具・家電の貸与が会社の規定で決まっていたりします。
なので、赴任先でどういったものが支給されるのか把握しておきましょう。
私たちの場合は、テレビ・冷蔵庫・洗濯機・オーブンなどの家電やベッド、椅子やテーブル、カーテンなども支給品に含まれていました。一方で、掃除機やエアコンは貸与されない状態でした。
家具が貸与されるなら、日本で使用している家具は置いていくし、エアコンがないのなら日本で使っている扇風機は持っていこうかなぁ…といった具合に大きな家具・日用品について判断しやすくなります。
海外赴任3~2か月前に荷物を仕分ける、というと早い!!と思うかもしれませんが、この時点では赴任地に持っていくもの、日本に残すもの、処分するもの…といった具合で大まかに分けておけば大丈夫です。
- 赴任地に持っていくもの
輸送方法は、船便・航空便・携行手荷物・郵便 - 日本に残すもの
トランクルームや実家に入れる - 処分するもの
業者による処分・買取サービス・メルカリなどのフリマアプリ・ジモティー
STEP2 引越しの下見:海外赴任3~2ヶ月前
引っ越し業者による下見
コロナが流行っていたこともあり、下見はリモートで行いました。
全部で1時間30分ほどだったと思います。
その他にも、スケジュールについての説明や希望引越日の聞き取り、取り扱い禁止品の確認と海外に荷物を送る際に必要な通関書類について、細かな説明がありました。
この打ち合わせの際に、困っていることや疑問・質問なども聞いておくと良いです。
例えば、荷物の受け取り方法の確認などが挙げられます。
現地で必要な書類はないか、赴任先に荷物が到着したらどうやって連絡がくるのか、現地での日時指定はできるのかといったことです。
下見について
下見では家の中にある家具や家電・食器・服など割としっかりと見てもらいました。
その際に、この荷物は海外に持っていきたいのか、日本に置いていくのかという聞き取りがあります。
リモートの場合、家の中を移動しつつ、カメラで家具・家電・日用品などを移していくので、下記の項目に基づいて、自分で仕分けリストを作っておくと業者の方に説明がしやすいと思います。
- 赴任地に持っていく荷物
船便と航空便とで分けることまでできるとなおよい - 日本のトランクルームに入れる荷物
- 日本の実家に持っていく荷物
この下見の時点で、何を海外に持っていくのか・日本に置いていくのかをある程度決めておかなくてはいけません。
ただ、完璧に仕分けしておく必要もありません。出国までに2~3か月あるとどうしても、やっぱりこれは持っていきたいとか、これは置いていこうとか判断が変わると思います。私たちもこの時点での仕分けは本当に大体で行っていました。
例えば、私たちはこの時点で、洗濯機や冷蔵庫を処分するか・トランクルームに置いていくのか決めていませんでした。
そのことを業者の方に伝えたところ、決まったらメールで教えもらえれば大丈夫とのことでした。業者の方も慣れているようです。
他に下見で大事なことは、荷物の量の確認です。
船便で送る荷物と、航空便で送る荷物の量それぞれどれくらい持っていけるのか、超過していないか、きちんと確認しましょう。
特に引越し費用が会社負担の場合は、規定内で全ての荷物を送ることができるかどうかが重要になってきます。
もし、海外に持っていきたい荷物の量が多すぎた場合は、自己負担になります。また、船便よりも航空便の方が料金が高いので、航空便でたくさんの荷物を持っていきたい場合は注意してください。
私たちの場合、航空便60kgが規定量でしたが、これは特大段ボール2つ分でした。
思っていたより航空便で運べる量が少なくびっくりしました…
また、下見してもらった荷物の量で、あとどれだけ余裕があるのかを聞いておくことも重要です。
たいていの場合、現地で手に入りにくいものなどが発覚し、あとから持っていきたいものがどんどん増えていきます。引越し当日に規定量を超過していることが発覚し、超過料金を払うことにならないように、確認しておくと良いでしょう。
