【個人手配で行くトルコ】必要な費用はいくら?旅行費用の詳細とリーズナブルに楽しむ方法
ヨーロッパとアジアの交差点であるトルコは、多くの歴史的遺産、また美食の国として是非一度訪れてほしい国のひとつです。
しかし、パッケージツアーは高額になりがち、自由に観光できないなどのデメリットがあるため、個人手配での旅行を考える人も多いのではないでしょうか?
この記事では、私自身の実体験をもとに、トルコ旅行を個人手配でリーズナブルに楽しむためのポイントや具体的にかかった費用について詳しくお伝えします。
トルコ旅行で実際にかかった費用を計算してみた
前提
- 旅行時期は2023年9月下旬
- 夫婦2人での9日間のトルコ旅行
- そのため、ホテルの料金は1部屋の料金を2で割った金額を表示しています。
- 現在ドイツで生活しているため、ユーロ支払いを行ったものを日本円に換算して紹介しています。
- 現地の様々な料理を食べることが好きなので、屋台やスーパーで食事することもあれば、ドレスコードが必要なレストランに行くこともあります。
- せっかくの海外旅行なので、遺跡や博物館、美術館などの観光スポットでは基本節約せずに楽しみます。
1日ごとの詳しい費用を公開
トルコ到着日は観光はほぼせず、ホテル到着後に夕飯を食べるのみでした。
- イスタンブール空港に到着…(往路デュッセルドルフ→イスタンブール、復路カイセリ→デュッセルドルフ合計で)327ユーロ/1人
- エアポートバスを使用し1時間ほどかけて中心街へ移動…136トルコリラ/1人
- 夕食:『Khorasani Restaurant』でケバブを食べる…597トルコリラ/1人
- 宿泊:イスタンブール旧市街のホテル(4泊、一人当たり)…68.38ユーロ/1人
イスタンブール1日目はトプカプ宮殿を中心に観光しました。
- イスタンブル地下宮殿…450トルコリラ/1人
- トプカプ宮殿…950トルコリラ/1人
- 国立考古学博物館…340トルコリラ/1人
- 昼食:屋台でゴマパン(シミット)を食べる…25トルコリラ/1人
- 夕食:『Balkan Lokantası』で現地人に愛される絶品トルコ料理を食べる…145トルコリラ/1人
- デザート:『Hafiz Mustafa 1864』伝統的なトルコスイーツを食べる…187.5トルコリラ/1人
朝一でトラムに乗って新市街にあるドルマバフチェ宮殿へ。
合わせてガラタ塔やイスティクラル通りなど新市街側の観光スポットを巡ります。
- ドルマバフチェ宮殿…650トルコリラ
午後にはボスポラス海峡を船で渡り、アジア側を散策。
- カドゥキョイ移動のためイスタンブールカードを購入…90トルコリラ/1人
- 昼食:『Ciya Sofrasi』絶品トルコ料理を食べる…646.5トルコリラ/1人
- デザート『Meşhur Dondurmacı Ali Usta』でトルコアイスを食べる…35トルコリラ/1人
- 夕食:『Aheste』…ミシュランビブグルマンの店なのに、今回の旅行で一番美味しくなかったです。1075.2トルコリラ/1人
イスタンブール3日目は、旧市街のモスクやバザールなどを巡ります。
グランドバザールやエジプシャンバザールを散策しつつ、トルココーヒーやココレチなどのトルコ料理を楽しみました。
この日は上記の通り、モスクやバザールを中心に街歩きをしたので観光地はすべて無料でした。
そのため、支払いは食事代のみです。
- 昼食:『Şehzade Cağ Kebap』でケバブを食べる…160トルコリラ/1人
- 昼食:『Kokoreççiler Kralı Zülfü Usta』でココレチを食べる…35トルコリラ/1人
- デザート:『Kurukahveci Mehmet Efendi』でトルココーヒーを飲む。日本人からすると薄すぎるかも。…30トルコリラ/1人
- デザート:屋台でルクマを食べる…15トルコリラ/1人
- 夕食:『Hocapaşa Pidecisi』でトルコ風ピザを食べる…175トルコリラ/1人
- イスタンブール旧市街から空港バスでイスタンブール空港へ移動…136トルコリラ/1人
- 飛行機でカッパドキアへ移動(イスタンブール空港→カイセリ空港)…1210トルコリラ/1人
- 空港トランスポートサービスを利用しカッパドキアに到着…300トルコリラ/1人
- 昼食:『Simit sarayi』でパンを食べる…55トルコリラ/1人
- 夕食:『Cratus Premium Restaurant』壺焼きケバブなどを食べる…627トルコリラ/1人
- ギョレメ中心部のホテル(4泊、一人当たり)…87.75ユーロ/1人
まずは、ギョレメ野外博物館を見学していきます。
その後、ソードバレー⇒レッドバレー⇒ローズバレーの順で4~5時間のトレッキングをしました。
- カッパドキアミュージアムパス…1500トルコリラ/1人
- 夕食:『Pumpkin Goreme Restaurant and Art Gallery』…495トルコリラ/1人
