【個人手配で行くアイスランド】必要な費用はいくら?旅行費用の詳細とリーズナブルに楽しむ方法
『火と氷の国』とも呼ばれるアイスランドは、滝や氷河、湖、活火山、温泉など、雄大な自然が織りなす見どころが満載で、ぜひ一度は訪れてみたい国です。
一方で、物価が高い国としても知られており、旅行の際には費用が気になる方も多いのではないでしょうか。
特に、個人で旅行を手配する場合は、ツアーとは異なり費用を予想しにくい点が難点です。
そこでこの記事では、私が実際に個人手配でアイスランドを旅行した際にかかった具体的な費用をもとに、リーズナブルに旅を楽しむためのコツやポイントを紹介します。
アイスランド旅行を計画している方の参考になれば幸いです。
アイスランド旅行で実際にかかった費用を計算してみた
前提
2024年8月に行ったアイスランド旅行では、ルーフトップテント付の四駆をレンタルして、アイスランドを一周しました。
そのため、レイキャビクを拠点に現地発のバスツアーを組み合わせるといった、アイスランド旅行の定番プランではありません。
また、レンタカー代やガソリン代は時期によって変動するため、その点はご留意いただければと思います。
- 旅行時期は2024年8月上旬
- 夫婦2人での7泊9日間のアイスランド旅行
- 現在ドイツで生活しているため、ユーロ支払いを行ったものを日本円に換算して紹介しています。
- 今回の旅行ではレンタカーを借り、キャンプ場に宿泊しながらアイスランドを一周しました。
そのため、ホテルには宿泊していません。 - 食事は現地のスーパーで食材を購入し、キャンプ場で自炊することがメインで、レストランには一度も行きませんでした。
- せっかくの海外旅行なので、遺跡や博物館、美術館などの観光スポットでは、基本的に節約を意識せず楽しみました。
実際に訪れたルートについては、以下の記事をご覧ください。
旅費合計
2人でアイスランドを9日間旅した旅費の合計は、以下のようになりました。
内容 | EURO支払い | アイスランド・クローナ支払い | 合計(日本円換算) |
---|---|---|---|
航空券 | €641.96 | ¥102,836 | |
レンタカー関連費 | ISK 260,575 | ¥273,604 | |
宿泊費 | ISK 31,966 | ¥33,564 | |
観光 | ISK 57,020 | ¥59,871 | |
食費 | ISK 23,605 | ¥24,785 | |
合計 | €641.96 | ISK 373,166 | ¥494,660 |
※日本円への換算レートは筆者がアイスランドに旅行した2024年8月時点のレートになっています。(1アイスランド・クローネ=1.05 円、1ユーロ=160.19円)
上記の表の旅費は2人分の合計で約50万円です。
レンタカーを利用したため、1人で旅行した場合でも上記と同等の料金が必要になるので注意が必要です。
そのため、一人当たりの旅費は移動費27万5千円+食費、観光費など11万円=約39万円程度と見積もっておきましょう。
航空券の値段は時期や出発地によって金額が大きく異なるため差し引いて考えると、現地でかかった費用は1人当たり約6万円+移動費27万5千円です。
観光したのは7日間なので、1日あたりの旅費を平均すると約9,000円+移動費4万円という具合です。
やはりレンタカーを利用する場合、大人数で借りた方が一人当たりの値段は安くなります。
では、それぞれの項目について雑感を述べていきます。
航空券(参考)
航空券の費用については、筆者はドイツからアイスランドに行っているため、参考程度にしてください。
日本からアイスランドに行く場合、1人当たりの値段は、経由便で往復15~25万円ほどかかります(2024年現在、日本からアイスランドへの直行便はありません)。
ただし、お盆や年末年始などの長期休暇の時期は値段も高くなりますが、日本の長期連休と重ならない時期であれば上記の金額よりも安く行くことも可能です。
レンタカー関連費
レンタカーやそれに関連する費用は以下の通りです。
- レンタカー代…198,450円(レンタル期間は7日間、1日あたり28,350円)
- ガソリン代…67,331円
- 駐車場代…7,822円
キャンプなどのアウトドアが人気の夏のハイシーズンだったことや、ルーフトップテント付の車を借りたことでレンタカー代が非常に高くつきました。
