【個人手配で行くアイスランド】レンタカーでアイスランド一周した話【ルート、日程、費用を徹底解説】
先日、レンタカーでアイスランドを一周してきました。
景色の良いキャンプ場でキャンプをしながら、アイスランドの大自然を満喫でき、とても思い出深い旅行になりました。
この記事では、筆者がアイスランドを一周した際のルート、必要な日数、ルートを組む際の注意点などのコツをお伝えします。
アイスランドを一周したルート・日程について
アイスランド一周ルート
以下のルートが筆者がアイスランドを一周した際のルートです。
レイキャビクから左回りに出発し、8日間(実際に観光に費やしたのは7日間)かけて旅行しました。
アイスランドを一周した際の旅程
アイスランドに夜遅く到着し、そのままレンタカー会社で車を受け取り、キャンプ場へ直行しました。
8月は夜中の12時頃でも空が明るく、キャンプ場までの道も迷わず順調にたどり着けまし
利用キャンプ場:Vogar Campsite
この日はまずレイキャビクに寄り、スーパー『Bónus』で先数日分の食材を購入。
その後ゴールデンサークルに向かい、シンクヴェトリル(Þingvellir)やケリズ(Kerið)を観光。
夕方には天然の温泉シークレット・ラグーン(Secret Lagoon)で温まり、その後少し早めにキャンプ場に到着しました。
利用キャンプ場:Faxi tjaldsvæði
早朝から、ゴールデンサークルの観光名所である間欠泉のゲイシール(Geysir)やグトルフォス(Gullfoss)を巡りました。
続いて、アイスランド南部へ移動しながら、途中の観光名所に立ち寄っていきました。
- セーリャランスフォス(Seljalandsfoss)
- スコゥガフォス(Skógafoss)
- ディルホゥラエイ(Dyrholaey)
- フィヤダラアゥルグリューブル(Fjaðrárgljúfur)
利用キャンプ場:Tjaldsvæðið í Svínafelli
この日は、ヴァトナヨークトル国立公園近辺の名所を巡りました。
午後には雨風が強くなり、寒さもピークで観光どころではありませんでしたが、車の中で休憩しつつゆっくり観光しました。
- スカフタフェットル(Skaftafell)
- ヨークルスアゥルロゥン氷河湖(Jökulsárlón Glacier Lagoon)
- ダイアモンド・ビーチ(Diamond Beach)
利用キャンプ場:Camp Egilsstadir and Egilsstadastofa Visitor Center
午前中にアイスランド西部を車で走り、パフィンのコロニーがあるボルガルフィヨルズル(Borgarfjarðarhöfn)へ。
天気も快晴で、たくさんのパフィンを間近に見ることができ、幸先のよいスタートを切りました。
午後には、アイスランド北部のミー湖に到着し、付近の観光地を巡りました。
ガソリンの給油のために急遽立ち寄った、巨大なクレーターが見られるスクートゥスタージル(Skútustaðagígar)では、ミー湖の名前の由来になった小虫が大量発生していて、驚かされました。
- デティフォス(Dettifoss)
- クヴェリル(Hverir)
- グリョウタギャウ(Grjótagjá)
- ディムボルギル(Lava field Dimmuborgir)
- スクートゥスタージル(Skútustaðagígar)
一日の終わりにミーヴァトン・ネイチャーバス(Mývatn Nature Baths)という温泉施設に入り、一日の疲れを癒しました。
この温泉からはミー湖を眺めることができ、温泉につかりながら眺める景色は格別でした。
利用キャンプ場:CJA camping
午前中は北部の大きな都市アークレイリを目指しつつ、道中の名所に立ち寄りました。
- ゴーザーフォス(Goðafoss)
- リョゥサヴァトン(Ljósavatn)
アークレイリでガソリンの給油や食料の購入を済ませた後は、アイスランドの環状線である1号線を離れて半島を巡ります。
天気が悪かったため、絶景!!最高!!という訳にも行きませんでしたが、観光客がほとんどいない空間を満喫できたのは良かったです。
- Héðinsfjörður
- Trollaskagi
- Grafarkirkja (The oldest church in Iceland)