今回はカッパドキアにあるほとんどの観光地を訪れることができる『カッパドキアミュージアムパス』を購入しました。
このミュージアムパスで訪れた観光地は以下の通りです。
- ギョレメ野外博物館
- ウフララ渓谷
- セリメ修道院
- デリンクユ地下都市
- 妖精の煙突
- ゼルヴェ野外博物館
また、カッパドキアで過ごした3日間はホテルの朝食を多めに食べて昼食は抜くという荒業をして、食費を浮かせています。
イスタンブールと比べるとカッパドキア(ギョレメ)は食事が美味しくない(決して不味いわけではないですよ!)ので、カッパドキアではレストランに行くのは一日一回にすることにしました。
レンタカーを借りて、ウフララ渓谷などを観光しました。
- レンタカー代(2日間)…110ユーロ
- ガソリン代…607トルコリラ
- 駐車場代…90トルコリラ
- 夕食:『Topdeck Cave』…420.5トルコリラ/1人
カッパドキア最終日は妖精の煙突やゼルヴェ野外博物館など、まだ観光していない場所を巡ります。
- 気球ツアーに参加…260ユーロ/1人
- 夕食:スーパーで購入…料金不明
この日の食事はスーパーで購入したのですが、余った現金のトルコリラを使っており、いくら使用したのか不明でした。
ただ購入したのはいくつかのスナックや飲み物なのでそこまで高額ではないはずです。
カッパドキアの近くにあるカイセリ空港から帰国しました。
- カッパドキアからカイセリ空港まで乗り合いバスで移動…440トルコリラ/1人
旅費合計
旅費を合計した結果がこちらです。
内容 | EURO支払い | TL支払い | 合計(日本円換算) |
---|---|---|---|
航空券 | €654 | ¥102,678 | |
宿泊費 | €315 | ¥49,455 | |
移動 | €110 | ₺4,644 | ¥40,521 |
観光 | €520 | ₺8,537 | ¥124,325 |
食費 | ₺9,387 | ¥46,935 | |
合計 | €1,489 | ₺22,568 | ¥363,914 |
※日本円への換算レートは筆者がトルコに旅行した2023年9月時点のレートになっています。(1トルコリラ=5.45円、1ユーロ=157.29円)
上記の表の旅費は2人分の合計金額になっているので、1人当たり181,957円になります。
航空券は時期や出発地によって金額がかなり異なるため差し引いて考えると、現地でかかった費用は1人当たり130,618円となります。
カッパドキアでの高額な気球ツアー(€260、¥40,895/人)込みで、トルコ旅行9日間で1人当たり13万円程度なので、なかなか納得できる旅費ではないでしょうか。
では、それぞれの項目について雑感を述べていきます。
航空券(参考)
航空券の費用については、今回ドイツからトルコに行っているので金額としては参考程度にしてください。
日本からトルコに行く場合の1人当たりの値段は、直行便で往復20万円、経由便で往復10万円ほどになります。
ただし、お盆や年末年始などの長期休暇の時期は値段も高くなりますし、オフシーズンであれば上記の金額よりも安く行くことも可能です。
宿泊費
宿泊は、2人部屋のホテルに宿泊しました。
虫や窃盗などの口コミがなく、治安や交通の便がある程度良い場所にあるホテルを選択しており、最安クラスのホテルというわけではありません。
探そうとすれば、より安いホテルはたくさんありますし、観光シーズンを外せばもっと節約できます。
食事
トルコ、特にイスタンブールは美味しいお店が多いので、Google MapsやTripadvisorで評価が良かったお店を中心に、屋台飯からミシュランのビブグルマンを獲得したレストランまで、かなりいろいろなお店に行きました。
カッパドキア(ギョレメ)ではホテルの朝食をがっつり食べて昼食を抜いたり、スーパーでお菓子を買ってごはん代わりにし食費を削ったりもして、1人1日当たり2,933円となりました。
トルコのご飯は美味しいお店が多く満足度が高いにもかかわらず1日当たりの食費が3,000円以下というのは驚きです。
カッパドキア(ギョレメ)でも毎食きちんとしたレストランに行く場合はもう少し費用がかかります。
観光
今回ははじめてのトルコ旅行だったので、有名な観光地はほとんど盛り込んだ旅程になっています。
カッパドキアの気球ツアーで支払った520ユーロ(=約82,000円)とかなり高い金額になっていますが、それを除くと1人当たり21,342円となり9日間の旅行としてはかなり安く抑えられています。
カッパドキアの気球の料金は、訪れる時期や天候などによって大きく変わります。
私の体験をもとに、カッパドキアの気球ツアーを安く予約する方法についての記事を書いたので、ツアーに参加しようと考えている方は是非読んでみてください。
トルコ旅行を安く楽しむためのポイント5選
イスタンブールは無料でも楽しめる観光地がたくさんある
2024年からアヤソフィアは有料になってしまいましたが、イスタンブールの多くのモスクは無料で観光できます。
また、グランド・バザールをはじめとしたバザールも無料で見学できます。