スケジュールと引越希望日時について
私たちは夫婦2人は、夫が先に赴任し後から妻が赴任先に向かうという流れでした。
そのため、海外赴任者分と帯同する家族分で以下の引越し内容でした。
- 海外赴任者
・船便①
・航空便①(60kgまで)
※海外赴任者30kg、帯同家族30kgとし、別々のタイミングで輸送も可 - 帯同家族
・船便② - 家族全体
・トランクルームへの運び出し1回
・実家などへの荷物の移動1回
上記にある通り、航空便については海外赴任者30kg+帯同家族30kgに分けてお願いすることも可能でした。
しかし赴任地での生活立ち上げの際になるべく無駄な買い物をせず、余計なお金を使いたくなかったので、夫が必要なものを航空便1回60kgで送ってしまおう‼ということになりました。この判断はなかなか良かったと思います。
また、私たちは賃貸に住んでいたため海外赴任に伴い退去をする必要がありました。
退去のタイミングをいつにするのか悩んだのですが、夫が赴任先に行く日に賃貸を解約し、その後しばらく私は実家で過ごしてから赴任先のドイツに向かうことにしました。そのため、賃貸の退去日に海外赴任者の船便発送・トランクルームへの荷物移動・実家への荷物移動を行うことにしました。
上記の理由から、引っ越し業者との話し合いで決まった荷物の搬出スケジュールは以下の通りです。
- 渡航1ヶ月前:
船便1回目の搬出(海外赴任者分) - 渡航1日前:
航空便1回目の搬出
トランクルームへの搬出
実家への搬出 - 帯同家族出国2週間前:
船便2回目(帯同家族分)
荷物の仕分けを進める
下見が終わったら、荷物の仕分けを本腰を入れてやっていきましょう。
海外赴任での引越し準備の大半を占めるのが、荷物の仕分けです。
まず、赴任地に持っていく・いかない荷物に分けた後に、赴任地に持っていく荷物を航空便・船便・飛行機の預け入れ荷物で持っていく…といった具合で分けていきます。
季節外の衣服・家具・日用品は船便、到着直後に使う物は航空便になります。また、貴金属や貴重品は引越し荷物として受け付けてくれないので、飛行機の預入れ荷物として持っていきます。
荷物の買い出しをする
現地で手に入りにくい物や、普段愛用している日用品の替えなど必要に応じて買い出しをしておきます。
海外だと日本人に合うサイズの服や靴を見つけることが難しい、赴任先に自分の好きなブランドの店舗が無いなどのケースもあります。
ヨーロッパやアメリカに行かれる方は、円安の影響で日用品も値が張るので、日本で買いそろえてもいいかもしれません。
海外赴任に際しての持っていくものの選び方のコツについてはこちらの記事でも紹介していますので、是非ご覧ください。
不要な荷物を処分する
処分したい荷物がある場合は、粗大ごみにしたり、リサイクルショップに売ったりしていきます。
私は、フリマアプリやジモティーを使用して出国のギリギリまで処分していました。
特にジモティーは、自宅まで引き取りに来てくれるように依頼することもできるので大型の家具や家電を処分したいときにオススメです。
私たちの場合はPCチェアや洗濯機などを送料なしで、ジモティーで出品から2週間ほどで売ることができました。
STEP3 荷物の発送:海外赴任2ヶ月~1週間前
海外赴任者の船便発送
- 引越しの梱包が分かりやすいように、荷物を仕分けておく
- 業者による梱包に立ち会う
- 通関書類・貨物保険の書類を渡す
引越しの日までに荷物の仕分けをし、引越し業者が分かりやすいように準備しておきます。
梱包してほしい荷物ごとに分けて置いておいたりすると、作業も早く終わり、赴任先で自分が荷物を開けたときにわかりやすくて良いと思います。
梱包作業の際には必ず立ち合い、梱包の内容とパッキングリストの記載などを確認しましょう。
最後に、通関書類や貨物保険の書類などにサインをし、業者に渡します。