- ブラック・ビーチ(Black beach)
この日の最後にはアイスランド西部のスナイフェルスネス半島に到着し、キルキュフェトル山(Kirkjufellsfossar)を観光。
天気も良くなり、青い空に映える美しい稜線が印象的でした。
利用キャンプ場:Hellissandur Camping
スナイフェルスネス半島の残りの観光名所を散策していきます。
まずは、昔に座礁した船の残骸が残るジュパロゥンスサンドゥル(Djúpalónssandur)を訪れ、ヴァトナシェトリル・ケーブ(Vatnshellir Cave)では火山活動によってできた洞窟を探検します。
最後には、アザラシを観察できるイートリ・トゥンガ・ビーチ(Ytri Tunga Beach)でのんびり過ごします。
- ジュパロゥンスサンドゥル(Djúpalónssandur)
- ヴァトナシェトリル・ケーブ(Vatnshellir Cave)
- イートリ・トゥンガ・ビーチ(Ytri Tunga Beach)
利用キャンプ場:Vogar Campsite
アイスランド観光最終日には、首都レイキャビクの街を歩きます。
首相官邸や国会議事堂周辺などを散策しつつ、世界一美味しいホットドックやシナモンロールなどを食べ歩きます。
- ハルパ・コンサートホール(Harpa Concert Hall)
- サン・ヴォヤジャー(Sun Voyager)
- ハットルグリムス教会
アイスランド観光の最後には、ブルー・ラグーン(Blue Lagoon)へ。
ここはアイスランドで3ヶ所目の温泉施設でしたが、最も規模が大きく、観光地らしく整備されていました。
つい最近まで火山活動が活発だった地域なので、向かう道中では封鎖された道など、火山活動の痕跡を見ることができ、印象深かったです。
レンタカーを返却し、そのままレイキャビク空港から帰国。
アイスランドを車で旅行する際の日程の組み方と注意点
アイスランドを車で一周する際に必要な日数と旅程の組み方
今回、筆者は7日間かけて上記のルートを周りました。
そのため、7日間あればレイキャビクの観光を含めてアイスランドを一周することが可能です。
さらに、スナイフェルスネス半島をスキップすれば、最低6日間で無理なく一周できるでしょう。
ただし、観光日数が7日間程度の場合、アイスランド北西部の西部フィヨルド地域まで観光するのは厳しくイーサフィヨルズゥル(Ísafjörður)などに行きたい方は、さらに数日追加で必要になります。
また、7日間では未舗装道路のハイランド地域も観光する余裕がないので、そういった地域にも行きたい方は、悪天候で思うように観光できないことを考慮して、2週間ほどの日程が必要かな、というのが実際にアイスランドを車で観光した筆者の感想です。
ただし、アイスランドには地図や旅行雑誌に載っていない場所でも、美しい景色がたくさんあります。
なので時間をかけようと思えば、1ヶ月でもあっという間に過ぎてしまうこと請け合いです。
そのため、アイスランドを一周するルートを考える場合は、『どの場所を削るのか』を決めた後、行きたい観光地を繋げていくと、上手く計画できると思います。
旅程を組む際の注意点
- 悪天候に備えて、スケジュールを余裕をもって組む
- Google Mapの所要時間よりも多めに移動時間を見積もっておく
悪天候に備えて、スケジュールを余裕をもって組む
アイスランド旅行は自然相手の観光になるため、予定したプランが悪天候で予定通りに行かないこともあります。
半日~1日ほど天候の回復を待って観光するか、あきらめて次の目的地に進むか、という選択を迫られることも多いので、余裕を持ってスケジュールを組むことをオススメします。
Google Mapsの所要時間よりも多めに移動時間を見積もっておく
また、Google Mapsで表示される移動時間よりも多めに移動時間を見積もっておくことも大切です。
アイスランドの道中は、ガイドブックにも載っていないビューポイントが多くあり、ドライブの途中に駐車をして景色を楽しむことができます。
そのため、つい休憩を多く挟んでしまうことがあるので、たいていGoogle Mapsの到着予定時間通りには目的地に着かないと考えておきましょう。
想定外のこともたくさん起こるかと思いますが、スケジュールに余裕をもって、アイスランド旅行を満喫しましょう!
