【個人手配で行くトルコ】イスタンブール観光には何日必要?実際に旅したルートを公開

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アジアとヨーロッパ大陸にまたがる場所に位置する、イスタンブール。
東西文明が混ざり合う、この街での滞在期間は一体どれくらいが理想なのでしょうか?

今回の記事では、実際に足を運んだ筆者がイスタンブール観光におすすめの滞在日数や、訪れるべきスポットを紹介します。

目次

イスタンブール観光に必要な日数

トルコ旅行の際に、イスタンブールは外せません。
トプカプ宮殿やアヤソフィアなどの観光名所が目白押しなので、トルコ旅行を計画する際は、まずイスタンブールを中心に旅行の計画を立てていくことになります。

イスタンブールを観光するにあたって、滞在日数は最低でも2日は欲しいところです。
ただし、2日間で周れるところはかなり限られてしまいます。

また、夏などの観光シーズンになるとトプカプ宮殿やアヤソフィアなど有名な観光地は長蛇の列ができるため、予定通りに観光できない場合があります。
筆者は、観光シーズンではない9月にイスタンブールに行きましたが、それでもアヤソフィアやブルーモスクは長蛇の列で30分ほど並んで入場しました。

筆者はイスタンブールで3日間滞在しましたが、それでも全然足りませんでした。
この3日間で新市街、旧市街とアジア側の観光は大体できましたが、金閣湾やテオドシウスの城壁周辺やボスポラス海峡周辺の観光はほぼできていません。

イスタンブールを個人手配で旅行する場合のおすすめ日数をまとめると以下の様になります。

  • 新市街と旧市街を観光…2日~
  • アジア側も観光…+1日
  • 金閣湾周辺+テオドシウスの城壁周辺も観光…+1日
  • ボスポラス海峡周辺も観光…+1日

従って、イスタンブール全体をまんべんなく観光するには5日ほど必要と言えます。
1週間程度の休暇をとって、トルコを旅行するということであれば、滞在先をイスタンブール周辺に絞って、イスタンブールと、イスタンブールから日帰りで行くことのできるエディルネと合わせて2都市だけに滞在しても充実した旅行になると思います。

イスタンブール 3日間の観光スケジュール

私は、移動日を除いてイスタンブールに3日間滞在しました。
その際のスケジュール、ルートをご紹介します。

DAY
トプカプ宮殿を中心に観光
  • 09:00 イスタンブル地下宮殿
  • 11:00 トプカプ宮殿
  • 16:00 屋台でシミット(ゴマパン)を食べる
  • 16:30 イスタンブル考古学博物館
  • 19:30 夜ごはん Balkan Lokantası
    地元の人であふれるローカルレストラン、安くてすごく美味しかったです。
DAY
アヤソフィアやアジア側、新市街を観光
  • 09:00 アヤソフィア
  • 11:00 スルタン・アフメットモスク

    (アジア側に船で移動)
  • 12:30 昼ごはん Ciya Sofrasi
    Netflixのドキュメンタリー番組で取り上げられたお店。トルコ滞在中で最も美味しかったお店です。
  • 14:00 Kadıköy Moda Sahil Parkı ve Yürüyüş Yolu
    猫のたくさんいる海沿いの公園で散歩

    (新市街に船で移動)
  • 16:00 ガラタ橋
  • 16:30 ガラタ塔
  • 18:00 イスティクラル通り
  • 19:30 夕食 Aheste
    ミシュランのビブグルマンを獲得しているということで訪れたレストラン。
    高いし、屋台飯の方がよっぽど美味しいしで全くおすすめはできません。
DAY
ドルマバフチェ宮殿やトルコ飯を堪能
  • 09:00 ドルマバフチェ宮殿
  • 12:30 昼ごはん① Şehzade Cağ Kebap
    ケバブ屋さんです。
  • 13:00 昼ごはん② Kokoreççiler Kralı Zülfü Usta
    ココレチという羊の腸を刻んで、パンに挟んだサンドイッチを食べました。
  • 13:15 エジプシャンバザール
  • 13:30 Kurukahveci Mehmet Efendi
    トルココーヒーの有名店で休憩
  • 14:00 リュステム・パシャ・ジャーミィ
  • 15:00 スレイマニエ・モスク
  • 16:30 イェニ・ジャーミィ
  • 17:30 屋台で揚げドーナッツのルクマを購入。
  • 18:00 グランドバザール
  • 19:00 夕食 Hocapaşa Pidecisi