私たちの場合は、赴任地で家具や家電の貸与があったので、日用品や服などをメインに送りました。食器類は、普段使用しているものはこの時に搬出しています。残りの数か月は、あまり使っていなかった食器を使用していたので、少し不便でした。
船便を搬出してからも、日本での生活は続きます。
海外赴任者にとっては約2ヶ月、帯同家族にとってはそれ以上の期間です。家具・家電のほとんどを送る場合は、実家やマンスリーマンションなどに移って出発までの時間を過ごすことになります。
海外赴任1週間前:海外赴任者の航空便発送・国内に残す荷物の搬出
- 引越しの梱包が分かりやすいように、荷物を仕分けておく
- 業者による梱包に立ち会う
- 通関書類・貨物保険の書類を渡す
この時の船便でも、やることは変わりません。
きちんと荷物を仕分けて、業者の梱包に立ち会い、必要な書類を渡します。
また、私たちの場合はこのタイミングで日本に置いていく荷物をトランクルームや実家に送りました。
梱包は引越しと同じ要領で行っていくので、トランクルームに持っていく荷物・実家に送る荷物と仕分けておけば問題ありません。
赴任地へ移動:フライトで携行手荷物を持っていく
航空便で到着後すぐに使用する日用品などは送っていますが、その航空便が届くまでには1~2週間ほどかかります。なので、赴任地に着いてすぐ使用する服・日用品などは飛行機に乗る際に、預入れ荷物や手荷物として持っていきます。
2週間くらいはその荷物の中身だけで過ごすことになります。
以前、別の記事でご紹介した「ANA赴任コンポ」や「JAL赴任パック」といったサービスを利用していると、飛行機預け入れ荷物を2つ追加で持っていくことができます。例えばエコノミー預入れ手荷物2個+赴任サービス分預入れ荷物2個でになるので、飛行機で自分で持っていく量も侮れません。
帯同家族渡航2週間前:帯同家族分の船便発送
- 引越しの梱包が分かりやすいように、荷物を仕分けておく
- 業者による梱包に立ち会う
- 通関書類・貨物保険の書類を渡す
この時の船便でも、やることは変わりません。
きちんと荷物を仕分けて、業者の梱包を見守り、必要な書類を渡します。
帯同家族分の船便では、現地で必要な物を送るチャンスです。
この帯同家族分の荷物を送る際には、夫は赴任先で生活をしているということです。
なので、現地で実際に生活した結果、手に入りにくくて不便だとか、やっぱり海外に送りたい物などが多少なりともあるかと思います。
きちんと連絡を取って、この船便で発送することが一番大事です。
STEP4 荷物の受取り:赴任当日~3か月後
赴任地に到着後、赴任先の自宅で荷物を受け取ります。
通関手続きなどは、引越し業者が行ってくれます。しかし、通関手続きに現地の書類が必要な場合があります。
ドイツの場合だと、現地到着後に住民登録を行うのですが、その際に受け取る住民票の写しを業者に提出する必要がありました。
この場合、現地の書類を提出しないと通関手続きを行うことができず、荷物も受け取れないので書類は忘れずに提出しましょう。
荷物を受け取ったら、破損がないか確認します。
もし破損が見つかった場合は、すぐに業者に申告しましょう。貨物保険には申告期限があるので、その期限を過ぎてしまうと破損していても補償されません。
荷物が到着するまでの日数について
船便
コロナ禍前は通常ヨーロッパへの船便は、発送から60日ほどで到着していたそうです。
2022年末~2023年時点では70~90日かかると言われました。
実際に私たちの船便は2回どちらも搬出してから約90日かかりました。
赴任先で受け取るまで3ヶ月かかることや、3ヶ月使う必要のないものを船便で送ることを考慮しましょう。
ちなみにアジアへの船便は、発送から30~40日程度が到着の目安だそうです。
航空便
航空便は日本⇒ドイツの場合、搬出から2週間で到着します。
海外赴任が決まったら以下の本を読んで、赴任の準備を始めましょう!
私や夫が海外赴任前に購入したおすすめの本を紹介します。
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