そのため、無料の場所を観光しているだけでもかなり楽しめるのが、イスタンブールの良いところと言えるでしょう。
実際、今回のトルコ旅行でもイスタンブール3日目はごはん代しか使っておらず、観光で支払ったお金は0円です。
カッパドキアはツアーを使って効率よく回るのもアリ
カッパドキアは、個人で観光する場合は車を借りるかツアーに参加するのが一般的です。
公共バスも走っていますが、3日以下の短期滞在の場合にバスを利用するのは利便性の点からオススメしません。
カッパドキアの中心都市ギョレメに滞在すれば、有名なギョレメ野外博物館に徒歩で行ったり、その他のハイキングルートを散策することは可能ですが、他の観光地は遠いので歩いていくことは不可能です。
そのため、カッパドキアでは節約することを最優先にするのではなく、レンタカーを利用する、もしくは自分が行きたい観光地をピックアップし、最適なツアーに参加して観光を充実させた方が満足度は高いでしょう。
カッパドキアをレンタカーで観光する
カッパドキアは全体的に道幅も広く運転しやすいです。
観光地までの道のりは複雑ではないので、海外の中でもかなり気楽に運転することができる地域だと思います。
体感的には東京都内を運転したり、日本で田舎の道幅の狭い道を運転したりする方がよっぽど難易度が高いと思います。
ただしトルコは日本とは逆で右側通行、左ハンドルなのでそこだけ注意が必要です。
個人でゆっくりカッパドキアを周りたい場合は、カッパドキアにある有名観光地を網羅している『カッパドキアミュージアムパス』の購入を検討しましょう。
カッパドキアにある観光地をたくさん回る場合は元が取れます。
観光客に人気の時期は避けるのがベスト
当然ですが、観光客が多く訪れる時期はホテルや航空券、現地ツアーなどの値段が跳ね上がります。
トルコ旅行のハイシーズンは6月~8月です。
この時期は旅行にかかる料金も高く、観光客も多い時期になります。
一方11月~3月はローシーズンと言われ、旅行費用は安く済みますし、観光客も少ないです。
ただし、多くの観光地が時短営業をしていたり、冬季閉業のレストランもあるので、行きたい場所がある場合は事前に確認しておく必要があります。
またこの時期は、天候にあまり恵まれず、カッパドキアの気球も飛ばない確率が高いので注意が必要です。
旅費も安く観光客も少なく、気候も快適なのが、4月~5月と9月~10月です。
日本で会社員をしていると中々休みずらいですが、この時期にトルコ旅行ができると他の時期に行くよりも旅費を抑えることができます。
ホテルはAgodaやBooking.comで比較して見つける
ホテルを探す際は、様々なホテル比較サイトを見つつ、自分の条件に合ったホテルを探していきましょう。
ホテル探しで有名なサイトと言えば、AgodaやBooking.comですね。
また、相部屋やトイレ・シャワーが共用を許容できる場合はゲストハウスに宿泊したり、民泊で良い場合はAirbnbで宿泊先を探すとより安く滞在できる可能性があります。
また、日本でいうアパホテルのような立ち位置のホテルブランド『ibis(イビス)』は世界中に展開しており、安価で便利な場所にあることが多いので一度チェックしてみましょう。
今回のトルコ旅行では利用しませんでしたが、Ibisの中でも特にIbis Budgetブランドのホテルは比較的安いことが多く、筆者も海外旅行の際はしばしば利用しています。
航空券の費用を抑える
海外旅行にかかる費用の中で、航空券の費用は大きな割合を占めます。
航空券の値段は予約時期やタイミングによってもかなり変わるので、航空券比較サイトを利用して安い航空券を見つけましょう!
代表的なサイトはSkyscanner、Google Flightsなどです。
Skyscannerでは航空券の値段の変動を通知してくれる『プライスアラート』という機能があります。
このような機能を使用して、最安値のフライトを探しましょう。
おわりに
以上がトルコ旅行にかかった費用についてでした。
トルコに旅行する際の参考になれば幸いです。
トルコ旅行に行くなら、まず『地球の歩き方』を読んでみましょう!
トルコの観光地についてザックリ把握することができてとても便利です。
情報量でいうと、世界で最も売れている旅行ガイド『Lonely Planet』の右に出るものはいません。
私も旅行の日程を決めるときは必ず『Lonely Planet』を読んで決めます。
日本語版は無いのが残念ですが、問題ありません!
KIndle版を購入するか、Kindle Unlimitedに入会しアプリで読むと翻訳機能が使うことができます。
Kindle Unlimitedは初回30日間無料なので、気軽にお試しできるのがうれしいところ。
Lonely Planetについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方は読んでみて下さい。
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