レンタルした車には、寝袋や調理道具、テーブルなどキャンプ道具も含まれていました。
それだけあればホテルではなくキャンプ場で寝泊まりできるため、宿泊費はかなり抑えられましたが、それでもかなりの出費でした…
レンタカー会社や保険に関する情報、また筆者がアイスランドで車を借りた際の体験談については、以下の記事をご覧ください。
ちなみに、レンタカーに関連する費用は、車1台をレンタルしてアイスランドを一周するのに必要な費用なので、旅行人数に関わらず同様の費用が掛かります。
今回レンタルした車は4人乗りだったので、4人で旅行して割り勘すれば、より割安にアイスランド旅行を楽しむことができます。
レンタカーを利用せずにアイスランドを観光する場合は、王道の観光コースであるゲイシール、グトルフォスの滝、シンクヴェトリルを含むゴールデンサークルを巡るツアーに参加するのが定番です。
宿泊費
今回の旅行ではホテルには宿泊せず、7泊全てキャンプ場に宿泊しました。
使用した金額は以下の通りです。
ISK 31,966(日本円換算で33,564円)
1人当たり1泊…ISK 2,283(日本円換算で2,394円)
アイスランドのホテル料金は他のヨーロッパ諸国と比べても高く、シャワー付きのツインやダブルルームだと2万円代後半~、シャワー・トイレ共用のドミトリーでも1万円を下回ることはほとんどありませんでした。
それを考えると、キャンプ場での滞在は比較的安く済んでいると言えます。
アイスランドのキャンプ場は、Google Mapaの口コミなどを調べてから予約していたこともあってか、綺麗で使いやすいところが多かった印象があります。
また、大きな滝や、氷河が見えるキャンプ場など、アイスランドらしい絶景を眺めながらキャンプできたのはとても楽しかったので、キャンプ場泊はかなりおすすめです。
観光
ISK 57,020(日本円換算で59,871円)
1人当たり…ISK 28,510(日本円換算で29,936円)
アイスランドの観光地のほとんどが滝や渓谷、ビーチなどの自然になるので、観光地そのものにお金はあまりかかりません。
今回の旅行の観光費の大半を占めたのは温泉施設への入場料です。
筆者が今回のアイスランド旅行で訪れた温泉施設は以下の3ヶ所。
- シークレット・ラグーン(Secret Lagoon)…大人1人 ISK 3,600
- ミーヴァトン・ネイチャーバス(Mývatn Nature Baths)…大人1人 ISK 6,900
- ブルー・ラグーン(Blue Lagoon)…大人1人 ISK 12,990
上記の3ヶ所合計で1人あたりISK23,490、日本円換算で24,665円!
つまり、温泉を除くと観光地の入場料としては、1週間の滞在で5,000円しか使っていないことになります。
アイスランドに来たらぜひ温泉は楽しんでほしいですが、ご自身の予算を考慮して利用する回数を検討することをオススメします。
どの温泉もそれぞれ違った魅力があるので、観光ルート上にあるとついつい寄りたくなってしまいますが…
食費
ISK 23,605(日本円換算で24,785円)
一人当たり7日間で…ISK 11,803(日本円換算で12,392円)
≒1人1日あたり1,770円
食事についてはスーパーで食材を購入して自炊していました。
昼はパンや果物、夜はキャンプ場でソーセージやインスタント麺を料理して食べるといった具合です。
そのため、そのため、1日あたりの費用を1,770円に抑えることができ、海外旅行中の食費としては非常に安く済みました。
アイスランドのスーパーは食材が特別安いわけではなく、日本よりも高い印象ですが、果物や野菜、パン、ソーセージ、インスタント食品などを購入する程度であれば上記の価格で収まりました。
また、現地の伝統食もスーパーで購入できるので、それを試すのも楽しい思い出になりました。
アイスランド旅行を安く楽しむためのポイント4選
レストランの利用はなるべく少なくする
お金の節約をする場合は、レストランやカフェをなるべく利用しない、というのが一番です。
アイスランドの一般的な外食にかかる費用は以下の通りです。
- コーヒー…ISK 650~800
- サンドイッチ類…ISK 650~1,800
- レストランでの2人分の夕食…ISK 7,000~ 24,000