旧市街の観光地と所要時間

旧市街の主な観光地とそれぞれに必要な所要時間の目安を紹介します。
滞在日数、観光ルートを決める際の参考にしてください。

トプカプ宮殿

トプカプ宮殿は、オスマン帝国の皇帝(スルタン)が居住し、政治を行った場所です。
宮殿は15世紀半ばに建てられ、その後約400年もの長い間使われ続けました。

宮殿はとても大きく、美しい庭園、たくさんの部屋やホールがあり、豪華な装飾が施されています。
また、宝物館などでは、歴史的な宝物や貴重な品々も展示されています。

トプカプ宮殿は、オスマン帝国が繁栄を極めた時代の歴史や文化に触れることができ、イスタブールを訪れたら外せない観光地です。

所要時間

一般的な所要時間は3時間~です。
筆者の場合はトプカプ宮殿と、その中にあるハレムもじっくり見学をして、トータル5時間かかりました。

トプカプ宮殿は、歴史が好きな人や、博物館めぐりが好きな人にとってはたまらない場所です。
筆者の場合食事やカフェで休憩をとることもせずに5時間かかったので、半日は観光する時間を確保しましょう。

注意点

チケット売り場のすぐ横には、音声ガイドの貸し出しカウンターがあります。

料金は無料で、日本語にも対応しているので、個人でトプカプ宮殿を観光する方は是非借りてみて下さい。
ただし、ガイドを借りるにはパスポートをカウンターに預ける必要があります。

詳細情報

トプカプ宮殿(Topkapı Sarayı Müzesi)

  • 住所:Cankurtaran, 34122 Fatih/İstanbul
  • 営業時間:10時00分~16時00分 09時00分~18時00分、火曜定休
  • 入場料:トプカプ宮殿+ハギア・イレーネ 750TL、トプカプ宮殿+ハーレム+ハギア・イレーネ 950TL
    トプカプ宮殿+ハーレム+ハギア・イレーネ 1500TL

※2024年8月現在の情報

トプカプ宮殿 公式サイト

イスタンブル地下宮殿

「地下宮殿」名前が付いていますが、実際には4~6世紀の古代ローマ時代に建てられた貯水池です。
その後、ビザンツ帝国やオスマン帝国の時代にもこの貯水池として機能し、周辺地域へ水を供給していました。

貯水池としての役割を終えた今でも、床には水が張っており、200本を超える柱が整然と並び、水に反射した姿は「宮殿」のように美しいです。

所要時間

内部はそれほど広くないため、30分あれば観光することができます
ただし、写真を撮ったり、逸話のある柱を探したり…と、しっかり観光する場合は1時間ほど必要です。

詳細情報

イスタンブル地下宮殿(Yerebatan Sarnıcı)

  • 住所:Yerebatan Cad. Alemdar Mah. 1/3 34410 Sultanahmet-Fatih/İSTANBUL
  • 営業時間:9時00分~22時00分 9時00分~23時50分
  • 入場料:9時00分-18時30分 450TL、19時30分-22時00分 1,000TL
    9時00分-18時30分 800TL、19時30分-23時50分 1,400TL

※2024年8月現在の情報

イスタンブール地下宮殿 公式サイト

イスタンブール国立考古学博物館

アレキサンダー大王の石棺などの、ギリシャ・ローマ時代のコレクションが有名です。
また、トロイ遺跡の出土品に関する展示がとても素晴らしいので、考古学に興味がある方は必見です。

所要時間

博物館自体は、とても広いという訳ではありませんが、展示内容が濃いので所要2~3時間は必要です。

注意点

考古学博物館の入口前には、ローマ時代(おそらく)の彫像や柱が置かれた庭があります。
ここには、猫がたくさんいることでも有名です。
猫好きの方は是非のぞいてみて下さい。

詳細情報

イスタンブール国立考古学博物館(İstanbul Arkeoloji Müzeleri)

  • 住所:Cankurtaran, 34122 Fatih/İstanbul
  • 営業時間:9時00分~18時30分
    夏季(4月1日~10月31日) 9時00分~21時00分
    冬季(11月1日~3月31日) 9時00分~18時30分
  • 入場料:340TL 15ユーロ

※2024年8月現在の情報

イスタンブール考古学博物館 公式サイト

アヤソフィア

アヤソフィアは、もともとはビザンツ帝国の時代に建てられギリシア正教の中心となる教会でしたが、その後オスマン帝国の時代にモスクに改築されました。

ローマとイスラムの両方の影響を受けたイスタンブールの歴史を体現したアヤソフィアは必ず訪れるべきスポットです。
内部にはアッラーやカリフの名前を刻んだカリグラフィーが掲げられ、コーランの一節が装飾される一方で、キリスト教のモザイク画を見ることができます。

所要時間

所要時間は1時間~1時間30分です。

注意点

入場にかかる時間

入口は長蛇の列になっていることもあり、入るまでに時間がかかる場合が多いです。
私は朝9時頃に到着しましたが、モスク内部に入るまでに30分かかりました。

入場料

2024年1月15日より一人€25の入場料が必要になりました。
また、それにともないイスラム教徒の入口はアヤソフィア正面、観光客の入口はアヤソフィア側面に設置されています。
入口がこれまでとは変わりますので注意してください。