旅行費用はいくらか
筆者がアイスランドを夫婦2人で8日間旅行した際に必要だった費用は合計で¥494,660でした。
時期や出発地、経由地によって大きく値段が変わる航空券の費用を除くと、アイスランド国内で使用した金額は¥391,824となりました。
以下で旅行代金の内訳を簡単にご紹介していきます。
旅行にかかった費用の詳細についてさらに知りたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
レンタカー関連費用
レンタカーやそれに関連する費用は以下の通りです。
- レンタカー代…198,450円(レンタル期間は7日間、1日あたり28,350円)
- ガソリン代…67,331円
- 駐車場代…7,822円
キャンプなどのアウトドアが人気のハイシーズンに行ったこともあり、レンタカー代が非常に高くつきました。
レンタルした車には、ルーフトップテントや寝袋、調理道具やテーブルなどキャンプ道具も含まれていたので、キャンプ場で寝泊まりすることで、宿泊費はかなり抑えることができましたが、なかなか痛い出費です…
レンタカー会社や保険に関する情報など、筆者がアイスランドで車を借りた際の体験談については、以下の記事をご覧ください。
ちなみに、レンタカーに関連する費用は、車1台をレンタルしてアイスランドを一周するのに必要な費用なので、旅行人数が少なくても多くても同様の費用がかかります。
今回レンタルした車は4人乗りだったので、4人で旅行して割り勘すれば、より割安にアイスランド旅行ができるということになります。
その他費用:キャンプ場、観光費、食費
レンタカー関連以外にかかった費用は以下の通りです。
- キャンプ場代…33,564円
- 観光費…59,871円
- 食費…24,785円
上記の代金は2人分の料金になっているので、1人当たりは59,145円となります。
自然の中でトレッキングしたり風景を眺めるのが旅行のメインになるので、レンタカー以外はそれほどお金がかかりません。
観光費の大半は温泉施設の入場料なので、温泉に行かない場合は観光費を3分の1以下に抑えることも可能です。
アイスランドで運転する際に参考にしたサイト2選
アイスランドで運転する際は、道路状況や自然災害の確認が必要です。
レンタカー会社のスタッフから教えてもらった、アイスランドで車を運転する際に便利なサイトを2つご紹介します。
Umferðin
『Umferðin』というサイトでは、地図上で工事中の場所や通行止めの情報などを確認できる便利なサイトです。
毎朝車を走らせる前に、自分が走るルートを確認しておくと安心です。
Safetravel
また『Safetravel』というサイトでは、気象状況や自然災害による道路への影響を確認できます。
ブルーラグーンがあるレイキャネス半島では、つい最近噴火があり、筆者が訪れた2024年8月も通行止めの箇所があるなどの影響がありました。
火山活動をはじめとした自然災害が多いアイスランドで安全に旅行するためには、常に最新の情報を確認しておく必要があります。
その他にも、アイスランドの道路標識や交通ルールなどについても詳しく記載されているので、旅行前に目を通しておきたいサイトです。
おわりに:実際にアイスランドをレンタカーで一周した感想
以上が、アイスランドをレンタカーで一周した際のルートについての説明でした。
天候が悪い日があったり、夏なのにダウンコートが欲しいほど寒くなったりと大変な日もありましたが、大自然の織り成す絶景はとんでもなく美しく、印象に残っています。
1週間と言わず、もっと長い時間をかけてゆっくりアイスランドをもう一度旅行したい!というのが、旅行から帰ってきた今の感想です。
自然相手なので、計画通りにいかないこともたくさんありますが、この記事を参考にアイスランド旅行を満喫してもらえたら幸いです。
アイスランド旅行に行くなら、まず『地球の歩き方 Plat』を読んでみましょう!
アイスランドの観光地についてザックリ把握することができてとても便利です。
情報量でいうと、世界で最も売れている旅行ガイド『Lonely Planet』の右に出るものはいません。
私も旅行の日程を決めるときは必ず『Lonely Planet』を読んで決めます。
日本語版は無いのが残念ですが、問題ありません!
KIndle版を購入するか、Kindle Unlimitedに入会しアプリで読むと翻訳機能が使うことができます。
Kindle Unlimitedは初回30日間無料なので、気軽にお試しできるのがうれしいところ。
Lonely Planetについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方は読んでみて下さい。
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