アイスランドでの外食はなかなか値段が高いことが分かるかと思います。
なので、アイスランド旅行中にレストランやカフェを利用する場合は、『ここの料理を食べたい』といった絶対に行きたい場所を絞って訪れる方が良いかと思います。
ちなみにレイキャビクでは、シナモンロールが有名なパン屋『Brauð & Co』が安くて美味しいのでオススメです。
また、キャンプ泊やキッチン付きのホテルに滞在する場合は、BónusやNettóなどのローカルスーパーで食料品を買って、自炊するのが最も安く済ますことができます。
温泉施設ではなく公共プールを満喫する
アイスランド観光の定番と言えば『ブルー・ラグーン』です。
有名な温泉ですが、入場料が大人1人でISK 12,990~(=約13,635円~、プランによって料金が異なります)となっています。
東京ディズニーランドの入場料よりも高いです…
一方、アイスランドには現地の人々が利用する『公共プール』があります。
この公共プールは、だいたい1,000円ほどの料金で、温泉を気軽に楽しむことができます。
また、ビーチに併設された温泉施設もあり、こちらも安く温泉を楽しむことができます。
レイキャビクでは、以下の施設が有名です。
- Sundhöllin…公共プール
- Ylströndin Nauthólsvík(Nautholsvik Geothermal Beach)…温泉が併設されたビーチ
ホテルはAgodaやBooking.comで比較して見つける
アイスランドのホテルはかなり高額で、ピークシーズンの6~8月のホテル料金の目安は以下の通りです。
- ホステルのドミトリー… ISK 8000~10,000
- ホテルのツイン/ダブルルーム…ISK 27,000~31,000
ホテルを探す際は、様々なホテル比較サイトを見つつ、自分の条件に合ったホテルを探していきましょう。
ホテル探しで有名なサイトと言えば、AgodaやBooking.comです。
また、相部屋やトイレ・シャワー共用を許容できる場合はゲストハウスに宿泊したり、民泊で良い場合はAirbnbで宿泊先を探すとより安く滞在できる可能性があります。
レンタカーでアイスランドを巡る場合は、キャンプ場の利用をおすすめします。
アイスランドのキャンプ場は1人1泊ISK 2,000ほどで、テントをレンタルする場合は1泊ISK 1,000ほどで借りることができます。
ホテルで宿泊するよりも、かなり安く済ますことができ、お財布にはかなり優しいです。
航空券の費用を抑える
海外旅行にかかる費用の中で、航空券の費用は大きな割合を占めます。
アイスランドへの航空券のピークシーズンは6月・7月・8月です。
上記の時期を避けると比較的安い運賃が見つかりますが、便数も少なくなるので注意が必要です。
航空券の値段は予約時期やタイミングによっても大きく変動するので、航空券比較サイトを利用して安い航空券を見つけましょう!
代表的なサイトはSkyscanner、Google Flightsなどです。
Skyscannerには航空券の値段の変動を通知してくれる『プライスアラート』という機能があり、この機能を利用して最安値のフライトを探すことができます。
おわりに
以上がアイスランド旅行にかかった費用についてでした。
アイスランドを旅行する際の参考になれば幸いです。
アイスランド旅行に行くなら、まず『地球の歩き方 Plat』を読んでみましょう!
アイスランドの観光地についてザックリ把握することができてとても便利です。
情報量でいうと、世界で最も売れている旅行ガイド『Lonely Planet』の右に出るものはいません。
私も旅行の日程を決めるときは必ず『Lonely Planet』を読んで決めます。
日本語版は無いのが残念ですが、問題ありません!
KIndle版を購入するか、Kindle Unlimitedに入会しアプリで読むと翻訳機能が使うことができます。
Kindle Unlimitedは初回30日間無料なので、気軽にお試しできるのがうれしいところ。
Lonely Planetについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方は読んでみて下さい。
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