詳細情報

アヤソフィア(Ayasofya-i Kebir Cami-i Şerifi)

  • 住所:Sultan Ahmet, Ayasofya Meydanı No:1, 34122 Fatih/İstanbul
  • 営業時間:9時00分~19時30分
  • 入場料:無料 ⇒ 2024年1月15日より一人25ユーロの入場料が必要になりました

※2024年8月現在の情報

アヤソフィア 公式サイト

スルタン・アフメトモスク(ブルーモスク)

17世紀に建築され6本あるミナレット(尖塔)が珍しい、イスタンブールを訪れたら必ず立ち寄りたいモスク。
内部は美しいステンドグラスと、青いイズニックタイルで飾られ、目を見張るほどの美しさです。

所要時間

所要時間は30分~1時間です。

注意点

入口は長蛇の列になっていることもあり、入るまでに時間がかかる場合が多いです。
私は11時頃に向かいましたが、モスク内部に入るまでに30分かかりました。

詳細情報

スルタン・アフメトモスク(ブルーモスク、Sultanahmet Camii)

  • 住所:Binbirdirek, At Meydanı Cd No:10, 34122 Fatih/İstanbul
  • 営業時間:基本的に終日空いているようですが、1日5回の礼拝の時間の前後30分程度はクローズします。
    礼拝時間は毎日変わるので、必要に応じてこちらのサイトでご確認ください。
  • 入場料:無料

※2024年8月現在の情報

スレイマニエ・モスク

スレイマニエ・モスクは、帝国が最も反映した時代にスレイマン1世の指令により、トルコ史上最高の建築家と言われるミマール・シナンが7年もの歳月をかけて完成させた傑作です。

小高い丘の上に立っているため、モスク前の庭からイスタンブールの街並みが良く見えるスポットにもなっています。

所要時間

所要時間は30分~1時間です。

詳細情報

スレイマニエ・モスク(Süleymaniye Camii)

  • 住所:Süleymaniye, Prof. Sıddık Sami Onar Cd. No:1, 34116 Fatih/İstanbul
  • 営業時間:8時30分~オープン、ただし1日5回の礼拝の時間の前後30分程度はクローズします。
    礼拝時間は毎日変わるので、必要に応じてこちらのサイトで確認するか、公式サイトから当日の営業時間をご確認ください。
  • 入場料:無料

※2024年8月現在の情報

スレイマニエ・モスク 公式サイト

リュステム・パシャ・ジャーミィ

16世紀後半にオスマン帝国に仕えたリュステムという大宰相によって建てられました。

モスクの規模は小さいですが、内部には青いイズニックタイルがふんだんに使われており、美しい装飾が魅力的なモスクです。

所要時間

所要時間は30分です。
モスク自体は大きくなく、こじんまりとしているので見学にそれほど時間はかかりません。

注意点

リュステム・パシャ・ジャーミィは、入口が分かりずらいです。
Google Mapsなどの地図アプリの案内に従えば、迷うことはないと思いますが、これが入口?というところにあります。

詳細情報

リュステム・パシャ・ジャーミィ(Rüstem Paşa Camii)

  • 住所:Rüstem Paşa, Hasırcılar Cd. No:62, 34116 Fatih/İstanbul
  • 営業時間:8時00分~19時30分 10時00分~18時00分
    1日5回の礼拝の時間の前後30分程度はクローズします。
    礼拝時間は毎日変わるので、必要に応じてこちらのサイトでご確認ください。
  • 入場料:無料

※2024年8月現在の情報

イェニ・ジャーミィ

イェニ・ジャーミィは、1598年に建設が始まりましたが、工事の中断や火事の影響で1663年にようやく完成しました。
完成するまでに65年もの長い時間がかかったイェニ・ジャーミィは、現在では旧市街を代表するモスクの一つであり、礼拝の時間には多くの人が祈りのために集まります。

所要時間

所要時間は30分から1時間です。

詳細情報

イェニ・ジャーミィ(Yeni Cami)

  • 住所:Rüstem Paşa, Yeni Cami Cd. No:3, 34116 Fatih/İstanbul
  • 営業時間:9時00分~18時00分
    1日5回の礼拝の時間の前後30分程度はクローズします。
    礼拝時間は毎日変わるので、必要に応じてこちらのサイトでご確認ください。
  • 入場料:無料

※2024年8月現在の情報

グランドバザール

グランドバザールはイスタンブールで最も有名なバザールで、その規模はトルコ最古かつ最大のバザールとも言われます。
様々な商品を取り扱う店が並ぶ光景は、異国情緒を感じるのにぴったりです。

所要時間

所要時間は、30分~2時間です。

バザールの敷地は広大なので、2時間歩きまわることもできますが…観光客向けのお店が多く、何か買いたいお土産がある場合以外は、割とすぐに飽きてしまいます。
私は30分で飽きました。

アーケード街になっているので、雨宿りがてら散策するのにはもってこいだと思います。

詳細情報

グランドバザール(Kapalı Çarşı)

  • 住所:Beyazıt, 34126 Fatih/İstanbul
  • 営業時間:8時30分~19時00分、日曜・祝日定休
  • 入場料:無料

エジプシャンバザール

エジプシャンバザールは、別名「スパイスバザール」とも呼ばれています。
その名の通り、かつては100件近くのスパイス屋が軒を連ねていたそうです。

スパイスの他にも、茶葉やドライ・ハーブ、ドライフルーツ、ナッツなどの食品類が多く並び、地元の人も買いに訪れるエジプシャンバザールは活気に満ちています。

所要時間

所要時間は30分~1時間です。
グランドバザール同様、お目当てのお土産が特にない人はすぐに飽きてしまうかもしれません。

詳細情報

エジプシャンバザール(Mısır Çarşısı)

  • 住所:Rüstem Paşa, 34116 Fatih/İstanbul
  • 営業時間:8時00分~19時30分、一部祝日は休み
  • 入場料:無料

新市街の観光地

ガラタ橋

エミノニュとカラキョイ、新市街と旧市街を結び、金閣湾を渡ることができるガラタ橋。

1845年に木製の橋がこの場所に建てられましたが火事で焼失し、その後何度も改築を行われてきました。
現在のガラタ橋は5代目で、街のシンボルとして親しまれています。

所要時間

所要時間は30分です。
ガラタ橋を端から端まで歩くだけなら、10分ほどで金閣湾を渡ることができます。

詳細情報

ガラタ橋(Galata Köprüsü)

  • 住所:Kemankeş Karamustafa Paşa, Galata Köprüsü, 34425 Beyoğlu/İstanbul
  • 営業時間:24時間
  • 入場料:無料

ガラタ塔

6世紀ごろに建築された灯台を、14世紀にジェノバ人が対岸にあるビザンツ帝国を監視する監視塔として改築、その後も牢獄や天文台など様々な用途で使用されてきたガラタ塔。

塔の高さは67mあり、展望台からはイスタンブールの絶景を見ることができます。

24年8月現在、トルコリラ安などの影響を受け入場料が30ユーロに値上がりしています。
正直30ユーロに見合うほどの景色は楽しめないと思うので、
特別思い入れがない場合は、外観のみの見学の方が良いかと思います。

所要時間

塔に上った場合の所要時間は1時間程度です。

詳細情報

ガラタ塔(Galata Kulesi)

  • 住所: İstanbul, Beyoğlu, Bereketzade 34421
  • 営業時間:8時30分~23時00分
  • 入場料:650TL 30ユーロ

※2024年8月現在の情報

ガラタ塔 公式サイト

イスティクラル通り

新市街にあるショッピング通り。
通りの道をトラムが走っており、飲食店や洋服などのショッピングを楽しむのも良いでしょう。

所要時間

所要時間は1時間です。
トルコアイス屋さんをはじめ様々な店が立ち並んでいます。
ショッピングや食べ歩きをしたい場合は、もう少し余裕を見るといいでしょう。

詳細情報

イスティクラル通り(İstiklal Cd.)

  • 営業時間:24時間
  • 入場料:無料

ドルマバフチェ宮殿

19世紀に建てられた、バロック様式とオスマン様式を併せ持つ宮殿です。
オスマン帝国末期に巨額の財を投じて作られたこの宮殿は、オスマン帝国滅亡後、トルコ建国の父であるムスタファ・ケマル・アタテュルクが居住しました。
宮殿内にはムスタファ・ケマルが亡くなった際に使用していた部屋が残されており、実際に見学することができます。

所要時間

ドルマバフチェ宮殿自体の所要時間は1時間30ほどです。
私は、宮殿奥のハーレムや美術館(Resim Müzesi)も合わせて見学し、3時間滞在しました。

詳細情報

ドルマバフチェ宮殿(Dolmabahçe Sarayı)

  • 住所:Vişnezade, Dolmabahçe Cd., 34357 Beşiktaş/İstanbul
  • 営業時間:9時00分~17時00分 18時00分、月曜・一部祝日定休
  • 入場料:650TL 1,050TL

※2024年8月現在の情報

ドルマバフチェ宮殿 公式サイト

おわりに

以上がイスタンブールの実際に旅した旅程と、それぞれの観光スポットにかかる所要時間についてでした。
旅行の際の参考になれば幸いです。

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